司馬遼太郎の真髄 2016年 03 月号 [雑誌]: 文藝春秋 増刊

  • 19人登録
  • 3.60評価
    • (0)
    • (3)
    • (2)
    • (0)
    • (0)
  • 3レビュー
  • 文藝春秋 (2016年2月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910077020367

司馬遼太郎の真髄 2016年 03 月号 [雑誌]: 文藝春秋 増刊の感想・レビュー・書評

  • 司馬遼太郎の読み物は面白いが、この本のような司馬遼太郎特集での司馬作品の新しい読み方や見方の発見が出来るのも楽しいものです。
    「司馬遼太郎特集」なので、司馬批判というものは掲載されないが、司馬ファンにとっては、それはそれで良いと思う。

    磯田×半藤の対談から。
    磯田:司馬さんの司馬さんたる所以は、小説の中だけで表現するのが限界に近づいてくると、もう我慢できなくなって作者本人が顔を出すこと(笑)

    半藤:これは強引な仮説ですが、「竜馬がゆく」は最初は大衆小説を書くつもりだったと思うんです。ところが書いていくうち、明治維新そのものの面白さにのめり込んで、勉強した結果をどんどん盛り込んでいった・・・「坂の上の雲」も子規が若くして死んで終わるはずだったのが、書いているうち秋山兄弟のほうへ頭が切り替わって、その途端にテーマが日露戦争に変わっちゃった・・・講談作家から歴史家への変化です。

    半藤が言うように、確かに書いている作家が自分自身で面白くなって、書きたして行ったと言う感覚は分かるような気がする。その書き手が面白くなっていく感覚が行間から溢れ出ているのが、読者にも伝わってくる。こんな面白い小説があったのかと思って読んでいたのを思い出す。
    ただ「坂の上の雲」が半藤が言う仮説は違うと思う。なぜなら正岡子規が死んだ時点で終えるつもりなら、秋山兄弟を出す必要性はなく、むしろ夏目漱石を出していた方が物語として完結する。秋山兄弟を登場させたことは、司馬は、はっきりと日露戦争を書くことを意識していたはずである。

    他にも新しい司馬遼太郎を楽しむことが満載。
    司馬ファンにはお勧めの一冊です。

  • 【司馬遼太郎没後20周年の文藝春秋増刊号。「この国のかたち」を中心に識者の選ぶ司馬作品や過去に文藝春秋に掲載された記事を収録した司馬遼太郎の魅力再認識の1冊】
    司馬史観という言葉が近年普通名詞と化している。「竜馬がゆく」「坂の上の雲」など代表的作品に描かれる日本人像、そして本書の表題の「この国のかたち」による司馬自身の数多くの言葉。明治維新を達成した日本人の底力、日露戦争をピークに、統帥権の魔力から暴走し敗戦へ、という流れ。異論、批判も見受けられるがいずれも司馬の巨大さの前に説得力がないように見受けられる。
    本書は、司馬遼太郎の思想について、氏の戦争体験などから思索の過程を多くの識者の言葉により解説している。

    「この国のかたち」に限らず、ほかの作品の見どころも満遍なく解説しており、愛読者はもちろん司馬遼太郎初心者(そんな人がいるのか?)に十分に楽しめう内容になっている。

    まだ半分も行かないが、「街道をゆく」を少しづつ読んでいる。文の節々に現れる文明論には感嘆する。「この国のかたち」も読みたくなる。もちろん氏の数多くの傑作小説も。読みたい本が増える一方なのが妙に嬉しい。
    司馬遼太郎の魅力を余すところなく伝えるお買い得な1冊。

  • 自分が司馬遼太郎ファンということもあるのだろうが、楽しく読めた。
    ただ最後の記事「戦国武将の魅力」と題した、伊東 潤氏と木下 昌輝氏の対談は、途中で読むのが億劫になった。(あくまでも私見)原因は「司馬遼太郎を語る」のではなく「戦国武将を語る」になっているからであった。

全3件中 1 - 3件を表示

司馬遼太郎の真髄 2016年 03 月号 [雑誌]: 文藝春秋 増刊を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

司馬遼太郎の真髄 2016年 03 月号 [雑誌]: 文藝春秋 増刊を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

司馬遼太郎の真髄 2016年 03 月号 [雑誌]: 文藝春秋 増刊を本棚に「積読」で登録しているひと

司馬遼太郎の真髄 2016年 03 月号 [雑誌]: 文藝春秋 増刊はこんな雑誌です

司馬遼太郎の真髄 2016年 03 月号 [雑誌]: 文藝春秋 増刊のKindle版

ツイートする