ザ・チェンジ・メイカー--世界標準のチームリーダーになる49のレッスン (日本経済新聞出版) [Kindle]
- 日経BP (2016年1月20日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (218ページ)
感想・レビュー・書評
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【チェンジ・メイカー】
A.人間や組織が変わるのは、逆境において、前例にとらわれず、マニュアルにない知恵を絞った時である。逆境を歓迎する人こそ、新時代の扉を開くチェンジ・メイカーとなり得る。
B.ビジネスのルールは、時代に即して、先進的で、便利なものへと変化した。新しいルールの特徴は、次の4 つである。
・クラウドソーシング:ネットで不特定多数の寄与を募る。
・クラウドファンディング:資金調達の手段を多様化する。
・シェアリングエコノミー:モノ、金、人材などを共有する。
・ゲーミフィケーション:参加したくなる仕組みを作る。
C.日本人はビッグデータの取り扱いが苦手だ。自分の情報を外の世界と共有したがらず、集めたデータを各部署で個別に解析したりする。ビッグデータの活用とは、大切な「1 」をしまい込むのではなく、「1 」と「1 」を持ち寄り、未知の「3 」や「4 」を導く試行錯誤に他ならない。
D.ルールがあるのは、信頼がないからである。
もともとハイテク機器には、一定の割合の不具合や故障がつきものである。いかに努力をしても、完全にゼロにすることは不可能と言うしかない。しかし日本の消費者は非常に神経質である。仮に、テレビや新聞のニュースで「A 社製のペースメーカーで事故があった」と報道されたら、A社はメディアに袋だた叩きにされてしまうだろう。1 つの失敗が、他のすべての製品の売上に悪影響を及ぼす可能性がある。だからこそ、問題が大炎上する可能性の高いこの分野には参入したくないのだ、という論法が成り立ってしまう。要は、メーカーも消費者を信頼していないし、消費者もメーカーを信頼していないのである。そのため、規制によって失敗の芽を未然に摘むことが良しとされ、規制があるがために、ベンチャーの参入障壁も高くなる。これでは、志ある人の技術の芽は花開くことがない。詳細をみるコメント0件をすべて表示