- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4562474172097
感想・レビュー・書評
-
「アイヒマンを追え」とセットで観賞
勝敗がついても 戦争は終わったわけではなく
終わりのない問いに向き合う時が続くんだと感じる詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前情報なく観て新たな歴史認識が得られ良かった
ドイツの映画ってあまり観た記憶がない
第二次世界大戦後のドイツの様子が描かれている
70年くらい前の海外の話なので今の感覚とは全然違うと感じた
歴史の捉え方の前提が分かっていなかったので、飲み込むまで?があった
アウシュビッツで行われてた事をドイツ国民はあまり知らなかったようだ。ナチ党員は至る所に居たという認識がなかった若い検事が聞き取りにより真実を明らかにしていく -
「アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男」「検事フリッツ・バウアー」の主人公は検事総長のフリッツ・バウアーですが、その下の検事を主人公にし視点をずらしたことで、その途方もなさと大変さがより見えた気がします。良くも悪くも色々な意味で若い主人公の感情の動きや極端とも思える行動にも。
主人公に惹きつけれた。色んな感情がじわじわと染み入って湧き出るように涙がでた。
すごい映画。
-
観終わってなんだか恐ろしくなった。こうやって映画になったことで、いくばくかの人は歴史を痛みを持って知ることが出来る。そうでなく忘れられる歴史のなんと多いことか。忘れてはいけない歴史がある。でも忘れてよい歴史などない。誰がその線を引く権利を持つのか。繰り返し、誰かが傷をなぞる様にして繰り返し語られる事がある。痛みと共に人は記憶する。
-
大戦から20年が過ぎたドイツでアウシュビッツ収容所で行われていた犯罪者たちの裁判を起こす実話。
ニュルベング裁判で裁かれなかったヒトラーの指示とは関係ない犯罪を犯してきた人達を探し出し19人と元ナチを裁判に掛ける。
出来れば裁判のシーンが少しでもあればもっと良かった。 -
重いテーマ。
-
フランクフルト・アウシュビッツ裁判。これは世界的に知られたニュルンベルク裁判とは違い1963年12月20日から1965年8月10日までフランクフルトで行われた裁判です。「シンドラーのリスト」でレイフ・ファインズが演じたアーモン・ゲートなどは親衛隊大尉の地位ではあったが、上官に罪を擦り付けられず極刑に会う。
有名どころでさえ、アルゼンチンを中心にいろんな場所に逃亡出来てますから多くのSS将校が民間人に紛れその罪を忘れよう…忘れ去られようとしていた。
「顔のないヒトラーたち」
https://www.youtube.com/watch?v=DXuUHFBV1EA
終戦から13年後のドイツにおいてはホロコーストを忘れ、その事実も忘れ去られようとする中で、若手検事の奮闘劇が始まる。ホロコーストを生き抜いたユダヤ人と共に犯罪者を次々と告発していくのだが、彼の知らなかった事実も浮かんでくる。
「ナチ党員じゃなかった人なんていないのよ」
1933年には共産党は禁止、社会民主党も禁止、カトリック中央党に人民院は解散、国会の議席はナチ党だけで661。それが38年には813!すべてがナチ党員ではいけなかった時代のような気がします。
この裁判を描いている作品は本作以外ではレイフ・ファインズの「愛を読むひと」あの作品の中では女性看守の犯罪をテーマにしていた。見比べてしまうのですが、どちらもいい作品だと思います。ただし、これは西での話だと思うので東ではこれに準ずるものはあったのかな?と思った。