黄金のアデーレ 名画の帰還 [DVD]

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監督 : サイモン・カーティス 
出演 : ヘレン・ミレン  ライアン・レイノルズ  ダニエル・ブリュール  ケイティ・ホームズ  タチアナ・マズラニー 
  • ギャガ (2016年5月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4589921402613

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黄金のアデーレ 名画の帰還 [DVD]の感想・レビュー・書評

  •  駆け出しの弁護士ランディはある日、母親からマリアという女性の相談を受けるよう頼まれる。ユダヤ系の女性であるマリアは若いころにオーストリアを脱出。そのときにナチスに奪われ現在、オーストリアの美術館に所蔵されている絵画「アデーレ」を取り返す裁判の弁護をしてほしいというのだ。そして二人は、裁判のためオーストリアへ向かうのだが…

     自分がこの作品に☆を5つつけたのは、裁判の様子だけでなく、マリアの回想を効果的に挿入することで、より感動的な映画になっているためです。

     アデーレはマリアの叔母を描いた作品であり、そのため大切な思い出の象徴であることは、間違いありません。しかし、回想のシーンは、それだけでは終わりません。叔母が亡くなった後も、家族と一緒に幸せに暮らしていたマリア。しかし、突然ナチスによって資産を差し押さえられ、マリアは老いた父母を残し、夫とともにアメリカへ脱出することになります。

     幸せな記憶と、ナチスの管理下に置かれすべてを奪われていく日々。そのどちらも描かれるからこそ、マリアがアデーレを取り返そうとする真意が直接的でなくても、見てる側の心に届くのです。それは、もちろんお金のためではないし、単に思い出という単純なものでもないと思います。奪われた日々の象徴、戻らない過去への郷愁、自身の家系への誇り、そうした諸々を感じさせるのです。

     はじめは裁判の注目度の高さからメリットを計算し、弁護を引き受けたランディですが、オーストリアでホロコースト記念館を目の当たりにしてから、心情に変化が現れます。自身が所属する法律事務所から、弁護から手を引くように言われても、また、マリアが弱気になり、裁判をやめようとするときも、自分の心と正義を信じ、時にマリアを引っ張り裁判に臨みます。その成長の姿も見ていて清々しい!

     成長はマリアにもあります。辛い記憶から避けるため、初めはオーストリアに行くことを拒否していたマリアですが、徐々にそれを乗り越えていき、そしてランディとの関係性も徐々に深くなっていきます。この姿もまたいい!

     オーストリアの裁判所でのランディのスピーチ、映画のラスト近くで明かされる、出国間際のマリアと両親の最後の会話はいずれも感動的! 

     wowowのW座で紹介されるまで、まったく知らなかった映画なのですが、ここまでいい話だとは思いませんでした。こういう知らない掘り出し物に出会えるからこそ、こういう映画専門チャンネルの特集は、見るのをやめられません。

  • 端的に感想言うと思っていたよりずっと面白かった。

    内容としては、戦時下にナチスに略奪された伯母・アデーレの肖像画を正当な持ち主である自分に返して欲しいと、友人の息子である駆け出し弁護士(帰化三世)と共に82歳の女性マリアがオーストリア政府を訴えるという、実話をベースにしたお話。

    アデーレの肖像は“オーストリアのモナリザ”と言われ、国の美術館に長年飾られてきた顔とも言える作品。クリムトの名画。
    そのため、政府はマリアの訴えを受け入れず、マリアは政府と対立することに。

    観るまでは現代での裁判に関係する話しがメインかと思いきや、実際は過去と現在、アメリカとオーストリアを何度も行き来する。

    マリアが取り戻したかったものはなにか?

    半世紀経てども思い出すことも辛い、ナチス政権下での差別の時代。
    その中で不当に奪われていく平和な日々。

    亡命するに至って、過去にそして祖国に置いて行かざるをえなかったものが沢山あった。
    共に国を出ることが出来なかった両親や亡き伯母・アデーレ、家族達と過ごした大切な記憶や幸せな時間が置き去りにされている。
    マリアにとって伯母の肖像画は名高い名画などではない。
    そこに生きていた確固たる証なのだ。

    肖像画を取り戻して行く中でマリアだけではなく、帰化三世である弁護士のランディは自分のルーツをオーストリアに見いだしたりなど様々な人が、1枚の絵に関わることで変化して行く。

    華やかな過去、辛い日々を過ごした戦時下、それを乗り越え凛とした姿で生きる現代。
    一人の女性の数奇な生き様を描いた素晴らしい作品。

  • ナチちゃん絵はやめて

  • 派手さはないですが、頻繁に動きがあるため飽きずに最後まで見ることができました。
    ナチスを題材にした作品はたくさんありますが、この切り口はなかなかなく新鮮でした。

  • 生々しさやどぎつさはなく、とても洗練されたシナリオで、気持ちよく見れました。クリムト返還の話は、もっとドロドロと欲望にまみれた話かと思っていましたが、違いますね。ある日手のひらを返すように迫害した同胞と祖国に対する複雑な感情がわだかまっていたのですね。でも、調停で返還を認めたオーストリア人も偉いと感心しました。日本人を含め、どの国でもなかなかできない判断です。

  • ナチスに盗られた名画を取り戻す、というから、駆け引きものかと思いきや、おばあさんはその時代を体験しておられて、ウィーンに行くことによって、その時の映像も出てきて。

    本当に戦争って酷い。
    弁護士は若くて思い入れがなかったのに、祖先が住む国に行って、新たな思いが沸き上がるところは見事。
    事実を元にしたところも、感動の一要因。
    法廷に関するところは、どんでん返しや、駆け引きというより、淡々と進んだ印象。
    最後におばあさんが権利を手にしたのに、虚しいような気におそわれ、元の自分の住まいを見て、昔の家族の映像も出て終わるところは素敵。

  • 請求記号:16D048(館内視聴のみ)

  • 本当に取り戻したいものはありますか?
    主人公が取り戻したいと思ったものは・・・。

    依頼人と弁護士の二人は「絵」と「家族」を取り戻そうとするのだが、見る側が胸を打つのは、この裏に隠れたものがあるからだと思います。
    戦争は何も生み出しません、人々から奪っていくもののほうが多いと思います。主人公の回想シーンとともに、ナチのユダヤ人迫害という歴史背景とアメリカをはじめ、世界中にさまざまな歴史を抱えて生きている人が多くいることを改めて考えました。
    忘れてはいけない過去。繰り返してはいけない過去。

  • 実話って言うのがすごいよね。
    ヨーロッパはそうでなくちゃ。大人でなくちゃ。
    傲慢さと成熟をないまぜにした強さを見た。

  • ナチスに奪われた後オーストリアの所有物だったアデーレの肖像画を、本当の持ち主の元へ、という話 美術品としての価値以上の物語がアデーレの肖像にあったこと知れたのでこの映画観て良かった~~~!と思った!主人公マリアの生き方がいろいろありつつもつよくいきててすごくて(語彙)マリアに影響されて次第に本気になる弁護士もグッときた~主演二人とも素晴らしかった

  • 絵がマリアの元にかえってきても、奪われ失われたものが全て元通りというわけではないでしょう。実際、かつて故郷だった国は彼女の元には戻ってこなかった。でも、少なくとも置いてきた家族とは再び一緒になる事ができた。アパートのシーンはそんな希望を感じさせてくれるエンディングだと思いました。

  • ヘレン・ミレン主演。ナチスに奪われたクリムトが描いた伯母の肖像画の返還を求めて、オーストリア政府を訴えたユダヤ人女性の実話を描いた内容。
    名画の返還を通じてひとりの女性と家族の物語を描き、いまだ癒えぬ傷と戦争の記憶までストーリーに組み込んだのが巧い。 物の価値はそれ自体でなく、手にした人たちの記憶とそれを媒介にした物語で決まるのではないか、と鑑賞後に考えさせられた。クリムトの絵画の秘密を追った話かと思ったが、いい意味で予想を裏切られ、しっとりとまとまっていてなかなかよかった。ただ、よくあるストーリーラインと舞台出身の監督のせいかショットの盛り上がりに欠ける点が残念だった。

  • 2016/7/12鑑賞。
    クリムトの絵が好きで鑑賞。
    好きだったが、背景的な知識は何もなく観たものの、あまりの酷さに、残虐な時代だったんだと再認識。
    とてもわかりやすく、感情移入し易い作品だった。
    無理だと見放された国際裁判。
    1人の弁護士が癖のある老女とオーストリア相手に戦う。
    家族の絆に涙が止まらなかった。

  • オーストリアで暮らし、第二次世界大戦中にアメリカへ逃れてきたユダヤ人の女性。
    姉が亡くなり、遺品を整理していると、クリムトの描いたwoman in goldは、私たちの絵だ、と書かれた書類が見つかる。
    つてを辿り、ユダヤ人の音楽家の祖父をもつ駆け出しの弁護士に依頼し、「アデーレ」を取り戻す闘いが始まる……ってお話。
    想像以上に面白かったー!ところどころでアデーレおばさんや父母、迫害された過去の回想があって、何が起きたのかすんなり分かっていく。
    オーストリアへ行ったことで、弁護士の気持ちが変わってくのもよかった。やっぱりナチのやったことは
    重いね。今でもオーストリアへ行きたいくない、ドイツ語を使いたくない、って人がいるぐらいだから。
    実話だからもちろんそうなんだけど、今はニューヨークにあるんだねー!!ニューヨーク行った時に知ってたらなぁ。クリムト好きだし見てみたかった。

  • 合間に挟まれるマリアの回想がやはりつらい・・・それなりに幸せそうに過ごしていても取り返せない思い出がある。

    自ら返還を望まない人もいるだろうとしても、未だ持ち主に返されてないものがそれだけあるということはまだまだ思い出が失われたままの人がいるんでしょう。
    まだ終わってないんだなと思いました。

  • 劇場で見たけどまた見たい

  • 2016/6/18 クリムトの絵画のアデーレに そんな話があったなんて‼︎驚きとともに その謎というか過去に起きたナチ問題に関連していて とても怖い悲しい過去を生きてきた主人公マリアと知り合いのランディという青年弁護士とともに オーストリアの美術館に展示されているものを帰還しようと闘う。もともと、ヒトラーが沢山の美術品やら人達の財産を奪ってた話は有名だがそれを奪還するのは気持ち良い。辛い時代を生きた人たちに その人達の財産まで返ってくるのは とてつもなく難しく至難の業だと感じた。ラストはハッピーエンドで本当に良かった。素敵な作品でした。

  • 最近ナチスものの映画を観る機会が多いなぁ~

    あらためてすごく残酷な時代だったことに気づかされます。

    まだ自分が小学校ぐらいの時はけっこう戦前生まれのおじいちゃん、おばあちゃん
    とか元気にいたんだけど、今やこの時代も歴史の中の1つのように
    感じられてきます。
    時の流れって本当に早い。

    映画の内容としては、最初は全然頼りにならなかった青年弁護士の成長が
    とっても爽快。
    ラストの調停での頼もしさは、この映画の大きな見どころです。
    実話が元のこういう映画はいいですね。

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