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感想・レビュー・書評
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まさにラブレター!すごい。
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ノンフィクションではない。自伝的小説である。主人公の名前が木嶋佳苗ではないことからも、本書が多分にフィクションを含んだ物語であることが示唆される。本書の半分が蘊蓄で埋められているところから、知識レベルの高さが伺えるが、物語には不要な文章も多い。
主人公はモテモテで、とにかく男から言い寄って来る。多分に美化されている気がするが、小説ならば文句の言いようもない。
一連の事件についてはほぼ触れることがない。生い立ちから始まり、母との確執や、恋愛遍歴などなど、主人公のある種の成長物語である。木嶋佳苗の起こした一連の事件に興味がある人は読んでも肩透かしを食うだろう。
個人的には事件の詳細より、木嶋佳苗のような裕福な家庭で十分な教育を享受した人間がなぜ結婚詐欺のような犯罪を犯すようになったのかに興味があったので、本書のような成育歴は求めていた内容だった。
この種の女性は自傷行為の代替や、承認欲求の暴走で踏み外すのだという思い込みがあったが、本書で自分の認識が覆された。
彼女のような種類の人間は「好奇心旺盛」で「探求心」が強いのだ。自分の能力の限界を知りたいとか、人間を知りたい、といったアスリートというか学者というか、言語化が難しいのだがとてもポジティブである。
本書の中でも数多くの男性と行為に及ぶのだが、そこに後ろ暗さはない。
一方で、本人は自覚していないようだが、興味のない事務作業や同性のコミュニティーが苦手で人間関係を構築できない記述から「ASD」なのではないかと感じた。世間一般の常識の基準が気にならない様子からも伺える。
「私がしていたことは、拝金主義でも、承認欲求でも自傷行為でもない。親への欲望を代理充足したわけでもない。自分がしたいと思ったことが、タイミング欲与えられ、私はそれを普通より上手にすることができたので、多くの報酬を得て、楽しく続けてきた。」
「悲愴感は私には無縁のものだった。 -
きつすぎて読み進められない。子供時代の性の目覚めパートできついのに、大人パートはまじで気持ち悪くなりそう。こんな欲の塊みたいな人が刑務所で時間を持て余したら、こんな小説になるよな。
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途中までは良かったのだが、初体験の話しから先はまるでポルノ。木嶋佳苗とは同世代であるが、本当のことなのか疑ってしまうエピソードばかりで、気持ち悪い。両親も、記述の通りだとすると世間一般からは大きくずれている。自分を正当化、美化するに終始している。無罪を主張している、彼女が書いた本だからまあそうだろう。
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知性はある。プライドが高い。