本物の英語力 (講談社現代新書) [Kindle]

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  • 英語の根本的な勉強法や英語学習動機づけの大切さを教えてくれる一冊。山中伸弥教授や益川敏英氏、宇宙飛行士の若田光一氏ら権威とも言える方々のエピソード、努力が時折入っていることもあり、非常に読みやすい構成になっている。
    勉強法では、多角的なアプローチを心がけることが大切であることが強調されていた。多読(速読)と熟読を使い分けてたくさんの英文に触れること、シャドーイング、音読など自ら発信する勉強法も取り入れつつ、文法やボキャブラリーといった基本事項も疎かにしない。高校や大学の受験勉強としての英語では的を絞って「最短でのゴール」を目指す。(他教科との兼ね合いがあるからそこは折れるしかないか...)しかし、生涯使える英語を体得するには的を絞りすぎるのではなく、様々な手法で英語と格闘していくことが大切である。時には洋画を見るのもいいだろう。
    動機づけとしては、自分はどのような英語を必要としているのか、そのためにすべきことは何かを明確にしない限り、勉強のモチベーションは続かないし、成果も上がりにくいと述べられている。学術論文レベルの英語読解力が必要なのか、ビジネスにおいて契約を交わすためにコミュニケーション能力が必要なのか。英語が使えるとかっこいいから、グローバル社会だから何となく必要かなとかそえいった漠然とした考えでは結果もついてこない。

  • ニュースで英会話でおなじみ、鳥飼さんの著書。(まあ鳥飼さんがニュースで英会話の先生だと気づいたのは、読み終わったときなのだけど。)

    鳥飼さんが本書で書いている英語学習に関する考えは、おおむね私が感じていることと同じで、違和感なく飲み込めた。
    全体を通して多くの具体例とともに語られていて、理解を助ける。文章もとても読みやすい。

    慣れるまで習う。
    とにかく多くの英文にあたる。
    外国語学習は未知との格闘。
    主体的な学習者になるべし。
    外国語を学ぶことが目的なのではなく、何か目的があってその手段として外国語を使う。

    何かを成し遂げた人というのは、やはりそれ相応の努力をしているのだな、と。
    英語学習のモチベーションをあげるのに一役買いました。

  • 著者の主張は、「これからは英語力が必須」、「英語なんて不要」のどちらでもなくニュートラル。最近極端な主張の本が多い中、好感が持てた。昨今の英語教育は文法より会話重視と聞くが、Eメールがコミュニケーションの主な手段であるなか、昨今は読み書きが重要との意見にも同意。
    ただ、タイトルからみてもわかる通り、テーマが広すぎる印象で、焦点がぼやけていた。英語の学び方については、特に目新しい事が書かれているわけではなかったので、斜め読みしてしまった。

  • あまり目新しいことが書いておらず、少々期待はずれ。英語の学習法を全く知らない人が読むには有用かも。

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著者プロフィール

立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授(研究科委員長2002-2005、2008-2010)を経て立教大学特任教授、立教・異文化コミュニケーション学会(RICS)会長(2009-2011)。著書『通訳者と戦後日米外交』(みすず書房2007)(単著)Voices of the Invisible Presence: Diplomatic Interpreters in Post-World War II Japan(John Benjamins, 2009)(単著)『通訳者たちの見た戦後史――月面着陸から大学入試まで』(新潮社2021)(単著)。

「2021年 『異文化コミュニケーション学への招待【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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