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- / ISBN・EAN: 4548967258189
感想・レビュー・書評
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マッドマックス2の魅力を振り返り、カーチェイスの闘いに的を絞って、ひたすらド迫力のアクションを展開し続ける。
選択と集中を極めたような映画。
また、マックスが主役というよりは、女性たちが主役になった映画というところが、今風で面白い。
これは映画館で観るべきですね。色々な上映方法があったというのもうなずける。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
石油も水も尽きかけた世界。元警官のマックス(トム・ハーディ)は、愛する者を奪われ、本能だけで生き長らえていた。
資源を独占し、恐怖と暴力で民衆を支配するジョーの軍団に捕えられた彼は、ジョーに囚われた女たち“ワイブズ”を率いて反逆を企てるフュリオサ(シャーリーズ・セロン)、全身白塗りの男ニュークス(ニコラス・ホルト)と共に、自由への逃走を開始する。
凄まじい追跡、炸裂するバトル……。絶体絶命のピンチを迎えた時、マックスと仲間たちの決死の反撃が始まる!
自由と生き残りを賭けた“MAD”な戦いを描くバイオレンス・アクション大作。
生きる理由をなくしさ迷っていたマックスがフュリオサと共に未来を担う女たちを守るためにイモータンジョーに立ち向かうマッドなバトルを、ヤマアラシのようなトゲに覆われた武装車や火炎放射器を搭載したトラックなどマッドなカスタムカー同士が砂漠を舞台にぶつかり合い撃ち合う限界破りのバトルの数々、女たちのために戦う男気溢れるフュリオサやわずかな命を戦場に燃やすニュークスなどユニークなキャラクター、限界まで命を燃やす生きざまにアドレナリンが燃え上がる痛快アドレナリンアクション映画です。 -
過去のシリーズから攻めたかったけど見事棚が全滅だった為、あえなく最新作に突入。
めちゃ久々の映画館。
場内から出ると、気のせいやろか。
みんな足がフラついていた。
アクション映画にはさほど慣れておらず実際目も足もくたびれているけど、何度も足を運びたくなったり、キャラクター分析したくなったり、帰り道坊主にしたくなるのも何となく理解できた笑
ガソリンと砂埃にまみれて猛突進するトラックと猛者と、それにそぐわない白布一枚の美女達の構図が何とも言えない。
このシリーズがどんな話なのか正直のところ全然分かっていないけど、何もかも失われた世界で生き延びようとする人間達が改造車や超ユニークなキャラクター達と同じくらい注目に値すると今回観て思った。
「強い(=媚びない?)女性」のイメージが強いCharlize Theronだけどここまでぶっ放した力強さは今までなかったのでは…?
個人的には吠えながら敵に頭突きを喰らわすところがとても痛快で好き。
あぁやって自分を全部さらけ出して突っ走ってくのもえぇなー。 -
圧倒的世界観!の一言。
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2017年11月4日鑑賞。羽田へ向かうシンガポール航空機内にて。水や石油をめぐり弱肉強食の争いが続く世界で、流れ者マックスは強力な支配者イモータン・ジョーから逃走する女たちに力を貸すことになる…。前3作は予習済み、今作の前評判は聞いていたがなるほど噂にたがわぬものすごい映画、心拍数・血圧は上昇っしぱなしで「ヒャッハー!」な偏差値は下がりっぱなし。笑えるしほろっとするしで最高だった、やはり映画館で観るべき映画だったのだなあ…。気の狂ったイカした(イカれた)車のデザインも最高だが、「血液袋」が最後につながったり、マックスの仮面が取れるタイミングやメンバーが死亡する順序など、とてもテクニカルな演出が施された映画なのだと感じた。いやーでも楽しませてもらった。でもこんな世の中にはなってほしくないわー。
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劇場で観たときを思い出す。身震いするほどのカーアクションだった。
この疾走感。その迫力。あの美しさ。
「アクション映画は一種の視覚的音楽である」という監督の言葉通り、腹に響くエンジンと駆動輪の轟音や車体のぶつかり合いとカーチェイスの連続でまとめたアクションは音楽的で爽快だった。
ストーリーはあってもないようなもの。
資源が枯渇し荒廃した未来世界。元・警官マックス(トム・ハーディ)と反逆を企てる支配者の右腕フュリオサ(シャーリーズ・セロン)が荒野の独裁者から逃れるため、ひたすら砂漠のなかを改造車で爆走し生き残りを懸けて闘争・逃走する。説明調の台詞や言葉が少ない。行動によって意思と人物たちの個性を造形した演出も素晴らしい。(最近の映画はしゃべり過ぎです)
シンプルだが、それだけに全編を覆うカーチェイスにまず目を奪われる。
この映画をみてジョン・フォードの「駅馬車」を懐かしさとともに思い出す人は多いと思う。改造車を馬に代えて時代を戻れば「マッドマックス」は西部劇の王道である。あえて指摘するまでもないけれど、監督自身も語っているように本作には明らかな「駅馬車」の影響もしくは模倣がある。
異なった背景をもつ人たちが同じ乗り物に相乗りして敵と闘いながら逃走するストーリー構造はもちろん、エンジントラブルや運転する者が負傷するなかで緊迫感とドラマ性を作り出すプロットは西部活劇そのままである。疾走する車から繰り出す銃弾や車体の上を動きまわるマックスは、「駅馬車」における馬車の上からアパッチ襲撃に応戦するジョン・ウェインと重なる。
ロー・アングルで車体の疾走感を演出するショットやアクションの最中に顔のクローズアップを多用してダイナミックなカットを作るところにジョン・フォードの面影を見る人もいるだろう。
ならば、この映画は単に馬を改造車に代えただけの西部劇の名作の焼き直しなのかというと、決してそうでない。
なにより魅了されたのがこの映画がもつ美しさだ。
「心が壊れたら残るのは狂気だけだ」。というマックスのセリフのように物語の世界は血と暴力と狂気しかない荒涼な世界だ。しかし、そのなかで垣間見せる静の時間がとにかく美しい。
轟音を響かせて疾走するカーチェイスから突然、俯瞰のショットに切り替わる。無音の空のなか、赤、黄と信号弾が緩くはじける。その一瞬の静寂。
あるいは故郷が消えたことを知り、淡く砂が吹き舞う砂漠で膝から崩れ泣くシャーリーズ・セロン演じるフュリオサの姿と横顔の美しさ。(なぜ砂漠と美女を組み合わせたショットはこんなに冴えるのだろうか。)アクションの動に目を奪われがちだが、一瞬の静のショットが実に見事で惹きつけられた。
VFX全盛のこの時代に、ほぼ実写にこだわった制作者たちの執念に賛辞を送りたい。昔ながらの方法と質感を大事にしたカーアクションを撮れる監督がいる。そしてこのような映画がスクリーンで見れることの幸福。 -
数年前に観たメル・ギブソンさんが主演の「マッド・マックス」とはだいぶ違った感じだったので楽しめました。(そりゃそうですよね、30年以上経っていますものね。)肝心なストーリーなのですが、”北斗の拳”の様な核兵器での大量殺戮後の荒廃した世界が舞台で、元警官マックス(トム・ハーディさん)は砂漠で暴徒に拘束されそのまま暴徒のアジト迄連行される。時を同じくして砦の大隊長・フェリオサ(シャーリーズ・セロンさん)は砦のボス・イモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーンさん)の5人の妻を連れ、自らの出生地”緑の地”への逃亡を企てていた。フェリオサの裏切りに気付いたジョーは、手下達をフェリオサ及び5人の妻奪還の為、派遣するのだが、その中にはマックスの姿も。。。拘束されたままのマックスはこの危機を脱する事は出来るのか!? 又、フェリオサと5人の妻の運命は!?
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熱狂的に支持する人が多いので見ることにした。初めの戦闘シーンで見たことを後悔。そしてこの戦闘シーンが30分も続く。
私の悪いところは、途中で止めないことで、最後まで見てしまった。
熱狂的ファンの気持ちはなんとなく分かった。リアル北斗の拳というか、デスメタルというか。漫画のすごく上手い実写化という感じ。ほとんど弛むことなく物語が進むし、行って帰ってくるところもシンプルだし、衣装などもマンガ的で面白い。リアルではない。ああいう砂漠地帯では、日差しが強い上、寒暖差が激しいので服は着た方がいいに決まっているが、敵のウォーボーイズは半裸だし、女達も水着程度にしか肌が隠れていない。夜は凍えると思うが、衣装と考えればわかりやすい。だいたい、核戦争後で文明は衰退しているのにあんなに丈夫な銃火器を大量にどうやって作るのか。車の前に人を括りつけてたら前が見えにくいだろう。母乳は太っているとたくさん出るってわけでもないのよ、実は。
いやいや、まあ、真剣に考えてはいけない。
ニコラス・ホルトが、白塗りでも可愛くて、さすがだなと思った。
シャーリーズ・セロンは背が高くて肩幅も広いので、良く似合っていた。マッドマックスと言えば昔はメル・ギブソンだったけど、今回の俳優の方が薄めで良かった。
でも、まあ、見なくても良かったかな。個人的には。好き嫌いの分かれる映画だと思う。 -
スゲーの見せられた、というのが鑑賞後の一発目の感想。本当にすごく良かった。評判が高いのも納得。
最序盤はちょっとうるさいくらいに感じていたのですが、いよいよ本編(デスロード)が始まると、その圧倒的な迫力に一気に引き込まれました。こんなにグッと映画の世界の中に引き込まれたのは『T2』を観た時と同じ感覚。
映像がとても美しく、細部まで作りこまれていて素晴らしかったです。アクションもとても素晴らしく、興奮させられっぱなしです。そして、実は音楽も結構よかったというのが個人的な感想です。
この世界観を生み出した美術は、正に映画という世界の最高傑作の一つだと思います。