- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988102406905
感想・レビュー・書評
-
リーマンショック、金融工学なる詐欺テクニックがまかり通っていたバブル時代の実話、平社員のボーナスだけで何億円という金がマネーゲームの結果動いていたが、最終的にババを引かされたのは最下層の人間だけ。弱者を食い物にする彼らには、良心も後ろめたさもなかったのがよくわかるが、最も悪質だったのは格付け機関の無責任さ・・仕事欲しさにありもしない信用を保証していたわけだから。さらに、銀行の言いなりになっていた監査機関も。そして、今も歴史は繰り返す・・
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
実話が元なのでドキュメンタリー映画風な仕上げ。
投資銀行はあの時期、本当に狂っていた。
その様子がよくわかる。
日本のメガバンクは、その世界に憧れて、遅ればせながら仲間入りしようとしていた。
合理的に説明できないことは、やらない。手を出さない。
これがリーマンショックから10年経って改めて思う。 -
リーマンショック前に破たんに気づいた人たちの話。
マイケル(クリスチャン・ベイル)は3年前に気づく。その後、少しずつ気づく人が出て、、、でも皆日本のバブリーと同じでバカにして相手にしないのよね。
そして、破たんすることによってぼろ儲けするシステムがあり。
実話ベースで面白いけど、金融業界のことを少しは知っていないとわからない言葉がちょろちょろ出てくる。
そこは、、なんか面白おかしく説明が入ったりするんだけど(笑
それでもたまにわからん部分がありました。 -
リーマンショックの裏で逆張りで大儲けした4人のアウトサイダーのお話。
クリスチャン・ベール演じるマイケルの登場シーンからカメラは手ぶれを繰り返す。まるでホームビデオのようにピントがずれ顔がぼやける。アップや引きの反復。この手ぶれが映画の至るところで続く。
クローバーフィールドじゃあるまいし(偶然にもリーマンショックが起きた08年公開)・・、と思いたくなるのはこれがパニック映画ではなく、株や金融用語を駆使した真面目な経済映画だからだ。
手ぶれで世界金融危機の擬似ドキュメンタリーを演出したかったのか。それとも、資産バブルという砂上の楼閣の不安定さと脆さをカメラの揺れで表現したかったのか。監督の演出意図はさて置くとして、どちらにしても終始揺れ動くショットを見続けるのは疲れる。
映画としては丁寧な作りで株や金融について知らない人にも分かるよう工夫された親切な構成。別カットで喩え話を用いて専門用語を説明してくれる。おまけに登場人物たちが観客に語りかける形で状況説明までしてくれる。ただ分かっている人にはこのシーンがまどろっこしい。
ショットに惹かれるものはなかったけれども、役者が揃っているので最後まで飽きずに観れた。
サブプライムローンの危険をいち早く見抜いたトレーダー・マイケルを演じたクリスチャン・ベール。いい俳優です。人とうまくコミュニケーションが取れない気質とその裏返しである飛び抜けた才能(数字に強い)を持つマイケルの奇才/変人性の両面を見事に演じている。
ウォール街に怒るファンドマネージャー・マークを演じたスティーブ・カレルも見応えがある。「フォックスキャッチャー」のデュポンの演技も素晴らしかったが、今回は顔を真っ赤にして怒る姿と全てが終わった後にみせる虚しい表情がよかった。コメディ俳優のイメージが強かったけど完全に演技派だなあ、と。
しかしこの副題タイトルの愚かさはなんだろう。華麗なる大逆転?大金を稼いだ男たちの鬱屈したあの表情はなんだ?観終ったあとに襲ってくる虚しさで胸一杯で華麗どころの話ではない。 -
サブプライムローンのからくりに気づき、リーマンショックの直前に空売りした男達の実話を映画化。
今から見ればこんなひどい話というサブプライムローンだけど、最初に気づいた人はこれマジ?って感じで半信半疑だった。
一応、この人達は金融の奴らはひどいって怒ってるんだけど、この人達もそれで儲けようとしてるしなぁ。。。
話がひどいので見せ方に一工夫してるけど、それでも豪華キャストが報われるまで面白くはなってないか。。。 -
とりあえず、この邦題はどうなの、、華麗とか大逆転とか、そんな話ではでしょ。こういうタイトルひねって違和感あると、返って評判悪くすると思うのだよね。内容は用語の理解が難しかったけど、実話ベースでもあって良いストーリーでした。もったいないなぁ。
-
リーマンショックがなぜ起きたか+その危機(チャンス?)を察知してお金を稼いだ人たちの話 金融用語をまず調べてから観るとわかりやすかった 大金動かすのにあんなヘラヘラした人間ばっかりなの驚愕だったんだが…銀行や政府にあの仕組みの欠陥に物申す人間いないの不思議…黙ってるのは儲ける側?闇
-
リーマンショックの最中ぼろ儲けイェー!って話かと思ってたけど、そんな明るい話でもなかった。随分精神的に削られていてお金は得たけど心はズタボロだった。
上手い話はないってのと、よくわかってないものに手を出してはいけないなと改めて思った。