IoTとは何か 技術革新から社会革新へ (角川新書) [Kindle]

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著者 : 坂村健
  • KADOKAWA / 角川学芸出版 (2016年3月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (145ページ)

IoTとは何か 技術革新から社会革新へ (角川新書)の感想・レビュー・書評

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  • 1962年にできた日本の電気用品安全法には、当然なことにインターネットに関する規定はない──だから使ってはいけない。法律に書かれていないから使えない日本と、ないから使える米国。イノベーションを素早く社会に出すにあたり、英米法と大陸法のどちらが適しているかは明らかだろう

    とは言っても既存ルール変えるのは相当骨が折れます。以前ある作業の電子化を訴えました。他の作業への影響を検討したいだの、電子化で負荷が増えるかもしれないだのを経て、訴えてからかれこれ一年半、ようやくトライアルです。まだ正式運用ではございません。正式運用は、うまくいけば来年度かなと。

    これでも完全電子化ではない、一部アナログな作業が残ります。正しいと思うことをいろんな人達に納得して頂くのは大変です、でも頑張ります。少なくとも、この手の作業の電子化は使命くらいの意気込みで取り組んでいます。

  • IoTに関する詳細な解説本。技術的な話も面白いが、IoT社会の実現には哲学が重要など、社会学的な見地からの意見も大変興味深い

  •  IoTは直訳すれば「モノのインターネット」だが、それは具体的にどういうものなのか。日本でその取組を先導してきた著者が解説している。著者はTRONプロジェクトやユビキタス・コンピューティングなどの構想においても中心的な役割を担ってきた方であり、現在はそれらを融合した新たなコンピュータのありかたを提唱している。

     ユビキタスが提唱された時に目指していたものは、スマホの登場と普及によって大きく実現に近づいている。というより、スマホが普及した理由はユビキタス的な活用そのものだったのだろう。iモードが登場した時にも感じたが、それが電話という形だったのは携帯コンピュータを人々に受け容れさせるためのカモフラージュに過ぎなかったのだと思う。

     本書はさらにIoTが普及していくための条件として、リスクコントロールの発想を転換することが必要だと説いている。ベストエフォートという言葉で説明しているが、むしろ自己責任の方がしっくりくる。システム全体について誰も責任を持たず、利用者が個々にルールを守って協調することで安全を確保する。これまで日本はそういう体制を受け容れてこなかったが、受け入れる必要があると考えている。

     必要であると同時に、日本ではなかなか受け容れられないだろうという点も含めて、まったくその通りだろうと思う。しかし徐々に変化の様子は認められるので、あと10年もすれば、つまり私が老人になる前には、そういう社会になっているだろう。

     その時、「昔はちゃんと誰かが責任を持って管理していたのに、今じゃみんな無責任に好き放題だ、なげかわしい」などと言わないように、早めに慣れておきたいものだ。

  • 改めて坂村先生のIoT論を復習。アグリゲート・コンピューティングの世界は技術的にはもはや可能になっている。システム全体のガバナンスや制度のあり方の課題を突破することがむしろ喫緊の課題だと思う。

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