守り人シリーズ電子版 1.精霊の守り人 [Kindle]

著者 :
  • 偕成社
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感想・レビュー・書評

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  • 守り人シリーズ、途中まで読んでたけど引っ越しで手放してしまっていたので再度最初から読み直し。

    いやー、やっぱり面白い。
    上橋先生の架空世界の描写好きすぎる。
    本当に存在している世界をそのまま書いているように感じられるのすごい。食事美味しそうだし、戦闘シーンの躍動感もすごい。
    バルサかっこいい。好き。強い女とそれを待つ男という設定、とても好き。そしていざとなったら頼りになるタンダ…くうううっ。
    サブキャラも一人ひとりきちんと描かれていてみんな良いキャラしてる。
    そしてチャグムの成長に泣いてしまう…。
    名作だなあ。

  • 何かに宿られた皇子チャグムが、国の威信のために父親である帝から命を狙われる。たまたま居合わせて助けたバルサがチャグムの母親である妃から用心棒を強引に命じられ、バルサはチャグムを連れて逃げることに。

    壮大な歴史や世界観ですが、アニメを少し前に見ていたので、思い出しながらスムーズに読めて良かったです。
    児童文学というくくりのせいか、ひらがなが多いことの方が読みづらかった。。

    チャグムが理不尽な力に翻弄され、受け入れるしかないと悟るところや、バルサが母親のような気持ちでチャグムを守り、別れるところなど子供向けとは思えない内容でした。
    ゆっくりと続きのシリーズも読んでいきたいと思います。
    まだまだ作品はあるみたいだけど、タンダはもう待たないのかな?というのが気になりました。

  • ファンタジーから割と遠ざかっていたけれど、読んだ。
    面白くてどんどん読めてしまう。
    感情移入できる対象がなかったけれど、リズム感もよく構成も面白い。

    続きも読む予定。

  • ドラマとほぼ同じ進行かな。ドラマの足りない部分を補ったり、逆にドラマの方が台詞で多くを語っているところもあったけれど、良かった。完全に綾瀬はるかと東出昌大、吉川晃司で読んでしまってる。

  • やっと読めた~
    ずっと読んでみたかった子のシリーズ。
    図書館の児童書コーナーで見つけたのだ~

    テレビドラマでの印象が強くて、登場人物をついついドラマの役柄に当てはめて読んでしまうけど。
    そこに収まりきらない物語の展開に、惹き付けられる。
    バルサ、かっこいい~♪

  • 前々から読みたかったのにKindle版がいつまで経っても出ないので、しびれをきらして図書館で借りて読んだ。

    このシリーズの2人の主人公、バルサとチャグムが出会うきっかけになったお話。

    - 追記 -
    そしてついに出たKindle版を買って久しい今やっと登録(笑)。

  • 昔やってたアニメをちらっと見たくらいでちゃんと読むのは初めてだった。かなり読みやすく、もはや古典と呼んでもいいようなちゃんとしたファンタジーだった。きっちり世界観のディテールが描かれていて、話は王道をなぞりつつバルサの造形(三十代で超強い女用心棒)が古さを感じさせず、かなり良かった。ご飯描写が特に良かった。

  • 中学の時、シリーズを一気に読んだ記憶があり、10年ぶりに再読。

    中学生の私、見る目ある〜!やっぱり面白い!
    これを揃えてくれてたのは担任の先生だったなあ。ありがたいです。
    大人になっても面白い。まだまだ先があるので、折を見て一気買いしたいな。

  • 内容が濃い
    世界観の描写がくどくなくて、それでも十分な程度になってるから、退屈もせず置いてけぼりにもならない

    児童文学なだけあって、教訓めいた内容にもなってて、読んで良かった

  • この本は、異界と人の世界が交錯するファンタジーの世界を舞台に、女用心棒のバルサと、皇子のチャグムの冒険を描いた物語です。バルサは、偶然にも川に落ちたチャグムを助けたことで、チャグムが父である帝に命を狙われていることを知ります。チャグムは、異界の水の精霊の卵を身体に宿しており、それが孵化するまでには大干ばつが起こるという予言があるのです。バルサは、チャグムの母である二ノ妃から依頼を受けて、チャグムを守ることを決意します。しかし、帝の追っ手や異界の魔物が彼らを襲います。バルサとチャグムは、幼なじみの薬草師タンダや呪術師トロガイの助けを借りながら、危険な旅を続けます。

    この本の主要なテーマは、人と精霊の関係です。人の世界と精霊が住む異界は、密接につながっており、互いに影響し合っています。しかし、人々は異界の存在を忘れてしまったり、恐れたり、利用しようとしたりします。その結果、現在は自然のバランスが崩れて天変地異が起きているのだと言います。

    この本では、バルサとチャグムが、人と精霊の間にある様々な問題に直面しながら、互いに理解し、尊重し、共生しようとする姿が描かれています。この本のおすすめポイントは、バルサとチャグムの成長です。バルサは、過去に苦しんだことで、人を殺すことに慣れてしまった女性です。しかし、チャグムを守ることで、人を救うことの意味や喜びを再発見します。チャグムは、閉ざされた宮殿で育ったことで、世間知らずな少年です。しかし、バルサとの旅で、人の世界の厳しさや美しさを目の当たりにします。二人は、互いに影響し合いながら、強く、優しく、賢くなっていきます。

    この本を読んで、私は、バルサとチャグムの絆が深まっていく場面に涙が止まりませんでした。バルサは、まるで年の離れた弟のように愛し守ろうとし、チャグムは、バルサを自分の母親のように慕い、信頼します。二人は、血のつながりはないけれど、本当の家族のようになっていきます。その過程で、二人は様々な困難に立ち向かい、勇気と知恵と友情を発揮します。その姿には、心が震えました。

    総評として、この本は、素晴らしいファンタジー小説だと思います。作者の上橋菜穂子さんは、まるで本当に訪れたことがあるかのように、非常にリアルで魅力的に異界の情景を描きます。物語の展開も、スリリングでドラマチックで、読んでいて飽きません。この本は、ファンタジーが好きな人はもちろん、人間の成長や絆に興味がある人にもおすすめです。

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

上橋菜穂子の作品

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