ディーン、君がいた瞬間 [DVD]

監督 : アントン・コービン 
出演 : デイン・デハーン  ロバート・パティンソン  ジョエル・エドガートン  ベン・キングズレー  アレッサンドラ・マストロナルディ 
  • ギャガ
2.88
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4589921402637

感想・レビュー・書評

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  • LIFE
    2015年 カナダ+ドイツ+オーストラリア 111分
    監督:アントン・コービン
    出演:デイン・デハーン/ロバート・パティンソン/アレッサンドラ・マストロナルディ/ジョエル・エドガートン
    http://dean.gaga.ne.jp/

    1955年、アメリカ。若手の写真家デニス・ストック(ロバート・パティンソン)は、ある業界人のパーティで若手俳優のジェームス・ディーン(デイン・デハーン)と出会う。まもなく公開する『エデンの東』の試写を見たデニスはジミーの才能に惹かれ、彼の写真を撮りたいと申し出る。ハリウッドの気風に馴染めず気ままで自由なディーンは、仕事をすっぽかしたりインタビューで無礼な受け答えをしてマネージャーを困らせワーナーの社長を怒らせるが意に介さない。デニスの申し出ものらくらかわしていたが、デニスは食い下がり、ジミーのインディアナへの帰郷に同行することになるが…。

    デイン・デハーン出演作を補完中。こちらではなんとジェームズ・ディーンを演じているのだけど、正直、ビジュアル的にはあまり似ていなかった。たぶん役作りのために体重増やしたぽいけどあまり効果はなかったような…。童顔なのでリーゼントが似合わず(ていうか生え際はヘアメイクで誤魔化したのかしら)、サングラスも似合わないんだよなあ。とはいえ、見た目は別として、繊細で少年ぽさを残したジミーの雰囲気はよく演じていたと思う。

    ジェームズ・ディーンについては、いくつかの出演作のタイトル(たぶん随分昔にエデンの東と理由なき反抗くらいは見た)と、若くして事故で亡くなったというざっくりしたことしか知らなかったけれど、この映画で改めて、スターとして活躍したのは実質半年程度(エデンの東の公開が1955年3月、その後、理由なき反抗とジャイアンツを撮影して、同年9月には亡くなってしまう)なことを知って、そんなに短かったのか、と驚いた。

    ただ映画としては、ちょっと退屈だった。基本的にはデニスとジミーの交流を通して、実際に今も有名なジミーの写真のいくつかがどうやって撮られたかを辿るような形で、二人の友情、それぞれの成長を描いているのだけど、わりとどっちもダメンズなんですよね。とくにデニス。10代で結婚してすぐ離婚した妻との間に幼い息子がいるのだけど、やっと会いに行けたと思ったら、預かった子供を仕事のために結局放置したり、雇われ写真家ではなくアーティストとして成功したいという野心はあるのだけれどうまくいかず迷走ばかり、思い通りにならないとジミーにもやつあたり。

    ジミーのほうは、序盤でピア・アンジェリ(アレッサンドラ・マストロナルディ)と交際しているけどすぐフラれ、まあそれはさておいても演技以外の仕事に対して全くやる気がなく、マネージャーをすっぽかしてはふらふら故郷に帰ってしまったりする。スターになってしまってからなら、そういうハリウッド的生活が合わなくて疲れることもあるかもしれないけど、まだエデンの東公開前からこれだからなあ。ずっとホームシックみたいで、大丈夫かなこの人、みたいな。

    監督アントン・コービンはもともと写真家。きっとデニスと被写体としてのジミーの姿に思うところがあったのかもしれない。個人的にはPV監督のイメージが強くて、実はPV集(https://booklog.jp/item/1/B000AC8OWE)も持ってるくらい好きだったのだけど、映画監督としてはどうなのだろう、まだよくわからない。PV出身監督にありがちな、ド派手で自己主張の強い映像美みたいなものはなかったのだけど、そこは良かったような、逆に物足りなかったような。あと原題「LIFE」は、デニスの撮ったジミーの写真が掲載されたLIFE誌と、ジミーの短すぎる一生をかけてあるのだろう。

    インディアナにむかう列車の中で、デニスとジミーが語り合う場面はとても良かった。オレンジ色の照明も相まって、スタンド・バイ・ミーにおける、焚き火のリバー的な趣があった。この場面のデイン・デハーンと、ロバート・パティンソンはどちらもとても良かったと思う。

  • デインデハーンが大好きなので……この評価ですが映画の内容としてはちょっとイマイチ。あまり光るものがない(デインの美しさを除いて)ロバートパティンソンちょっと太っちゃったね。
    ジェームズディーンをあまりよく知らなかったので調べてみたけどもっと観てみたかったなという印象が強く残る。主演俳優になって半年ほどで逝ってしまう。それでもなおときの人とならず今でも語り継がれる。まぼろしみたい。美しいから尚更。けど、ジェームズディーンを演じた俳優陣の中ではデインよりジェームズフランコのがジェームズディーンに似てますね。ジェームズフランコも大好きなのでディーンにそっくり過ぎて驚いたほど。かっこいいなー

  • [鑑賞方法:シネスイッチ銀座にて2016年1月27日]

    ■一言
    個人的にはあまり満足出来なかったんですが……劇場を出る時、エレベーターに乗りあわせた80は過ぎているであろうと思える小さなおばあちゃんが可愛かったので、思わず微笑んじゃいました。手提げ袋から飛び出ている紙筒を見て、「おばあちゃんになってもJ・ディーンのポスター買っちゃうなんて、よっぽど好きなんだなー。まあv」ってな感じで。年取ってもJ・ディーンのポスターを家に貼れちゃうなんてカッコいいなって。

  • 2015年12月20日 MOVIX昭島にて鑑賞

     ジェームス・ディーン(=ジミー、デイン・デハーン)と、彼を撮影したカメラマン、デニス・ストック(ロバート・パティンソン)との交流を描いた映画。ちょうど「エデンの東」公開前後の時期で、ディーンが自動車事故でこの世を去る数か月前のことだ。デハーンよりも、ロバート・パティンソンのほうが主役っぽかったように思う。(最後のクレジットでもパティンソンのほうが先に名前が出た)

     ストーリーにおいては全体的にまったりしていて盛り上がりに欠け、どこに注目して観ればいいのかいまひとつ分かりにくかった。知名度が上がるにしたがって自由を奪われ、望郷の念を強くするジミーと、仕事も別れた妻子との関係もうまく行かず悩むデニス……という背景だったと思うんだけども、それぞれの悩みや孤独感が、頭では理解できるがなぜかそれほど胸に迫ってこなかった。なんでだろう、脚本のせいなのかなあ。どこが一番盛り上がってるシーンなのか、よく分かんないまま終わった感じ。
     それでも、映像が良かったので最後まで楽しめた。さすが写真家でもある監督の作品なだけあって、どのシーンをとっても構図がびしっと決まっていて、とてもさまになっていた。

     私はディーンのことをそれほど知らないし(若くして事故死したすごい映画スター、ぐらいの知識)、顔は分かるが出演作はまったく観たことがないという状態で観た。デハーンはディーンとまるで似ていないのに、ところどころ目つきがディーンに似ていると思った。しかし、観ていて「この人がジェームス・ディーンなんだ」とはっきり印象付けられるような場面はなく、最後まで「ディーン役のデハーン」以上には思えなかった。
     ロバート・パティンソンは知的で小奇麗で、17で女を妊娠させるようなやつにはとても見えなかったけど、変なクスリでハイになってめっちゃ語りまくるシーンは実によかった。
     あとジョエル・エドガートンの渋い声がかっこよかった。ああいう理解のある上司いいなあ。

     やたらとコンガを持ち歩くディーンには、ちょっと笑ってしまった。

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