東京人 2016年 06 月号 [雑誌]

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  • 都市出版 (2016年5月2日発売)
  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910167250667

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東京人 2016年 06 月号 [雑誌]の感想・レビュー・書評

  • 団地社会学から団地フェチズムまで

  • (*01)
    東京と周辺の団地事情が多くはノスタルジーとともに特集されている。都営と公団ものを合わせて都内団地は50万戸に近いストックがある。東京都の人口が約1300万人とあり、東京都の平均世帯人員は全国最低で約2人であるから、空き部屋がなければ、東京人のおよそ10人に1人は公営団地住まい(*02)という計算でもある。
    戦後のある時代に都市生活を牽引し、またひとつの時代が終わって団地住まいが後退した様子は、本誌に窺い知ることができる。そこにノスタルジーが付き纏うのは必然であるが、思想や階級、世代の等質性と、団地への郷愁がどう関わるか、本誌の特集から発展して考えたい問題である。

    (*02)
    本誌に寄稿している大山氏は、団地はインフラと唱えている。マンションは商品であり、団地は社会的なインフラで土木的であるとともに、物語のインフラとしても機能していたことを70年代の団地妻や近年の近未来アニメにより例証している。別の稿で、稲田氏が、団地は必要から生まれ、マンションは欲望から生まれたとしている箇所と呼応している。
    消費社会の欲望という文脈で、マンションは、公的に供給される団地と異なり、商品でありファッションであると読まれているが、本誌前半で取り上げられたように、インフラが欲望され、憧れに支持された団地住まいという文脈も見逃すべきではない。
    団地の配置プランの紹介は嬉しく、この平面に見えるのはモダニズムの実現であり、近代性に見え隠れするノスタルジーでもある。本誌にも読み解かれているように、近世の長屋の延長に団地の現象はあったと考えらる。

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