LEAK 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
3.63
  • (4)
  • (17)
  • (16)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 135
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (338ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 今回は、''リッチマン殺人事件'' というお金が詰め込まれ殺害される被害者が次々に発見される
    テーマはお金、天誅、
    お年寄りたちとメインキャラの暖かい交流と
    エグイ犯罪とのコントラストが強烈で
    嫌な予感をしつつどんどん読み進めてしまう
    ラストの気になる部分も次に繋がっていくんだろう…
    やっぱり読み続けてしまいそう

  • 内臓が破裂するほどのお金を入れられた死体。
    相変わらずグロい、猟奇的な殺人です。

    登場人物が、お馴染みのメンバーなので読んでいてホッとします。

  • 面白い作品に出会うと、早く結末にたどり着きたい思いと、待って、この時間をもっと大事に、終わってしまうのがもったいないという思いの間でがんじがらめになる。

    この猟奇犯罪班シリーズも、ワタシのツボに完全にはまった作品であります。

    比奈子が、猟奇犯罪に対峙する刑事でありながら、等身大の女性として実に生き生きと描かれている。

    彼女は、事件の中で、怒り、泣き、笑い、そして恋をする。

    さらに、刑事として人間としても深みのある厚田警部補、軽くてお気楽だけどまっすぐな東海林、愛車のバイクに忍という名前を付け、自分の恋人と言い切る倉島、まだ情報が少なく、そのキャラがあいまいな清水、雰囲気はまる暴の片岡、「死神女史」と異名をとる石上検視官、鑑識捜査官の三木と比奈子のまわりは、実に個性派ぞろい。

    シリーズを読み進めるうち、そんな厚田班の一員になりたくなってくる。

    今回の事件は。

    口から体内に多量の硬貨を挿入された殺害死体が立て続けに3体発見される。
    そして、捜査本部に加わった比奈子を名指しで、犯人からの電話が入る。犯人の真意は…。

    エピローグは実にせつない。

    そしてまた、過去をひきずって、新しい事件が始まろうとしている。

    このシリーズは、「ON」から始まり、新作の「COPY」まで、すでに9作出ている。

    もちろん、どこから読んでもそれなりに楽しめるが、登場人物の背景や物語の展開を理解するため、やはり順番に読んだほうがより楽しめるだろう。

  • 藤堂比奈子シリーズ第四弾。
    さすがに4作目まで来るとキャラクターの個性が完全に確立され、
    物語に入り込みやすくなった。いわゆる「いつもの連中」感が
    出て来て、まるで家族のお話を読んでいるよう。っても、内容
    はまたしても「猟奇犯罪」なのだが(^^;)。

    今作のテーマは「義勇」で良いかと。
    絶対的な犯罪者であるのに、法の網目をくぐって裁かれない
    ままでいる「悪」を、アメージング過ぎる義勇軍が成敗するエピ
    ソード。心情にバシバシ訴えてくる話なのだが、その手段はやっ
    ぱり猟奇(^^;)なのが凄い。

    全ての死体に尋常では無い量の現金・・・硬貨・紙幣取り混ぜ・・・が
    詰め込まれ、その重さで検死が難航する、という恐ろしい状況。
    設定の異様さは相変わらずなのだが、前作よりもミステリーとし
    てきっちり落とし込んでいるのが見事。全ての面から見て、完成
    度はさらに上昇。一作ごとに高いカーブで急成長しているシリー
    ズで、読了した瞬間に次作が読みたくなるほど。

    このシリーズ、残すところあと1作。間もなく始まるTVドラマで
    注目度は更に上がると思う。なるべく長い間、続編を出し続けて
    欲しい。良いです、うん。

著者プロフィール

2月20日生まれ。長野市出身、在住。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年、日本ホラー小説大賞読者賞受賞作『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』でデビュー。ほかの著書に『ON』につづくシリーズの『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』『MIX』『COPY』『BURN上・下』、スピンオフ『パンドラ』『サークル』『OFF』、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズ『MASK』『COVER』『PUZZLE』『TURN』など著作多数。

「2023年 『LIVE 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

内藤了の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×