まぶた(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 短篇集。

    「飛行機で眠るのは難しい」「中国野菜の育て方」「まぶた」「お料理教室」「匂いの収集」「バックストローク」「詩人の卵巣」「リンデンバウム通りの双子」
    の8篇。

    静かで穏やかで、なのに残酷な話ばかり。
    短篇集は苦手だ。
    短い話はいつも頭に残っていかないから。
    なのにこの本はふと手にしてる。
    多分、この雰囲気が好きなんだと思う。

    しんとした朝、まだ子供たちが起き出す前の静かな時間に無性に読みたくなった。
    あたしの場合、作家によって読みたくなる時間帯が随分違う。
    読みたくなる時間のはっきりしてる作家って
    あたしの中でイメージがしっかりしてて読んでてとても
    幸せな時間をくれる。

    小川洋子さんもそんな作家の一人になりそう。

  • 何冊か小川洋子の本を読んだが、この本に収録された短編は解釈が難しいものが多いと感じた。意味を取りかねるうちにプツリと終わりがくる。静謐で物悲しい雰囲気はやはり良く、読み心地は素晴らしい。

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著者プロフィール

1962年、岡山市生まれ。88年、「揚羽蝶が壊れる時」により海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」により芥川賞を受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞及び本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。その他の小説作品に『猫を抱いて象と泳ぐ』『琥珀のまたたき』『約束された移動』などがある。

「2023年 『川端康成の話をしようじゃないか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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