心理試験 [Kindle]

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著者 : 江戸川乱歩
  • 2016年3月15日発売
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (26ページ)

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心理試験の感想・レビュー・書評

  • 明智が看破していくシーンがいい。その時の気持ちよさ、ドキドキ感を、昔体験したような気がする。さらに、油紙に包まれたお札、と聞いて、油紙など普段使わないのに既視感があるのだ。学生の計算高さと、明智の目の付け所にも覚えがある。つまりポイントとなる場面が印象付けられるような構成になっているのだ。優秀な学生が崩れ落ちていくさまが目の前に広がって、昔の話なのに現代にうまく置き換えられるシーンだなあと思った。

  • 頭脳明晰な書生 蕗屋は、友人 斎藤の住む貸家主の老婆の隠し財産を我が物にするため、老婆殺害の完全犯罪を実行する。 斎藤への疑いが深まる中、明智小五郎は独自の嗅覚で蕗屋に目をつける… 後半の心理的攻防が手に汗握るスリリングを味わえる作品。

  • ミステリーにおける探偵役の、ロジックの基礎が詰まった話。倒叙モノで、犯人は冒頭から提示されており、探偵・明智が彼の犯行をどうやって暴いていくかが見どころ。すぐに読める長さなのにミステリー要素がぎゅぎゅっと濃い。

    苦学生・蕗屋清一郎は、友人・斎藤の下宿先の女主人である老婆が大量のタンス預金をしていることを知る。そして、老い先短いババァの金を取り、自分の学費に充てようと勝手なことを思い立つ。さらに、盗みに入っただけでは捕まると思い、女主人を殺して完璧に逃げようと計画する。
    蕗屋は全部の金を盗むのではなく、一部だけを取り、残りは落とし物として警察に届け出るなど、ありとあらゆる工作をする。
    その甲斐あって蕗屋が疑われることは一切なく、疑われたのは彼の友人・斎藤だった。斎藤は女主人の家に下宿していることもあって、最有力容疑者だった。

    この事件の捜査を担当した予審判事の笠森は、心理試験という手法が得意。心理試験とは今でいうポリグラフ+脳指紋検査みたいなもの。
    この試験を、拘留中の斎藤と蕗屋に試みたが、蕗屋は入念に下調べをしてこの試験の特徴を掴み、「下手に工作せず、事件絡みのことでも堂々と答える」という作戦で乗り切る。
    結果として心理試験でも蕗屋はシロが濃厚となったけど、笠井は納得せず、ここで明智小五郎に相談する。

    明智は蕗屋の心理試験の結果を逆に怪しんだ。犯行に関することを答える速度が「早すぎる」と思った。迷いが無いのはその通りだけど、ここまで早いのは逆におかしい。
    明智は蕗屋に誘導尋問を仕掛け、心理試験の質問内容から、事件現場にあった屏風の話を持ち出す。
    蕗屋はここでもあやしまれまいとして屏風の話を堂々と話す。しかしそれが命取りとなった。
    実は屏風は事件のほんの少し前に現場に持ち込まれたもので、事件の時その場にいなければ知っているはずがなく、したがって心理試験の時に屏風という単語が出るはずがない。
    明智は「下手に小細工はしないで堂々と証言する」という蕗屋の作戦を逆手に取り、いわゆる真実の暴露を成し遂げ、蕗屋の犯行は明るみに出た。

    蕗屋の犯行理由が勝手すぎる。しかも彼は警察のやり方の一歩先をいく知能犯。
    それをロジック一本で、彼のやり方を逆手に取ったうえで論破する明智の活躍は読んでいてとてもすっきりしました。

  • 兎に角、拵え事というものは、どっかに破綻があるものですよ

  • 過ぎたるは及ばざるのごとし

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