LEAK 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 今回は、''リッチマン殺人事件'' というお金が詰め込まれ殺害される被害者が次々に発見される
    テーマはお金、天誅、
    お年寄りたちとメインキャラの暖かい交流と
    エグイ犯罪とのコントラストが強烈で
    嫌な予感をしつつどんどん読み進めてしまう
    ラストの気になる部分も次に繋がっていくんだろう…
    やっぱり読み続けてしまいそう

  • 内臓が破裂するほどのお金を入れられた死体。
    相変わらずグロい、猟奇的な殺人です。

    登場人物が、お馴染みのメンバーなので読んでいてホッとします。

  • シリーズものの醍醐味がはじまった!ワクワクしますね。

  • あれ、これもどっかで見たような? ドラマ化されたんだろうか。恨みって恐ろしいね。こういうやり方はないと思うけど。

  • ドラマ化したものを先に観たので、新たな発見はなかった

  • 電子書籍(ブックパス)。シリーズ第4弾、内臓が破裂するほど大量の現金が詰め込まれた死体が相次いで発見、厚田班が本庁に呼ばれ… 早々に犯人が予測できてしまうのが難点ではあるけど、ミステリーを楽しむより、比奈子ら登場人物たちの人間臭さが魅力なシリーズなので飽きずに読める。そして次の事件を匂わせるようなラストにまんまと乗って続きいきますw

  • 面白い作品に出会うと、早く結末にたどり着きたい思いと、待って、この時間をもっと大事に、終わってしまうのがもったいないという思いの間でがんじがらめになる。

    この猟奇犯罪班シリーズも、ワタシのツボに完全にはまった作品であります。

    比奈子が、猟奇犯罪に対峙する刑事でありながら、等身大の女性として実に生き生きと描かれている。

    彼女は、事件の中で、怒り、泣き、笑い、そして恋をする。

    さらに、刑事として人間としても深みのある厚田警部補、軽くてお気楽だけどまっすぐな東海林、愛車のバイクに忍という名前を付け、自分の恋人と言い切る倉島、まだ情報が少なく、そのキャラがあいまいな清水、雰囲気はまる暴の片岡、「死神女史」と異名をとる石上検視官、鑑識捜査官の三木と比奈子のまわりは、実に個性派ぞろい。

    シリーズを読み進めるうち、そんな厚田班の一員になりたくなってくる。

    今回の事件は。

    口から体内に多量の硬貨を挿入された殺害死体が立て続けに3体発見される。
    そして、捜査本部に加わった比奈子を名指しで、犯人からの電話が入る。犯人の真意は…。

    エピローグは実にせつない。

    そしてまた、過去をひきずって、新しい事件が始まろうとしている。

    このシリーズは、「ON」から始まり、新作の「COPY」まで、すでに9作出ている。

    もちろん、どこから読んでもそれなりに楽しめるが、登場人物の背景や物語の展開を理解するため、やはり順番に読んだほうがより楽しめるだろう。

  • シリーズの中で1番グッと来た内容かもしれない。
    ラストの比奈子の心情があまりにも純粋で、でもすごく良くわかる、信じたい、理想のようなものの気がした。
    人は簡単じゃない。もっと難しいものだ。
    どこにもなさそうな能力をもっていて、どこにもいなさそうな刑事だけど、どこかにはいそうな女の子なのが藤堂比奈子ちゃんな気がする。
    どうしてかわからないけど、頭で想像しながら読んでいるといつも思い出す友人がいて、いつの間にか彼女が藤堂比奈子ちゃんになっている。不思議だ。
    いつも頑張って走り回ってる感じが似ているからかもしれない。

    ドラマ版LEAKとはやはり筋書きは異なっていたけれど、この展開も好きだなぁと思う。
    死神女史とガンさんの応酬や、厚田班のメンバー、三木捜査官のやりとりがただただ微笑ましくて楽しい。
    今作では比奈子の初めての取り調べのシーンが。
    取調べともいない取り調べだけれど、それが比奈子らしくて惹きつける。
    作品を重ねるごとに成長して行く比奈子を見られるので、時間の経過を感じられて読み応えがある。
    2作目ではもっと捜査会議で思いっきり発言して!頑張って!と思っていたけれど今はおずおずながらも意外と図太くするりと言いたいことは言っているので、比奈子ちゃんその調子だ!と応援してしまう。
    原島を訪ねて行くシーンは、ここであの時の約束が果たされるのか!と感動。

    猟奇犯罪と聞くと、ただの快楽殺人や残酷な話がイメージされ気持ち悪かったり、逆に非日常に高揚感を感じる読者もいるかもしれないけれど、このシリーズは特に人の脆さや歪さ、不完全さが際立ち物悲しい印象を受ける。

    ラストの都夜の再登場はドラマで見ていてわかってはいても、また出ちゃったかーと期待半分呆れ半分です笑
    展開的にと言うことではなく、彼女は本当に病的で、自分勝手で傲慢だから、いろんなことに共感できなかったと言うのが大きいと思う。
    コンプレックスや過去の自分にすがりつきたい欲求は人は誰しももっていて、だからこそあそこまで突き抜けたキャラクターだと同族嫌悪ともまた違うのかもしれないけれど、目も当てられないと思ってしまうのかもしれない。

    まとめて購入してからしばらく読めていなかったので、早く次作も読みたい。

  • 初対面の人に対してでも、するりと内側に入っていく主人公のこの話し方と雰囲気が今回も健在。良い意味で慣れずに普通。なくさないでね、と思う。

    今回は色々な人たちの諦めと覚悟がたくさんで、考えさせられた。

  •  相変わらずのグロさです。猟奇犯罪なので当然ですね。

     殺人の動機、方法、人物の胸中等の描写が薄いので、怖さは全くありません。ただ気持ち悪いだけ。

     全般的に人物が幼いので、読んでいて違和感がぬぐえません。

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著者プロフィール

2月20日生まれ。長野市出身、在住。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年、日本ホラー小説大賞読者賞受賞作『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』でデビュー。ほかの著書に『ON』につづくシリーズの『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』『MIX』『COPY』『BURN上・下』、スピンオフ『パンドラ』『サークル』『OFF』、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズ『MASK』『COVER』『PUZZLE』『TURN』など著作多数。

「2023年 『LIVE 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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