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- / ISBN・EAN: 4988013570382
感想・レビュー・書評
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Eテレで鑑賞。世間ではかなり評価低いですが、言うほどでもなく私はけっこう良かったと思う。ガンバはガンバで面白かった。ただ、70年代の原作とアニメから、2015年のCGアニメという流れで、悪い点がはっきりとわかる作品でした。古沢良太のせい笑。
内容はもうあんまり覚えてないけど、原作は子どもの頃かなり好きでした。たぶん、私以外にもそういう方はかなり多いのでは。私は他の児童文学はあまり読んでないけど、ガンバだけは夢中で読んでた記憶がある。
アニメは原作の3年後の1975年、劇場版は1984年とだいぶ後での公開。TV版の時は私はまだ生まれてないし、地元では再放送もなかったのでまったく触れていない。
出崎さんが監督、芝山さんがレイアウト…アニメはやはり70年代のものが一番面白い、狂気の時代だった。出崎演出はベルばら後期しかちゃんと観てないが、私が子どもの頃に大好きだった(そしてトラウマになったw)芝山ドラの芝山さんだから、これを越えるものは2015年に作れるはずがない。という前提で鑑賞。
ガンバはのちのいろんなものの原型になってるなと思う。『ドラゴンボール』『ワンピース』、先日七尾旅人も言ってた『銀牙 流れ星銀』、あと芝山さんの『ドラえもん』…70年代のこの作品が、のちの80年代王道少年漫画の原型。
原作は「15ひきの仲間」なのだけど、2クールものにする時点で7匹にされてて、これはそのまま『七人の侍』。
CGアニメ版はまずCGの出来があまりにも良くないので、ゲームのムービーっぽい。ピクサーで言うと『トイストーリー2』の頃ぐらい、アメリカと比べると約15年の遅れ、レベルの低さを感じる。
白組も構想15年かけたそうで(そのわりにこの脚本かよ!と思うが)、この翌年の『シンゴジラ』のCGは素晴らしい出来だった(テレビで観ると粗がわかるが、スクリーンだと全く気にならないレベル)。CG技術、アニメーターの育成は金も時間もかかるし、ちょっとずつレベルアップしていけばいい、そのための叩き台になるなら良いと思う。
演出面だとスローモーションしかないのでダサい。監督のセンスのなさとも思うけど、CGアニメの制約じゃないのかな?と思う。
バイオレンス要素が足りないのは残念だけど、レイティングが上がってしまうからしょうがないよねと。
感心したのはノロイの野村萬斎で、シンゴジラの伏線にひとつなっている。ノロイの造形はあきらかにフリーザで、一周回って還元されてる。
他、ヨイショが大塚明夫で周夫の息子、ツブリが野沢雅子と旧作オマージュがアツい。明夫でスニーキングミッションだと、段ボール被って行くの?となる笑。
あとはガクシャが池田秀一だったのが最高でした。
いちばんダメだったのは古沢さんの脚本。旧アニメ版では仲間は死なず、今回は原作に寄せてて死ぬ、そこは良かったのだけど、死ぬ必然性が感じられなかった。
仲間の死というのはとても重要で、主人公他のキャラに変化をもたらす、成長させないと全く意味がない。泣けません。
死んだら悲しいのは当然だけど、そこがエモーショナルな動機付けになってないと全く感動しない。元々、冒頭のガンバのキャラ設定が悟空やルフィ的で、あまり良くなかったと思う。
ただ全体を通してみると、1時間半ほどでしっかりまとめてあって、ガンバは映画に向いてるのではと思わされた。だからけっこう惜しい作品だったなあと感じます。 -
ネズミ対イタチ。
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初っぱなスカイツリーが出てきて、そんなに新しかったのか、、
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だいたいは良い感じ。
ノロイはもっとこわくなくちゃ。