狐笛のかなた(新潮文庫) [Kindle]

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  • 上橋菜穂子さんのファンタジー小説です。

    この作品は風景描写が美しく、またストーリーも読後優しい気持ちになること間違いなし。

    オススメです!

  • 野火と小夜の美しい物語。風景描写もとても素敵で、昔の日本の綺麗な風景が浮かび上がってくるようでした。ぜひスタジオジブリ等で映像化して欲しい。

  • ある呪者の使い魔にされた霊狐の野火が幼い頃、小夜という少女に命を救われ恋をする。
    野火は命懸けで恩返しをする健気さに心臓がキュッとなった。
    想いを通わせた2人の行き着く先はーー
    おおむねハッピーエンド。

  • 世界観や描写の美しさなどは印象に残ったが、ストーリーはあっさりという印象。
    状況説明が多くて読み辛く、入り込みにくかった。
    恋愛要素があると聞いていたが、さほど比重は高くない。

    やはり、自分はファンタジーはあまり入り込めない体質のようだ。狐と人間の恋、というのが有り得ないと感じてしまう。漫画の「神様はじめました」もそんな設定だったが。野火より小春丸の境遇の方が切なく感じたが、小夜とは異母兄妹なんだよな~。

  • 守り人シリーズを読み上橋菜穂子先生の本を読みたいと思い、読んだ作品です。
    守り人シリーズとはまた違った、少し閉鎖的だけど美しいファンタジー小説。
    ラストは、「そっちを選んだのね。。。」と私的には悲しいと思ってしまいましたが、読み応えのあるとても良い作品でした。

  • 「とても面白かった」と記憶してるけど、十何年も前に読んでストーリーを忘れたので再読した。そして、やはりとても面白かった。
    上橋さんのいつものストーリーで、その中でこれが一番私好みで良かった。
    10年後にまた読もうと思います。

  • 「守り人シリーズ」「獣の奏者」「鹿の王」が好きなので手に取った上橋菜穂子さんの本。期待に違わずとても面白かった。他の作品と比べて、恋がテーマの作品。
    美しい日本の美しい物語、という印象。日本の原風景の描写がとても綺麗で、何だか懐かしくなってしまった。どの時代かは明記されていないが、昔の日本のイメージで書かれた物語だそう。
    国と国の闘争のいざこざはあるにせよ、そんな中での登場人物(小夜、野火、小春丸など)のまっすぐさはとても魅力的だった。

  • 獣の奏者、鹿の王、守り人シリーズと読破したのでそろそろ
    細かい(?)作品に手を付けようかなと思い読んでみた。

    主に命を握られ、使い魔として暗躍する霊狐・野火。
    初めて人を殺めた日に傷ついたところを少女・小夜に
    助けられ、それから自分でも理由がわからぬまま、時折人の姿になって小夜を見守り続ける。
    一方小夜には特別な能力があり、それゆえに人との関わりを
    極力断って生きてきた経緯があった。
    そんな2人(1人と一匹?)が、長年憎み合う一族同士のいさかいにまきこまれていく。

    だいたいのあらすじとしては↑こんな感じ。
    人と獣が心を通わせるところとか、
    政治が絡むところとか、
    呪術だの霊狐だのファンタジーな世界とどろどろした人間の感情が交錯しあう展開とか。
    「獣の奏者」や「鹿の王」とちょっと似てる気がした。

    ラストは「そんなんアリかいなw」とちょっと思ったけど^^;
    ま、なんにしても物語はハッピーエンドが一番ってことで。

    ホンマは買いたかったけど・・・
    経済的事情で今回は図書館で借りてきた(-_-;)
    再読したくなった時は絶対買う!

  • 人の心が聞こえる〈聞き耳〉の力を亡き母から受け継いだ少女小夜。
    ある日の夕暮れ、犬に追われる子狐を助ける。
    狐はこの世と神の世の〈あわい〉に棲む霊狐・野火だった。
    隣り合う二つの国の争いに巻き込まれていく。

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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