- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988013511286
感想・レビュー・書評
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話ができすぎている。オリヴァーは賢すぎるしユーモアのセンスもあって、最後のプレゼンなんてとても10歳そこらが作ったとは思えない完成度とプレゼンスキル。なので現実味がない。
でもいいんです。問題ない。なぜなら良い話だから。結局みんなハッピー。いがみ合いも憎しみも金のいざこざも、ヴィンセントの適当さが緩衝材のように働いて、団結と絆につながっていく。ありえないくらいの出来た話だけど、ハッピーエンドは全てを許す。ビル・マーレイのクソジジイっぷりも良い。
最後、ヴィンセントが歌うボブディランの曲もいい。見てよかったです。 -
(Amazonより)
【ひねくれジジイといじめられっ子の少年が、最高の相棒になる! ! 】
アルコールとギャンブルに溺れるちょい悪オヤジのヴィンセントは、ひょんなことからお隣に引っ越して来た、いじめられっ子オリバーの面倒を見ることになる。
小学生相手に容赦なく毒舌を連発し、行きつけのバーや競馬場にも連れ歩き、ヴィンセントはオリバーに注文の仕方、オッズの計算方法、いじめっ子の鼻のへし折り方など、一見ろくでもないことを教え込んでいく。
最初は最悪だと思っていたオリバーだが、ある日ヴィンセントが介護施設に立ち寄り、認知症の妻に愛おしげに接する様子を目の当たりにする。
気難しい老人と気弱な少年の間にはいつしか奇妙な友情が芽生え、2人のささやかな冒険の日々が始まった―――。
ヴィンセントのように一見、ひねくれジジイのようだけど本当は心底悪い人ではない、と世の中の人のことを思いたいけれど 現実にはどうかなぁ...やっぱり悪い人はいるよねぇ...と思ってしまいます。
ラストにはオリバーをいじめていた子とも仲良くなり みんなで食事をしている場面が微笑ましくて 世の中もこうなればいいのになぁと思いながら観ていました。 -
ビル・マーレイ演じるヴィンセントは、ギャンブルに酒にハマって、借金漬けで売春婦のダカにも金を払えない、はちゃめちゃな爺さん。不機嫌でかわいい猫のフリックスと暮らす。
そんなヴィンセントのお隣に引っ越してきたシングルマザーと、息子オリヴァーの不思議な交流。
仕事で忙しいオリヴァー母に、急遽オリヴァーの子守を頼まれ、車で連れ回し、喧嘩を教え、競馬やバーに連れていき、売春婦ダカとも会わせる。
ひ弱で引っ込みがちなオリヴァーだけど、喧嘩でいじめっ子をKOした後は、だんだん学校の同級生とも仲良くなる。
原題は「St. Vincent」
オリヴァーは学校で聖人についての授業を受け、「身近な聖人」について発表する課題が与えられる。一見聖人とが程遠いヴィンセントを、オリヴァーは「身近な聖人」に選ぶ。
はちゃめちゃで生活は崩壊しかけているヴィンセントは、ベトナム戦争では勲章を受け、認知症の妻を死の間際まで愛し続けた。そして、きっとオリヴァーにとっては、一番わけわかんない年頃で両親が離れてしまったあとの、父親代りなんだろう。
エンディングではヴィンセントがボブ・ディランの「Shelter from the storm」を外れた調子で唄う。ディランの率直な歌詞は、聖人とは人間に他ならない、というオリヴァーの言葉をもう一度思い返す。
「ヴィンセントが教えてくれたこと」はなんだろう。率直に正直に生きること、なんでしょうか。
別にハッピーエンドというほどでもなく、アメリカの決して大都会じゃない寂れた風景と、結構シビアな社会で成長していく少年の、印象深い映画。ビル・マーレイが脳卒中で倒れてからフリックスを撫でるシーンはとても和む。ヴィンセント、近くにいたらちょっと嫌だけど、なんとなく憎めない聖人です。 -
ラストに泣けた…。
100パーセント善人なんてきっといないよね。
オリバーはそういうことも分かってる子なんだろうなぁ。ヴィンセントも。 -
良いだけの人はいないし、悪いだけの人もいない
みんな両面持っているし、信じてもらえたらうれしい
それだけのことなんだけど、こんな小さな子が気づくんだなぁ -
泣くわ笑うわ、満足です。
☆5つにはならないけど
きちんとした存在感 -
ラストで涙してしまいました。
ヴィンセントは悪じいさんなんだけど、オリヴァーに対する少しの愛情が見え隠れして、どうしても嫌いになれなかった。
そこで、あのラストだったので案の定泣いてしまいました。
登場人物みんないい人で、観ていて優しい気持ちになれました。 -
名画座で鑑賞。本日の目玉。
嫁と娘の強いお勧めにより観てきました。
お勧め通り良かったですね。
ハチャメチャなベビーシッター振りながら愛情も仄かに匂う。さり気なく少年を守り、さり気なく大人の世界を見せる。自分勝手な処もあるが、(少年の当たり馬券を使ってしまうなんて最低!)青白い少年に喧嘩の仕方も教える。今は認知症である妻を誰よりも愛していて介護施設に通い詰める。
その人柄か、妊娠したヌードダンサーも彼の傍から離れない。(しかも彼の子ではない!)あまりのハチャメチャ振りに少年の養育権を争っている元父親との裁判で負ける要因になってしまうがそれでもマイペースのヴィンセント。最初は迷惑ジジイだと思っていたオリバーはどんどんヴィンセントに惹かれていく。
ヴィンセントの出鱈目振りをこれでもかと見せておいて、最後にオリバーに聖人として表彰される。向こうの学校にはこの様な授業が一般的なのしょうか。
極めて自然な描写でオリバーはヴィンセント周辺を調べ上げ、ストリッパーのお姉さんも巻き込んで聖人発表の場に連れてきてしまう。
そこでヴィンセントがベトナム帰還兵であり勲章も貰ったことがあること、少年に大人の世界を垣間見せてくれたこと、妻を如何に愛し如何に献身的であった事が語られ、PTAが見守るなか聖人として表彰される。ここでもう滂沱の涙です。最初から聖人の授業の描写があり、交互にヴィンセントの日常を見せる。とても聖人君子とは思えないジジイが最後には皆に聖人と讃えられる。描写のギャップがとても面白い。そこが感動のポイントでも有るのだけれど。いい映画でした。