最高のリーダーは何もしない [Kindle]

著者 :
  • ダイヤモンド社
3.58
  • (3)
  • (11)
  • (10)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 80
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (186ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • リーダーに呼んでほしい。

  • 紹介から。
    目次が大変優れていて、ここに目を通すだけでたくさんのリーダーのエッセンスを受け取ることができる。
    ただ、リーダー=経営者の視点なので、いわゆる現場の中間管理職とはややギャップのある記載も多かった。

  • 直感とは、考えに考え尽くした末に、ふと浮かび上がってくる決意です。ですから、リーダーの大切な仕事は、常に考え続けることです。

    「もうこれ以上は心配できない」というところまで、徹底的にあらゆる可能性を考え尽くすと、そこには自信しか残りません。

    リーダー自身がメンバーにとっての「壁打ちの壁」になるのです。人は誰しも自分の中に答えを持っていますから、それを自らの力で見つけてもらうのが「壁」の役割です。

    リーダーにとって、メンバーの能力の有無は2番目3番目の問題なのです。重要なのは、ビジョンに共感できるかどうか。さもなくば、能力があっても必要なメンバーとは言えません。

    どこかでメンバーを信じていなかったり、見下したりしていると、メンバーのほうも同じようにリーダーに不信感を持ったり軽蔑したりするようになります。

    組織における女性メンバーというのは「炭鉱のカナリア」、つまり組織の空気の悪化をいち早く知らせてくれる存在です。

    人間は不思議なもので、しっかり休みと報酬をもらうと、「ここまでしてもらえるなら頑張ろう」と思うものなんです。

    社員は自分の家族であり、私は役員を含めてトヨタグループ関係者全体の親だと思っている。だからまずは子供を信じるし、子供が悪いことをしていれば私が謝る。(豊田章男)

  • audiobook
     リーダーが何もしないなんてわけがない。事細かに指示するんじゃなくて、ビジョンによって人を動かす。何人もの経営者に接してきた割には中身が薄い。

  •  リーダーのイメージというのは、人によって違うと思います。多分、自分が出会ってきたリーダーが、そのままイメージになっている人が多いのではないでしょうか。

     自分にとってよいリーダー、悪いリーダーという分け方もできますが、その時はダメだと思っても、後になって見るとよいリーダーだったという人もいて、難しいものです。

     さて、この本は「最高のリーダーは何もしない」というくらいですので、いわゆる強引な、強力なリーダーシップで集団を引っ張っていくような、そういうタイプのリーダーは出てこないということになります。冒頭でも、「内向型リーダーのための導火線」という言葉が出てくるほどです。

     もちろん、何もしなくていいというわけではありません。例えばp.107では、「部下が働きやすい環境をつくり、あとは口を出さずにじっと見守る」とあります。少なくとも、部下が働きやすい環境をつくるのはマストというわけです。ただ、すぐその下に、「これはかなり我慢が必要です。」とあります。部下が働きやすい環境をつくれるほどの人が、あとは口を出さないというのは苦行ですね。

     一番印象に残ったのは、キングジムの社長さんのエピソードです。この方は、日本有数のファイルメーカーにいて、これからは紙の使用量が減るかも知れない、そうなれば、ファイルが売れなくなると考えて、ラベルライターのテプラの開発に着手したそうです。社内では相当の反対があったそうですが、最終的には大きな成功となったことは言うまでもありません。

     若い頃の経験から、この社長さんが教訓にしていることはどんなことでしょうか。普通であれば、社長になった今も、新商品の開発にズバズバ口をはさんできそうですが、この方は違います。p.116「成功できたのは当時の社長が自分に任せてくれたからだ。」。キングジムはユニークな商品が多いのも、こういう社長さんの存在があるからなんですね。

     ほかにも、様々な社長さんが紹介されていてとても参考になるのですが、あえて☆5つにしなかったのは、どうしてもうまくいった話ばかりで、理想論に思えてしまうようなところが、正直私にはありました。業種や組織の規模や時代背景とかタイミング等々、いろいろな条件が重なればうまくいく方法も、もしかすると、現実にはうまくいかない方が多いということもありえます。ここで書かれていることを、最後は自分なりに昇華させる必要があると感じました。

     実際はKindleではなく、hontoで読みました(^^)。

  • 今後は「リーダー」になるかどうかが私のキャリアの分かれ道?と思い(笑)内向きで心配症な自分の今後に渇を入れるべく読んでみました。とっても良い本でした!
    リーダーは企業の目指すイメージを言葉にし大まかなストーリーを掲げ、働く意義(ビジョン)を伝えることが仕事。現場での実践は部下の裁量に任せ「何もしない」。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

シンクタンク・ソフィアバンク 代表

「2016年 『事業承継の安心手引 平成28年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤沢久美の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
松下 幸之助
岸見 一郎
J・モーティマー...
ジェームス W....
デールカーネギ...
リチャード P....
岸見 一郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×