- Amazon.co.jp ・電子書籍 (709ページ)
感想・レビュー・書評
-
暗く、地味で、濃厚で、重くて。
横山秀夫の最高傑作だと私は思ってる。普通の小説ならクライマックスのシーンが何度もある。彼の作品で感情移入できる点として、主人公の思い通りにならない事ばかりって所ではないだろうか。登場人物がそれぞれの事情を抱え、それぞれの立場から主人公の意志を妨げる。社会・会社では当たり前の事を小説にすると華がなくなりそうだが、そこが彼の作品の魅力にもなってるのではないだろうか。
読み返すの三回目だが、何度読んても面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白すぎました。Audibleで聞きましたが、没入感が半端ないです。警察だけでなく会社組織ではありがちなセクト主義を脱皮していく心の葛藤はサラリーマンの苦悩をよく表しています。
ストーリーもさることながら、こういった内面が深く描かれているので、読みごたえがあります。
あと、読後は、必ず妻に優しくなれますね。 -
犯罪事件を解決するよくある刑事モノかと思いきや、地方警察の広報が中心のあまり見かけない設定。全く予想できないストーリー展開に引き込まれ、一気に読了。
基本となっているのは誘拐事件だが、それ以外の謎を追いかけていくうちに誘拐事件の謎にたどり着く。無言電話の真実を知った時は鳥肌がたった。
間違いなくおすすめの一冊。 -
警察内部のゴタゴタばかりで
つまらない、眠くなる
途中でリタイア -
9月から横山秀夫氏作品を6冊(連作短編集4冊、長編二冊)続けて読んでます。内連作短編集1冊と長編2冊は再読、この作品は10年振りの再読でした。
読み応えたっぷり、ちょうどわたし自身仕事にむしゃくしゃしている時期でしたので、主人公三上義信に成り切って読んでいました。読み終えたあと、この作品から再び力をいただきました。再読してよかったです。
ただ、初めて読んだ時と同様に、“あゆみさん“のいまが気になって仕方がありません。 -
タバコくゆらすガラの悪い中年刑事たちの署内の派閥やパワーバランス云々を描くハードボイルドものは好きではないということが分かった。