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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (231ページ)
感想・レビュー・書評
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幼い頃、この世のものではない者にさらわれ、右眼と左脚を失い、「一眼一足」となって返された岩永琴子。
彼女は妖怪たちの巫女となった。
琴子は、定期的に通う病院で出会った男性、桜川九郎に恋をするが、九郎は妖怪「件(くだん)」と人魚の肉を食べ、不死と未来を予測する力を手にした者だった。
九郎は弓原紗季と付き合っていたが、九郎が妖怪さえも恐れる者だと気づいた紗季は、その関係を終わらせていた。
そして月日は流れ、紗季は交通課の警官となっていたが、管轄内で、夜な夜な鉄骨をふるって人を襲う者がいるという噂を知ることになる。
その「者」は、工事現場で事故死したアイドル、七瀬かりんの姿かたちをしているということから七瀬かりんの亡霊、「鋼人七瀬」と呼ばれていた。
その亡霊に迷惑をこうむっている妖怪からの依頼を受け、琴子と九郎が「鋼人七瀬」退治に乗り出す。
その戦い方は、虚構を構築して、真実を虚構に、虚構を真実に変えていくというもので、少々、複雑になるのだが、エンタメとして十分に面白かった。
琴子、九郎、紗季の関係性、やりとりが楽しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示