二銭銅貨 [Kindle]

著者 :
  • 2016年2月2日発売
3.55
  • (9)
  • (23)
  • (28)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 217
感想 : 29
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (30ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読友さんお薦めの江戸川乱歩・二銭銅貨。江戸川乱歩の処女作。乱歩の処女作から鋭い思考力、想像力が君臨し想起させる。電気工場の職工給料日当日の袋詰め作業、昼食時に作業部屋が30分程度がら空き状態。そこで忍び込んだ泥棒がまんまと5万円をもって逃げる。しかし、たばこによって足が付き逮捕される。ただ、5万円の行方は分からない。そこで、友人・松村がその5万円を暗号を解き奪取する。これ以上は詳しく書けないが、そのあとトンデモナイ結末を迎える。何とも言えない乱歩のミステリー。松村の行動を通し、乱歩の文才が発揮された。

  • 町工場の支払賃銀を狙った大泥棒事件で消失した大金の在り処をめぐる「私」と松村の物語。 「私」がある煙草屋からお釣りで受取った二銭銅貨の異状に感づいた松村は、洞察と推理力で真相に肉薄していくが・・・

  • 江戸川乱歩のデビュー作です。現代のドッキリ番組は、道理と常軌を逸してますが、本作は知的に騙されるので、悔しさもありながら相手を称えてしまいたくなります。自分の推理がうまく行き過ぎた時は要注意で、その後に大どんでん返しが待っていると言う戒めも感じました。ただ忙しい世の中、暗号を解こうとする心のユトリは常に持ち合わせたいですね。

  • 江戸川乱歩というと、怪しく耽美的、幻想的なイメージだったが、今回の二銭銅貨は貧乏な青年2人の、どちらが頭が良いかという競い合いで、意外な内容だった。

    この後、生活費はどうなったのか、二人の仲は大丈夫だったのかが気になる…。

  • 江戸川乱歩の処女作です。アラン・ポ-の『黄金虫』やコナン・ドイルの『踊る人形』にみられるような暗号解読の妙味を取り込み、大詰めでのドンデン返しが仕掛けられた、発表当時にも読者の意表を突いたであろう大正12年の作品です。〝かの名探偵ホームズの推理を覆したワトスン博士〟あるいは〝怪盗紳士ルパンの鼻を明かしたガニマ-ル警部〟といったところの愉快な結末でした。

  • ドンデン返しのあるのが江戸川乱歩先生のパターンなのかな。

  • 江戸川乱歩の小説には彼の性的倒錯が多分に練り込まれていてとても面白い.ミステリを装った変態小説

    • リッスさん
      乱歩先生の事よくわかってるね!
      乱歩先生の事よくわかってるね!
      2020/04/02
  • おもしろいけど、なかなか残酷ですね。

  • 町工場の給料の盗難にまつわる推理小説。乱歩のデビュー作としてはあまりにも有名。小学校以来の再読。大人になって読むと、この複雑な話が作者の悪戯心満載の楽しいお話。


  • 江戸川乱歩のデビュー作
    著作権が切れて無料で読めるので
    コロナ自粛中にしらみつぶしに読む

    二銭銅貨どこで手に入れたんかな
    あと暗号解くやつは頭弱いからわからへん。ほぼ斜め読みしちゃう。

全29件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

江戸川乱歩の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
夏目 漱石
江戸川 乱歩
太宰 治
米澤 穂信
太宰 治
遠藤 周作
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×