心が叫びたがってるんだ。 [DVD]

  • アニプレックス
3.54
  • (32)
  • (64)
  • (59)
  • (22)
  • (4)
本棚登録 : 372
感想 : 74
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4534530091512

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 言葉はむつかしいのだ。
    心は、むつかしいのだ。

    それでも伝えたい。
    伝えられないとわからない、
    伝えないと、伝わらない。

    だから、
    伝えに行くんだって、
    聞きに行くんだって、
    今すぐ走り出そう。

  • なんか、惜しい!
    あの花のときと違って、なんともご都合主義で、つまらない。

    相手の男の子、全てのダメさも悪口も意味不明も受け止めて受け入れてくれて頑張りを認めてくれて周囲にも伝えてくれて色々なヒントもくれて、ピアノも弾けるし(歌ヘタだが…)そんな男いないよと言いたくなるような、女子の願望・理想を押し付けられた存在で、なんだかなあ。
    主人公とその家族が自己中心的すぎてでもスッて許す周りも謎だし。いや許さんだろ。なんか好きになれない。
    野球部の彼もいいやつなのはいいんだがキャラブレ半端ないし成瀬を好きになるタイプとは到底思えない。なったとしてもすぐ終わりそう。あんな凹んでた割にすぐケガ治ったのも えっ!?てなった。その程度ならそんなに荒れんなよ。
    王子が優等生の女の子と結果的に結ばれる展開は良かったけどその場面をちゃんと見たかった。あんな弱い描写じゃ主人公もフラれ損だよ。野球部くんが告りに行くとかどうでもええわ。
    セリフの言い回しもところどころドラマチックすぎて萎えて、入り込めなかった。
    全体的に、悪い意味で女版新海誠みたいだった。
    作画は、スタートめっちゃ綺麗だったけどだんだん衰退した感。


    とはいえ成瀬が感情を爆発させるシーンはなんともいえない揺さぶられるものがあった。
    あーいう負の感情はきっと誰もが持っているし、でも吐き出してみたらじつはそんなに憎いものなんてないのかなとか。
    王子がいなくても自分で自分のそういう面をも うん、うんって認めてあげるべきなんだよね。
    そしてミュージカルは良かった。最後の重唱?も面白くて綺麗で、欲を言えばそれぞれの歌詞をもっと聞き取りたかったなってくらいに良かった。

    【言いたいけど口に出せないことはみんなあって、言葉はたしかに人を傷つけるけど、言葉にしてみる吐き出してみると前進できる】ってテーマは好きだったけど、だったらそれぞれのキャラがもっと丁寧に描写されていてほしかったなあ。
    言いたいことがたくさんあるだろうけどそれを言おうとして無理やりに物語化しちゃった感じでキャラ全員の扱いがぞんざいすぎて口惜しかった。
    唯一ちゃんと描写されていたのは主人公の母親。

  • アニメは滅多に見ないので、見当はずれのことかもしれないが、主人公に、とても繊細で自己嫌悪が強く小学校4年生が高校生になったくらい幼く自意識過剰で純粋で傷つきやすく人に優しくどうかすると髪の毛で目が隠れているというキャラが多い気がするのだがどうだろう。

    実際にそういう子はいるのかもしれないが、個人的にはリアリティのないアニメ特有のキャラに映る。なので感情移入できない。

    それがミュージカルをやろうとクラスのみんなに提案し、主役までやっているのに当日逃げてしまうというのは、自分の持つ障害のことがあったとしても許す気になれない。

    出れない理由をキチンと説明し、対応策を検討してもらい欠席すべきところだろう。それとも障害を抱えたままぶつかっていくしかないだろう。甘ったれるなと言いたくなる。

    なのにクラスのみんなはそんな彼女を暖かく迎える。見てるワタシの心が狭小なのだろうか。理解できない。

    テーマにしているコミュニケーション障害については理解できる。言葉は人を傷つける。と言ってそのことで萎縮するのも間違いで一方で自分の心はオープンにしていく必要がある。心は叫びたがっている。もっともだけど、オープンにするとこんなに素晴らしい世界が広がっていると言われると美化しすぎだとは思う。その葛藤が生きるってことじゃないかと思ってしまう。

  • ちょっと技巧的なトラウマ設定のせいで口を閉ざした主人公の女の子。「言葉は人を傷つけるから何も喋らない」という姿勢は非常に現代的で今の若者の心理を反映させているし、4人の主要キャラがぶつかり合うことでそれを解消していこうとするシークエンスにも賛同できる。が、『聲の形』を見たばかりだったせいか、比べてしまうと卵にまつわるファンタジー要素とかミュージカルによるクライマックスへの持って行き方に、これまた技巧性を感じざるを得ない。僕個人的な好みで言うと、『あの花。』同様、昨今のリアルな風景と情感に訴えるアニメは、高畑勲さんの言う落語的な効用「生活感を排除するのか」or「喚起するのか」が重要。それってオタクの現実逃避orリア充の共感と呼応してるのかな。☆2

  •  あのー、僕ってギターにちょっと触れたことがあるじゃないですか。思い返せば高1で友達の吉富くんが文化祭でブルーハーツの「終わらない歌」を演奏してて単純にあーかっこいいなーと思って、帰りに中古CD屋でそれまでCDなんか興味なかったのに200円くらいだからと買ったのがジュンスカのなんとかと、あとはレッドツェッペリンの「Ⅲ」だったんですよ。それでまだ反抗期じゃなかった僕、というかですね反抗期って何なんですかねっていうくらい世にいう反抗期はその後も訪れなかったんですけど、まあそのときに母がレンタルショップに勤めててギターのかっこいいCDを見繕ってよと頼んだら、ブランキーの「左ききのBaby」とかミッシェルガンエレファントの「GT400」とかを借りてきてくれたわけですよ。それからはもうギター、ギター、って眼がギター一本になってしまって、ベンジーとかマーシーとかアベフトシになりたいって本気で思ってたくらいで。同じ時期に好きになったエレカシの宮本をユーチューブで見ることで先週も一晩潰しちゃったくらいなんですよ。
     えー、最初から脱線したんですけど僕ってギターのコードくらいは知ってるじゃないですか。ソロとかできないんですけど。だから大学のころに妄想してたんですけど、会社に勤めるようになったら昼休みってありますよね。ドラマなんかだと昼休みに屋上でバレーボールやったりとか、ですか。その中に加わらない自分を、あえて妄想してましたし、実際うちの会社に屋上があっても絶対行かないんですけどね。それで僕はきっと機材置き場かどこかの片隅に置き忘れられたアコギをふと見つけるんですよ。それで無造作に手にしてみたら弦は錆びてるんですけどペグはしっかりしているから何気なくチューニングしてみたら、というかチューナーなしにチューニングなんかできないんですけどまあそこは妄想ですしね、チューニングしてじゃらーんと弾いてみたら、試し弾きっていうんですか、このギターの音色を楽しみたいなーって思うわけですよ。AでもEでもCでもいいんですけどここはG。そしたら手が勝手に動いてボブ・ディランの「風に吹かれて」を弾くんで口も勝手に歌い出して。歌い終えたらいきなり後ろから拍手が聞こえて振り向いたら同僚の女子社員がうっすら涙を浮かべているんですよ。そういう妄想。
     というか妄想以前に高校のころに似たことはしてたわけですよ。学校帰りの図書館ではムンクだとかクリムトだとかの画集を無造作に開いて感心している様子を見せたり(誰に?)。駅のコンビニでたまたまクラスで一番美人な松蔭さんが僕を見ているって意識しながら岸田秀の「ものぐさ精神分析」を無造作に手にして購入したりとかですね。もちろん何かあってほしいと思ってたんですけど、何もなかったんですけどね。
     前置きが長くなりましたけどこの映画、男の子がアコーディオンを無造作に弾き語りしているところを女の子が見かけて、なんで私の気持ちがわかってるのって驚いて惚れちゃうっている場面がありますよね。うーん、これ、僕の叶わなかった妄想じゃないですか。それに桂正和先生の「電影少女」だか「D・N・A2」だかでイケメンが大学の中庭の木陰で無造作に文庫本を読んでいて、それがハイネだかダンテだかだったと思うんですけど、僕だったらドストエフスキーの「白夜」にしようかなーって思ったりして。まあつまりサブカル少年は好きなサブカルくらしいか誇れるものがないんで趣味の良さを認めてくれる女子っているのが、一番欲しいんですけど、そんな人っているんですかね? 僕は知らないですね。妻はくるりもバンプも好きって言うんですけど本来はビジュアル系とかサンホラとかが好きらしいし、エレカシもベストくらいしかアイチューンズに入れてくれないし、それにもちろん好きだから結婚したんですけど。
     さっきから口ごもっているのは要するにこういうことなんですよ、小柄で可愛くて僕しかわかってあげられないような女の子が僕を好きになってくれたらいいなーって。でもそんなことあ・り・え・な・い!!!
     ここまで福満先生の口調を借りて遠ざけていたが、直裁に言えば、自分勝手な4人がクラス全体を巻き込んでいく(かたや感動的な)流れに違和感。あのクラスにいたら僕は一切発言せず、与えられた仕事をこなしながら冷たい視線を投げざるをえないんだろうな。そして、熱くなれない自分に落胆させられるんだろうな。しかし俯瞰的に見る僕は僕に言ってあげたい、罪悪感を抱かなくていいんだよ、と。4人は結局自己愛を満たすために他者を利用しているに過ぎない。青春がどうとかいって高校生活を楽しまなきゃ損だよといって付和雷同するクラスメイトのモブにも、埋もれなくてもいいのだ。
     そもそもにして「JustBecause!」を思わせる男の子が、「聲の形」の妹を思わせる女の子と、ひとりだけ首が異様に太く場面ごとに眼の位置がずれる野球部のデリカシーゼロ男および「あの花」のつるこにそっくりな女の子に応援されても、あーうわっすべり。だって設定が卵に喋るなって言われたからとかいう極めて内的なファンタジーを、幼児期なら仕方ないが高校生になってもまだ引きずっており、実際は喋れるのにわざわざ携帯に入力して会話をするとかいう自分を追い込むという形で自分を愛撫する形に仕立てる、もう緘黙症の人に対してどれだけ無礼なのか、まだ吉本ばななの緘黙症のほうが最低限礼を失していないし、「志乃ちゃんは自分の名前を言えない」の吃音症を思い出すのもおこがましいし。結局は既視感のあるどこかの何かを話しの都合に合わせて組み合わせているだけにしか思えない。青葉シゲルを思わせる先生がこういう布陣を組んだのも、話の都合のためにしか過ぎない。
     がんばって好意的に解釈すれば、演劇とかミュージカルというのは主役と下っ端と、表方と裏方を峻厳に区別する表現装置だから、その厳しさを表しているといえばいえるのかもしれない。でも見ているがわがこんなフォローをしなければいけないのかー。単純に感動して積極的に自己投影できた人には申し訳ないけど、これはどう考えてもびみょーな出来なせい、なのではないだろうか。成瀬順の顔や動きは好き。だったらニコニコ動画で「成瀬順をまとめてみました」を見ていればいい。僕にとって成瀬順をマイナスしたらゼロな映画だから、要は何も残らないのだ。こういうレビューサイトでわざわざ星いくつにします、とレビューの本文に書くのは不細工なので初めて書くのだけれど。星1はむしろ突き抜けたところに好意を感じる馬鹿映画。星2はゴミ映画。この映画は星2.3くらい。

  • 卵の中身はわたしじゃなくて、君だろう…

  • ヒロインがだめだった。全然感情移入できなかった。痴情の縺れで逃げ出して叫んで、なんかなーって思ってしまった。叫んで詰って、わりと最低女だろ笑。顔もそんなって。勘違いした方が悪いって思うんだけど。あんまり可愛いとも思えなかったし。初めからあんまおもしろくなさそうって思ってしまったのがいけなかったのかもしれない。お城の形のラブホね、あるよね。なんか好きになれないヒロインだった。ただ、歌は良かった。でもちょっとあの花観たくなった。

  •  声が出なくなった女子高校生が同級生達とミュージカルをする。

     アニメ好きな人が好きなアニメをリア充的な高校の幻想の世界を舞台にしたって感じかなぁ。合う人は合うんだろうけど、合わない人にとことん合わない感じの映画だなぁ。最近の日本アニメ映画はこういうの多い気がする。
     非常にアニメアニメしたアニメ映画だと思う。これを実写化してはいけない。

  • 言葉は人を傷つける。

  • 叫んじゃうんだ、声で

    心が叫びたがっているのをどう表現するのかなと思ったら歌でもなく普通に声で叫んじゃうのね 見終わって、で?しか感想が生まれなかった。君の名はよりも退屈な策人

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×