ヤマユリワラシ―遠野供養絵異聞― (ハヤカワ文庫JA) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • アクロバティックな抽象化と概念抽出をすると、
    人は、自分の人生に価値がないこと、なけなしの才能が何か大きなものに役立てるのが分かること、行動しないと大切な人や持って生まれた土地が失われる可能性が高いこと、そしてそれに身近な人の生き死にがからみエモーショナルな感情になること、
    そのすべての要素が揃わないと、自分が信じる正義のために動くことはできない。
    裏を返せば、それの一部が足りないもしくは全部がない時に、自分の正義のためや何かリスクをはらむ大いなる行動できる人は尊ばれるべきであるという寓話、と感じた。

  • 三陸の地名が…

  • 現絵(供養絵額)に関する記事を読んだことがあるけれど、あの題材をこう料理するとは。ただ、この展開ならファンタジーにする必要はなかった気がする。それが読者の間口を狭めてしまっているようで、ちょっと勿体ないかな、と。

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著者プロフィール

1978年生まれ。埼玉県出身。2005年「KAPPA-ONE登竜門」より『時を編む者』でデビュー。以来、ファンタジー小説や時代伝奇を執筆。近年は積極的に時代小説を手がける。著作に、『ヤマユリワラシ―遠野供養絵異聞―』『けものよろず診療お助け録』『屋根裏博物館の事件簿』など。本書は熱血師匠と筆子の交流を描いた傑作人情小説。

「2023年 『走れ走れ走れ 鬼千世先生と子どもたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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