クリード チャンプを継ぐ男 ブルーレイ&DVDセット(初回仕様/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]

監督 : ライアン・クーグラー 
出演 : シルベスター・スタローン  マイケル・B・ジョーダン 
  • ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
3.94
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感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4548967260953

感想・レビュー・書評

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  • 「ロッキー1」「2」は涙ちょちょ切れるくらい見たし、思い返しては涙ちょちょ切れているが、「3」「4」「5」「ザ・ファイナル」は細切れにしか覚えていない。
    通して見たかどうかも不明。
    とはいえ町山、宇多丸、春日太一らの熱気は聞いており、中でもWOWOWぷらすとのロッキー回は大好き。
    というかぷらすとのおかげで「3」以降を見たつもりになっているのかも……。
    全シリーズ見返してから、と思っていたが、時間的に難しそうなので、シリーズの記憶が曖昧なままでもいいと思い切って、鑑賞。
    結果、かなりよかったーと満足の溜め息。

    まずマイケル・B・ジョーダン演じるアドニスの、なんだか生真面目そうで抑圧されていそうな顔立ちを、好きになった(「クロニクル」でも真面目な少年だった。「ファンタスティック・フォー」や「ブラックパンサー」は未見)。
    ロッキー・バルボアとは対照的。
    孤児だった過去はあれど、今は金持ちの家の子だし、いい大学を出て優良企業に勤めているし、引っ越したとはいえ生活に困りはしない貯金はあるし、簡単に女の子も口説ける。いわゆる陽キャ。
    だがどこかしら何かしら不満足で満ち足りず、広い壁にでっかいプロジェクタを使って流す You Tube の映像は、自分を捨てた父アポロ・クリードVSロッキー・バルボア。
    映像に重ねて自分もシャドーを始めるが、自分を重ねる相手はなんとロッキーの側なのだ。父を殴るのだ。
    この出だしでもう嫌いになれるわけがない。
    その後のトントン拍子や、ボクサー的節制に欠けているんじゃないかという感想もないではないが、父の名を否定することを動機にしながら、結局自ら父の名を受け継ぐことを選択する。
    この流れに感動しないことは不可能だ。
    (ボクサーになるなら縁を切るとまで言っていた養母(アポロの正妻)が送ったパンツも、いい。)
    宇多丸さんいわく、「遅れてきた世代」の、それでも戦いたい=「表現欲」つまり人類普遍の動機なのだ、と。同意。

    一方主人公はアドニスで間違いないのだが、アドニスが6ならロッキーは4くらい主人公といってもいいくらい、印象深い。
    エイドリアンの墓(横にポーリーの墓も!)の前で、木にひっかけた椅子を降ろして腰かけて新聞を読む。
    これがロッキーの日課になっている……孤独なのだ。
    思えば最愛のエイドリアンも、悪友ポーリーも、相棒ミッキーも亡くし、もう亡き妻の名をつけたレストランで過去語りを売りにしながら余生を過ごしている。
    町のヒーローとはいえ心中は寂しいものだ。
    そこへ亡きライバルのアポロの息子だという若者が来て……。
    自らの再起を想って(ここ、かつてのミッキーの裏返しでもある)……。
    しかし病……もうエイドリアンのところに行きたい……しかし若者に叱咤されて……。
    そんな若者に「家族じゃない」と言ってしまって、なんであんなこと言ったんだ……と後悔して。この悔やむ姿に、ぐっときた。
    思えばアポロは、噛ませ犬にロッキーを指名することで、結果的に終生のライバルになる……見方を変えればロッキーはアポロに助けられた。
    その子アドニスの「トレーナーになってくれ=助けてくれ」という要請に応じることで、ロッキーは再度クリードに「助けられる」。
    (ジョースターに対するツェペリ魂や、ドラゴンボールの悟空→御飯への継承など連想。)
    アドニスへの共感とロッキーへの共感が同時にできる作りなのだから、隙があろうはずはない。

    という具合に感動が約束された設定なのだから感動しないわけがない。
    なんでも娯楽作の脚本としては、話ありきではなくキャラクターありきで、キャラクターの動機や行動が結果的にストーリーになっていくんだとか。
    その理想例だ。
    そして続編モノとしての理想例だとも思う。
    強引なリブートや無理なスピンオフではない、正当に「7」でありつつも確かに「新章」でもある、という。
    音楽の使い方も、いい言い方をすれば時代が更新されているし、ロッキーテーマについていえば抑制→興奮の計算がうまい、ひねくれた言い方をすればソツがない。
    作品外だが、スタローンが息子を亡くしたタイミングでクーグラーの企画が伝わったという作品成立の挿話もまた、ロッキーシリーズはスタローンの私小説だという読み方を補強する。
    おおむね「1」を「裏打ちしながらなぞる」という堅実でソツがない作りのリブートに、さてスタローンがどう応えたのか(「クリード チャンプを継ぐ男」はシリーズ初、スタローンが脚本にタッチしていない……クーグラーによる持ち込みだから当然。そして「クリード 炎の宿敵」の脚本にはスタローンが関わっている)。
    やっぱりシリーズ見返さなきゃなー。幸せな苦行。

  • 愛する妻に先立たれ、孤独に暮らすロッキー(シルベスター・スタローン)の前に突然現れた若者アドニス(マイケル・B・ジョーダン)。
    その純粋さとボクシングへの情熱に亡き親友アポロの面影を見たロッキーは、持てるすべてを彼に託し、二人で頂点を目指すことを誓うのだった。
    親の七光りとあざ笑われても、リングに叩き付けられても、アドニスは絶対に夢をあきらめない。たぎる血の中には父親アポロが、後ろにはロッキーがいる。どんな強敵を前にしても一歩も引かず、二人のチャンプに支えられ共に戦うのだ。
    しかし世界王者とのタイトルマッチ直前、ロッキーの身体に異変が……。
    死に至る病を宣告され、「長生きするより、女房と一緒にいたい」と嘆くロッキー。そんな彼の心に再び闘志の火を付けたのは、アドニスの「2人で戦おう。」という言葉だった。
    果たして、絶対的に不利な闘いに奇跡は起きるのか?
    友情、愛、信じる心──夢を叶えたいすべてのひとに贈る興奮と感動のストーリー、ここに誕生! 
    アドニスのアポロ・クリードという偉大なボクサーの名前を背負うことの重圧そして自分自身の伝説を築く中での葛藤、ロッキーの指導でボクサーとして一人の男として成長していく苦闘を、ロッキーシリーズお馴染みの特訓シーン(ロッキー2でのニワトリを追いまわす特訓など)、アドニスと進行性難聴を抱えながら一流アーティストを目指すビアンカのお互いを支え合いながら励まし合うロッキーとエイドリアンを思わせるラブストーリー、父アポロと同じボクサーの道に進むアドニスと息子をアポロと同じボクサーの道に進ませたくないメリーアンの親子の葛藤、アドニスに励まされ病に立ち向かうロッキーの苦闘を絡めて、夢のために戦い抜くことそして本当に諦めないことの困難さと尊さ支えてくれる人の大事さを教えてくれる傑作映画です。
    「大事なのはパンチの強さじゃない。どんなに打たれても前に進み続けることだ」

  • 2016/5/14 ロッキーシリーズの映画は全て観てはいないが、スタローン(ロッキー)がトレーナーとなり アポロの息子 アドニス グリードを鍛える
    ボクシングってキツイし、観るのもキツイけど…かなり感動してしまった。アドニス役のマイケルB ジョーダン とても好感持てる青年でピッタリだった 病気をおして アドニスのセコンドを引き受けるスタローンも とても良かった。映画だと思っても試合では思わず息が上がり 一緒に応援してしまいますね。王者コンランも最初 嫌な奴としか思わなかったけど…同格での試合の後 アドニスにかける言葉が 素敵だった「次のチャンプはお前だ!」本物だなぁと感じた 久しぶり スポ根もので感動した作品だった。

  • ロッキーシリーズで一貫しているのは、前に一歩ずつ踏み出すこと。どんな困難や壁があってもそれに立ち向かうことである。

    ミッキー、エイドリアン、ポーリーまでもがこの世を去り、息子も国外に住み、ひっそりと過ごすロッキー。一方で父親アポロに憧れつつも2世としての葛藤に苦しむアドニス。
    スポーツ映画ならではの手に汗握る闘いだけでなく、かつての英雄の孤独と人生賛美までも描いた傑作。

  • ロッキーのライバルであり親友だったアポロ。その息子とロッキーが、新たにバディとしてボクシング界を殴り込みに行くというストーリー。
    ロッキーが歳をとったんだな、時代が移り変わったんだな、っていうことを感じさせる描写をコミカルに挟んでいるのが妙。それぞれ闘う相手は違うけど志は同じ方向を向いていて、お互いがお互いを支え合って共闘しているってゆう描写も良い。

  • アポロの息子にロッキーがセコンドとか胸熱しかない。フィラデルフィア行ってみたいなぁ

  • かつてロッキーのライバルだったアポロの息子の話。
    ロッキーからボクシング愛が伝わる作品です。
    それにしてもロッキーも衰えたなぁ。と思うが、そうはいってもかなりがっしりとした体型は病人には見えない。それがロッキーか。
    これでロッキーシリーズも終わりなのかな。

  • 万人受けのロッキーから、
    大人ターゲットの宿敵息子の話へ。

    しっとり目に演出されているから、
    ロッキーファンは、眠いと思うけど、
    色々ある共通点からニヤリと。

    話は繋がっているけど、
    全くの別物になっている。
    でも、良いね。

  • 《ロッキー》のスピンオフ作品。ロッキーの相手のアポロの息子が、ボクサーになりたいとロッキーにトレーナーを頼みに来る。最初は断っていたが、次第にのめり込んでいく。
    《ロッキー》愛にあふれていてよかった。スタッフの《ロッキー》に対するレスペクトを感じる。テーマ曲まで流してしまいますからね。
    《ロッキー》は少しご都合主義の映画だったけど、底辺にはボクシングへの真摯な思いがあった。それはこの映画にも継続している。《ロッキー》を映画館の片隅で見つめていたことを思い出す。あの遺産がこうした形でまた紐解かれることが心地よい。

    スタローンはセリフが棒読みで、鼻にかかった声がそれに輪をかけているが、ここに至ってそれが余人を持って代えがたい個性だったんだと思う。正直な感じがいい。

    試合は自分を超えていく契機として描かれていて、あまりギミックに走らない。「はじめの一歩」なんてのに親しんでるとそこが少し物足りない

  • 前半は退屈。
    トレーナーする気になる理由が弱い。

    なんであんなこと言ったんだ、と悔やむロッキーがとってもいい。とてもリアルな試合シーンまで飽きず。

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