インフェルノ(角川文庫 上中下合本版) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 人口爆発による人類・地球の危機を憂いた科学者が自覚症状の無いウイルスを拡散し人類を間引こうと計画。結局計画は阻止できず、人類の3分の1は生殖機能を失うことになる結末。

    黒死病でヨーロッパの人口の3分の1が亡くなった後、欧州は経済成長を遂げ資源・食糧不足問題が先送りされたとか、人口増加と環境問題の深刻度は比例しているとか。タイムリーなトピックで新型コロナウイルスについても詳しく調べたくなりました。

    印象的な表現は↓

    地獄の最も暗き所は、倫理の危機にあっても中立を標榜する者たちのために用意されている。

    「人間の脳には原始的な自我防衛機制があって、脳が対処しきれないほどの多大なストレスをもたらす事実にぶつかると、決まってその事実を否定する。精神医学では否認と呼ばれる。」

    理屈で判断したらYESでも感情ではNOになる問題って本当に判断難しい。
    インフェルノの拡散についても自分の答えを出して且つ明快に説明ができる気がしない…

  • 「するなよ。ぜぇ~たいに開発するなよぉ・・・」

    まっ、冗談はさておき。

    これは、私が教師だったら課題図書にして生徒たちの感想を聞いてみたいなぁ。もっと具体的には、ある登場人物の言動に対する反対意見を述べなさいみたいな。ディベートですね。教育的な意味はなくて、純粋に個人的な興味ですけど。授業を私物化してるって怒られちゃいますね。

  • イタリアなどの歴史的建造物や美術作品を勉強することができ、謎解きの冒険が進み、早く早く次のページへめくりたくなります。
    たいへん関連の深いダンテの神曲は一度読んでみることにしました。

    ラングドン教授のおちゃめでジェントルマンな雰囲気も好きで、大好きな本です。

  • ストーリーのオチに「えー、そんなぁ」と思わず声を漏らしてしまいました。
    映画ディープインパクトのウィルス版といった感じ。つまり、隕石が地球に堕ちて人口が激減するように、ウィルスが拡散して人口の3分の1が不妊になってしまった。これがエンディング。バイオハザードネタなのに一向にに体調崩す人が出てこないなぁと読んでるうちにウィルスの正体に薄々気付いたのですが、なるほどここに目をつけたかと感心。ナショナルジオグラフィックで遺伝子改変について読んだことがあった(不妊に遺伝子改変した蚊を自然界に放して蚊そのものを根絶やしにする計画があるんですって)ので、こんなウィルスが開発される可能性は大いにあると納得は出来ました。
    ただ今回のラングドン、ぶっちゃけあんま見せ場もないし、何も解決してない。結局、全ての元凶であるゾブリストに最後まで踊らされて終わった。ていうか何のためにあんな手の込んだ謎々を残したのか?わざわざダンテのデスマスクに細工までして。ウィルス拡散させるだけが目的なら、最初からそんなもんなくてええやん。そして、天井から絵画を突き破って亡くなったヴァエンサが哀れでならない。シエナはなぜそこまでしたのか結局よく分からなかったから、最後になんのお咎めもないのがほんと違和感。この女サイコパスだろ。
    これ、次回作あるのかしら。ウィルス蔓延してる状態でどう続編が出るのかある意味興味があります。ただ、私個人、不妊治療に苦しんだ経験を持ってるので今作のエンディングは余計不快でした。
    でも映画はラストが原作とは異なると聞いて少し期待を持ってます。ウンチク盛りだくさんのフィレンツェとイスタンブールでのシーンが楽しみです。

  • 【電子版】

  • 「映画の原作本を読もう」シリーズ。
    ダン・ブラウンの「ロバート・ラングドン教授シリーズ」は「ダ・ヴィンチ・コード」「天使と悪魔」は読んでいたけれど、「ロスト・シンボル」とこの、「インフェルノ」は未読でした。
    映画「インフェルノ」は謎解きよりアクションかなり比重を置いていて、話のテンポもかなり早かったので、原作はどうなのか、どう異なるのか確認してみたくて読んでみました。

    ラングドン教授が、「ダンテの『神曲』の〈地獄篇〉を手がかりに、生化学者ゾブリストが仕組んだ破滅の「人口問題の解決案」を阻止する」というお話し。
    ダンテの「神曲」を通奏低音に、物語の舞台となる3つの地で、だんだんとピースがはまっていくさまに、はやく読み進めたくてたまらなくなった。
    本書はまた、場所や名所の記述も細かくて、フィレンツェやベネツィアに行きたくなる効果もある。すぐれた観光ガイドです。

    映画と、原作の違いは「映画らしいメリハリを付けるため」の選択だったそうだけれど、個人的には、原作のエンディングのほうが好みです。映画を見た方にも、見てない方にも、原作を一読することをお勧めしたい。

  • 映画化に合わせて読みました。かなりの傑作だとおもいます。

  • 10年近く前に読んだダヴィンチコード以来のダンブラウンだけど、エンディングで小イベントが入るのは定番なのか(笑)天使と悪魔もダウンロードしたので年末年始で確かめてみる。

  • ダン・ブラウン、定番の推理小説。小説で読むより映画のほうがいいかな? イタリアなんてそうそう行けないしねw
    外国文学なのに翻訳がいいんでしょうね。
    ダン・ブラウンの作品は読んでいて外れがない気がするのは私だけ?

  •  科学と宗教の相似が面白い。そこに引き込まれた。

    神曲やダンテ、その時の歴史背景を知れて面白かった。ラングドンのような先生がいれば、歴史が面白くなると思った。

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著者プロフィール

1964年ニューハンプシャー生まれ。アマースト大学を卒業後、英語教師から作家へ転身。2003年刊行のラングドンシリーズ二作目「ダ・ヴィンチ・コード」で一躍ベストセラー作家の仲間入りを果たす。父は数学者、母は宗教音楽家、そして妻は美術史研究者であり画家でもある。

「2019年 『オリジン 上』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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