最果てのパラディンI 死者の街の少年 (オーバーラップ文庫) [Kindle]
- オーバーラップ (2016年3月25日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (311ページ)
感想・レビュー・書評
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アニメは2期放送中。
赤子からやり直しの転生もの。
前世の後悔に苛まれてるので生きるのに全力。
育ての親がアンデッド(骨、ミイラ、ゴースト)と異色。
とはいえキワモノではなく、至ってシリアス(ヒロインすらいない)。
いろいろな謎が明かされた時、なぜ彼らの教育が苛烈だったのかが明かされるのだが、このあたりの導線がしっかりしてるのできちんと読ませる。
ピンチもピンチしており、そこからの逆転もチートではないのも好感。
いい感じにまとまった1巻であった。
2016年刊行でまだ5巻なのは作者のメンタル疾患が影響している模様。
快癒を祈るばかりである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アニメを視聴してからどうしても原作が読みたくなって購入。
ジャンル的には異世界転生もの。意識が目覚めた時、周りにいるのは骸骨、ミイラ、ゴースト。自分は赤ちゃん。特殊な状況下で何がなんだかわからない中、主人公ウィルは育っていく。前世の記憶があり、前世を悔いているため今度は全力で生きようと決めるウィル。
同じように前世の記憶があり、タイプだと無職転生などがありますが、この最果てのパラディンはよりファンタジーよりでシリアス雰囲気が漂います。
この作品では確かに主人公は無双しますが、それは才能と努力の結果。非常に丁寧に描かれた作品だと感じます。
1巻まるまるプロローグというか旅立ちまでの話になります。非常におすすめな作品です。 -
私は疑似家族ものが好きなのですが、ウィルが3人との絆を大切にする姿、ひたむきに成長する姿は胸に響きました。
これは流行りの異世界転移もの、その先駆けともいわれる作品だそうです。
生前の家族への後悔。その思いからか、ウィルは3人に寄り添い、その時間を大切に生きている。
ウィルは人間であり、3人はアンデット。
なぜ、彼らが共に過ごしているのか。
それらが、明かされたとき物語は結末に向けて急加速、読む手を止められない展開の連鎖でした。
前半は微笑ましい家族の風景、後半は手に汗握る闘いが描かれています。
読了後は、切ない後味が残る素敵な物語でした。
家族の思いに背中を押され、一人立ちしたウィルがどのような物語を紡ぐか2巻以降も楽しみです。 -
丁寧に書かれた異世界転生もので、ほどよい重さで読みやすい文体でした。
なのですが、異世界転生独特の灰汁の強さが鼻についてしまい、途中で本を閉じることに。
異世界転生苦手ジャンルだったんだな、と自覚した一作でした。 -
異世界へ送り込まれるファンタジーとして
これまで読んだなかでもっとも良くできていたのは『十二国記』
なぜ異世界でなければならないのかは
読者と同じ視点であるから
細かく言うなら同じ過去の経験記録程度である方が入り込みやすいからで
記憶喪失で見知らぬ場所で気が付くお話も異世界ものも効果はおなじだが
過去に飛ばされたら若いころの両親に
日本の戦国時代に飛ばされたら有名武将に関わり合いにならなければ
娯楽作品にならないのと同じく
「RPGのような冒険もの」いってみればゲーム的な舞台であったら
これは強くならなければならないが
この現実世界の経験記憶はあんまり役に立たないはずである
十二国記みたいに
この作品で唯一気になるとすればそこで
『無職転生』みたいに振り切った作品なら良いが
まじめにシリアスにファンタジーしてるとすわりがわるい
あるいはそこが『ゴブリンスレイヤー』に劣るところなのかもしれない -
登場人物で人間なのが主人公的な少年しか居ないんだ.
斬新だよな.
あとはスケルトンとゴーストとミイラと神様.
面白かったよ.
最後らへんなんて涙ちょちょぎれるわー.
で,旅に出るのです.
最強クラスの剣と魔法を覚えた少年.
きっと外の世界ではかなり強いんじゃないか?
しかしアレだな.
最初の巻ではひたすら修行に励んで
二巻から旅が始まる的な展開が多いような気がするけど
それが最近のトレンドなのか.
それとも容量の都合とか展開の都合なのかしら.
あと内容には関係ないんだけど
イラストがラノベラノベしてないよな.
人間一人だけなのも合わせてかなり斬新感あるね.
続きも読むぜ~.