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- / ISBN・EAN: 4988104100948
感想・レビュー・書評
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2015年 日本 119分
監督:大根仁
原作:大場つぐみ・小畑健『バクマン』
音楽:サカナクション
主演:佐藤健/神木隆之介/小松菜奈/染谷将太/桐谷健太/新井浩文/宮藤官九郎/山田孝之/リリー・フランキー
プロのマンガ家・川口たろう(宮藤官九郎)を叔父に持つ真城最高(佐藤健)は、幼い頃からマンガが好きだった。しかし連載打ち切り後の心労の中で叔父は過労死、サイコーはとくにマンガ家をめざすこともなく平凡な高校生活を送っている。ある日、サイコーの絵を偶然見た高木秋人(神木隆之介)から、二人で組んでマンガ家を目指そうと誘われる。最初は断るサイコーだったが、ずっと恋心を抱いていた亜豆美保(小松菜奈)が声優を目指していることを知り、自分の描いたマンガがいつかアニメ化されたらヒロインの声を亜豆が演じるという約束をしたことで、夢に向かってマンガを描き始め…。
原作は少年ジャンプ連載時に既読。少年ジャンプという王道のマンガ雑誌で、あえて漫画家や編集者、出版業界の裏側をネタにしてきたことにまず驚いた。『デスノート』同様、原作:大場つぐみの緻密なストーリー構成と、小畑健の画力があって初めて成立させられる企画だったと思う。マンガの段階でも、よくぞこれをマンガにしたと思ったものだけど、さらにあれを映像化、そもそもマンガを描くという地味な作業を、どう映像でエンタメに消化するのかと心配していたのだけど、そこはかなり工夫されて素晴らしい仕上がりになっていた。CGやプロジェクションマッピングを駆使して、部屋の壁一面がマンガになったり、シュージンの眼鏡にマンガのコマが映ったりするのは好きだった。ただ、巨大なペンを剣にしてエイジと戦うくだりはちょっとやりすぎだった気がしたけど。
映画化が決まった頃、最初にメインキャストを聞いたときは、シュージンとサイコー、逆の配役のほうが良いんじゃ?と思ったけど、いざ見てみたらそれほど違和感なかったので良かった。でも逆で見てみたかった誘惑はちょっとある。神木くんのシュージンが、ちょっと物足りなかったんですよね、演技力じゃなくて、設定が削られてたせいでシュージンのキャラが希薄になっていたので。
原作を知ってるとどうしてもキャスティングのあれこれが気になってしまうので、とりあえず個人の見解を言ってしまうけれど、小松菜奈のアズキはないわー。小松菜奈ちゃん自体は可愛くて大好きなのだけど、もう単純にビジュアルが違いすぎる。なんていうか、彼女だけ違う漫画家の絵になってる(苦笑)派手な小悪魔顔が彼女の魅力なので、ふてくされたファム・ファタル系の役はすごくはまるのだけど、アズキちゃんはねえ、なんかもっと地味めの可愛さなんだよね。アズキとサイコーの恋愛ってちょっとありえない設定の男子のドリームなので、その夢を見させてくれるもっと清楚な子が良かった。
染谷将太の新妻エイジは基本的には良かったけど、エイジって、ぶっとんでるけど実は結構良い子だから、終盤のあのエピソードはちょっと違うんじゃないかと思った。まあそれ言ったら最後のクライマックスのエピソード自体が、ちょっと無理がありすぎなので、あの展開はちょっと微妙。
原作ではたぶん10年くらいの歳月(作中の)をかけて彼らの成功を描いていってたと思うので、それを2時間の枠で、いったんキリのよいところまででオチをつけて終わらせるために、いろんなキャラやエピソードを省かなくてはならなかったのは仕方ないとわかってはいても、家族を全く出さないのは不自然だし(とくにサイコー入院場面)、序盤とても面白かっただけに後半ダレてしまったのは勿体ない。そしてアズキのあの去り方はない…。
…と、どうしても原作ものは文句を連ねてしまいますが、単純に映画だけ観たらそれほど悪くない仕上がりだったと思う。とくにエンドロールの凝りようが素晴らしいし、そこにサカナクションの「新宝島」が流れたらそれだけで泣ける。ジャンプ漫画の実写化の中では十分及第点。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「デスノート」原作コンビによる人気コミックを、「モテキ」の大根仁監督が実写映画化
見どころ
佐藤健と神木隆之介が週刊少年ジャンプの頂点を目指す高校生漫画コンビを熱演!プロジェクションマッピングを効果的に使ったシーンなど、大根仁監督の遊び心がたっぷり!
ストーリー
高い画力を持ちながら将来の夢を抱けずにいた高校生・最高。ある日、クラスメートの秋人から一緒に漫画を描こうと誘われる。漫画家だった叔父を過労で亡くした最高は戸惑いながらも、片思いする亜豆と約束したのをきっかけに漫画家を目指す。 -
マンガを描くことが好きだからといって、漫画家にはなれない。
マンガが上手いからといって、ジャンプに載せてもらえるわけではない。
ジャンプに載るには、面白なければならない。
編集者自身/山田孝之も、何が売れるのかがわからない。
そんな中で、手塚や赤塚を目指して頑張る人たちがいる。
この物語の恋愛のストーリーは、しょぼいけど
ジャンプに立ち向かい、ジャンプで一番になろうとする熱意とエネルギー。
佐藤健のまっすぐな目がいいな。
染谷将太の天才ぶりが、雰囲気がある。
新井浩文、桐谷健太たちが、彼らをサポートする。
友情・努力・勝利でつながる。
コンセプトが鮮明だと、目標になる。
ジャンプが、50年以上もやってきたと思うと
敬意を表せざるをえない。
結局は、学園ものを主人公たちが目指すが、
プロの中で、高校生が頑張るのは意味がある。
というような、物語だね。
小松菜奈は、不思議な透明感がある。 -
アマプラにて視聴。
漫画家の叔父を持つ高校生の主人公が漫画を描き、同級生が原作のストーリーを考えて、コンビで漫画家デビューを目指すという話。
原作漫画は読んでない。
オチはちょっと意外だったけど、ストーリー展開はわりと読めてしまった。あと、修行してます、がんばってます的な引き伸ばしシーンみたいなのがチョイチョイあって間延びしてたかなあという印象。
こないだ別の映画で見た、小松菜奈さん相変わらず可愛いなあというのと、編集長役はいつもの吉田鋼太郎かと思ったら、リリーフランキーだったことに衝撃を受けた。え?二人区別付かなくない?? -
バクマン。
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漫画家を目指す高校生の青春映画。
ジャンプの裏側のような、凄い勉強にもなる -
映画でスピード感をもって、山谷持たせてまとめ上げているのはすごい。キャストも原作のキャラの魅力が出ており、いい感じ。
良くも悪くもきれいに纏まっているので、続編はもういいかなーと思ってしまった。 -
面白かった。
原作のいかがなもんか…って思われるところを全部取り除いて、ぎゅっと凝縮した感じ。よくまとまってると思う。
ただ、こんないいもんじゃないだろうなジャンプ編集部って今は思ってる。 -
原作を実写化に持ち込む努力がすごく感じられた。
漫画を描くという地味なシーンを映像として映えるようにする工夫がすごかった。エイジとのバトルシーン演出はちょっとサムかったけど。
原作のボリュームからすると前編後編の2本ぐらいにすべきなんだろうけど、商業的な都合もあって1本にまとめなければいけなかったのだろう。
おかげで、漫画家を目指すまでの下りや、初めて賞をとるまでの流れが非常にコンパクトになりすぎていて残念だった。
俳優陣はとてもよかった。ただ、佐藤健が高校生はちょっとキツかった。個人的には、真白と高木はキャスティングを逆にしたほうがいい気もした。
エンドロールは遊びがあって好き。 -
2019/03/18