- Amazon.co.jp ・電子書籍 (423ページ)
感想・レビュー・書評
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当時の科学知識を集めてノーチラス号や冒険する海域を描いていて、19世紀に書かれた本とは思えないくらい古さを感じさせません。古い本ではありますが、今読んでも海洋冒険として十分楽しめる内容です。様々な海域でネモ船長が水温や塩分を測定しているところなどは、今の海域の基本的な調査と変わりなく、リアリティが感じられるます。
物語の展開も予想がつかず十分楽しいのですが、ところどころにある挿絵が精細で美しく、未知な海の世界を描写しています。挿絵もじっくり時間をかけて鑑賞できるものとなっていてこれも楽しみの一つです。
主人公たちはどうなるのか、ネモ船長はなぜ航海を続けるのか、なぜ他の船舶と衝突し続けたのかなど、上巻だけでは説明されていないことも多く、下巻でどこまで明らかにされるのか期待したいところです。 -
海の生き物の名前をツラツラ言う箇所以外は、ほんとうに易しくて読みやすかった。
下巻も少し読み始めてますが、なんだかギャグみたいなパートもあります。
3人(博士、執事、銛つき漁師)の掛け合いが楽しい。
切ない場面もあります。 -
ジュブナイル版しか読んだことがなかったので、映画をみたのをきっかけに全訳版を読む。
ネモ船長のバックグラウンドも気になるけど、怒涛のごとく繰り出される海洋生物名の羅列に驚く。これは海中冒険物語ではなく、「今、海の中を自由に航行できる技術があったらこういう物を見ることができる」とヴェルヌが当時の知見の限りを尽くして書いた仮想博物誌のようだ。