小説 言の葉の庭 (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 新海誠監督のアニメ映画「言の葉の庭」の小説版です。

    「君の名は」も私は小説を先に読みましたが、背景描写がイメージしやすく、文章表現もわかりやすいので、とても好きです。

    舞台は東京新宿。
    私が東京出張の時によく利用していたホテルが新宿御苑の近くで朝からジョギングしていたため、なんかこの作品に関しては異様に親近感があります^_^

    靴職人を目指す高校生男子と心に傷のある女性の淡い恋の物語です。映画でははっきりわからなかったその後も描かれますし、より深い心理描写もありオススメです♪

  • 新海誠アニメによる劇場版は観ていたが、実は更にこのような深い物語が、作者である新海誠氏の頭の中はにあったのだとは!

    言うなれば劇場版アニメは、半分もそれを描写し尽くしてはいないとも言える。惜しい。

    この小説の全てのエピソードを映像化したものを、完全版としてもう一度作ってくれたりしないかなあ。
    特に物語の重要な位置を占めるキャラクター、シャオホンを彼の映像と演出で見たかった。

    いずれにせよ壮大でファンタスティックなラブストーリー。時間と空間を超越した恋物語。

    「あのときのことを、あの人が約束だと思っているかどうかは知らない。憶えているかどうかも分からない。でも、俺にとっては、あれは約束だったのだ。」

    「彼がそれを覚えてるかどうかは分からないけれど、私にとってはあれは約束だった。」

  • 雨が降ると、学校も会社も行きたくないな~と、思うことがある。

    雨の日本庭園の青いもみじがある東屋での、謎の女性と学校をさぼった高校生との物語。

    「なんで、学校へ行かなくちゃいけないんだ?」

    と揺れ動く思春期の真っ只中の高校生が、将来の夢や家族の問題を悩みながら成長する姿がとても良かった。

    • yhyby940さん
      みーばさん、はじめまして。私は映像作品から観て、ノベルスを観ました。アニメは観ないのですが、新海誠さんの作品は観ます。この作品も新宿御苑での...
      みーばさん、はじめまして。私は映像作品から観て、ノベルスを観ました。アニメは観ないのですが、新海誠さんの作品は観ます。この作品も新宿御苑での雨のシーンが、とても印象深かったです。映像作品だけでは分からなかった部分が、今作を読んでみると理解できて楽しかったですね。
      2023/07/08
    • みーばさん
      yhyby940さん、こんにちは、
      コメントありがとうございます。

      新海誠さんの映像作品は、「君の名は。」で、孫と一緒に観ました。
      ...
      yhyby940さん、こんにちは、
      コメントありがとうございます。

      新海誠さんの映像作品は、「君の名は。」で、孫と一緒に観ました。

      この本は、図書館で出会って、映像化を知らずに、読んだものです。
      登場人物は違うけれど、風景や自然の描写が、読んでいて、頭いっぱいに広がりました。
      「すずめの戸締まり」は娘と孫が号泣したと、言ってました。

      これからも、世界中に美しい作品とメッセージを届けてほしいですね。
      2023/07/09
    • yhyby940さん
      みーばさん、ご返信ありがとうございます。私は、アニメは好きではないのですが、新海誠さんの作品は観ます。とても繊細な絵に引き込まれます。新作を...
      みーばさん、ご返信ありがとうございます。私は、アニメは好きではないのですが、新海誠さんの作品は観ます。とても繊細な絵に引き込まれます。新作を心待ちにしています。
      2023/07/09
  • 映画を見る→Kindle耳読書→オーディブル耳読了
    →漫画

    オーディブル朗読すごく良かった!
    なんと、映画と声優さんが一緒という豪華さ。
    小説は映画では出てこないストーリーがあり、結構長いが、それがまたよい。

    それぞれの目線からの語り口調で物語が進んでいく。
    特に第10話とエピローグで、孝雄と雪野の2人の朗読はすごく引き込まれた。

    また映画が見たくなった!

    -引用-

    雷神の しまし響もし さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ

    雷神の しまし響もし 降らずとも 我は留まらむ 妹し留めば

  • 新海誠監督自身によるノベライズ。映画では描き切れなかった部分を補足している。

    中心となる二人以外の周りの登場人物が語り手になることもある。章ごとに視点が切り替わって物語が進んでいくのは面白い。

    じぶんは映画は観ていないが、セットで読むのが一番楽しめると思う。

  • ひたすら綺麗という印象。

    人間のリアルさを綺麗な描写で表現されている。

    話の展開どうするんだ?って途中まではダラダラとした気持ちで進めていたが、
    伏線回収始まってからはかなり引き込まれた。

    最後になってお母さんが意外といいキャラしてた

  • 雨の朝に仕事、学校をサボって行った公園で偶然出会い、何回か会ううちにお互い惹かれていくという物語。
    新海誠さんの作品はアニメを1回観ただけだが、この小説もアニメと同じ雰囲気を感じた。(観たのはこの小説とは別のアニメ)
    雨の公園の鬱蒼とした感じや、雨上がりのキラキラした感じが小説からも映像が浮かぶように感じた。
    登場人物が魅力的で、小説のその後が気になる…。アニメも観てみたい!

  • どこか詩的に、新宿の公園で男子高校生と27歳の女性の雨やどりの様子が描かれている。

    お互いの心地よい距離感を保ちながら東屋で雨の日を過ごす中で、だんだんと2人の親密度が上がっていく様子が描かれていて、雨が楽しみになる表現が良かった。

    ユキちゃん先生の、味があるの感想が印象的だった

    映画をまた観たくなった!

  • それぞれのなんとなく弱々しい、優しい恋愛が書かれている。

  • 知人の紹介にて

    あまり共感できず。
    アニメ映画も気が向いたら

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著者プロフィール

1973年生まれ、長野県出身。
2002年、ほとんど個人で制作した短編作品『ほしのこえ』でデビュー。
2016年『君の名は。』、2019年『天気の子』、2022年『すずめの戸締まり』公開、監督として国内外で高い評価と支持を受けている。

「2023年 『すずめの戸締まり(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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