ピンクとグレー DVD スタンダード・エディション

監督 : 行定勲 
出演 : 中島裕翔  菅田将暉  夏帆  岸井ゆきの  宮崎美子  柳楽優弥 
  • KADOKAWA / 角川書店
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感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988111249975

感想・レビュー・書評

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  • 2016年 日本 116分
    監督:行定勲
    原作:加藤シゲアキ『ピンクとグレー』
    出演:中島裕翔/菅田将暉/夏帆/柳楽優弥/岸井ゆきの/小林涼子

    河田大貴=愛称りばちゃん(菅田将暉)は、小学生のときに大阪から埼玉に引っ越してきて、同じ団地の鈴木真吾=愛称ごっち(中島裕翔)、石川紗理=愛称サリー(夏帆)と仲良くなる。りばちゃんはサリーを好きだが、サリーはごっちが好き。しかしサリーは転校していき、男子二人は一緒にバンドを組んだりずっと親友で居続ける。ある日渋谷で遊んでいた二人はモデルのスカウトを受け、それがきっかけで芸能界へ。人気俳優として頭角を現しはじめたごっち=芸名:白木蓮吾に、りばちゃん=芸名:河鳥大はどんどん差をつけられ、二人はいつしか疎遠に。数年後同窓会で再会し、旧交を温めるが、翌日ごっちは、りばちゃんに遺書を残して自殺してしまい…。

    原作は既読。結構前なので細部は忘れてしまったけど、映画は大胆な順序の入れ替えをすることで、中盤でどんでん返しを用意してあり、そこは素直に感心しました。手法としては『アヒルと鴨のコインロッカー』の映画版に近い印象。

    冒頭でまずいきなりごっちの首吊り自殺場面、そこから回想になり、再び冒頭の場面にいきつくまでに60分ちょっと、ここでいきなり、実は今までの映像はすべて「劇中映画」であったことが明かされる。画面はモノクロ(つまりグレー)になり、虚実が逆転。ごっちを演じていた中島裕翔は、実はりばちゃんであり、ごっちの死後、彼についての書籍を出版、自らごっち役を演じて映画化され、今まで観客が見せられていたのはその映画だったという種明かし。ここまではとても面白かったし、原作でも少年時代のごっちとりばちゃんは微笑ましかったので、映画もセトウツミ味があって良かった。

    問題はすべてが反転してからの後半。菅田将暉はつまり、りばちゃん役を演じていた俳優で、夏帆もサリーを演じていた女優という役どころ。演じ終わった二人は、りばちゃんでもサリーでもなく、芸能界に染まった感じの悪い俳優たち。本物のごっち(なんと柳楽優弥!)の死を踏み台に出てきた本物のりばちゃんは、彼らによく思われておらず、ゴシップの洗礼を受けることに。ちなみに本物のサリー役は岸井ゆきの。

    個人的にはこの後半部分が超絶つまらなく、モノトーンの映像も退屈。原作は確か時系列通りで、りばちゃんはごっちを演じる過程で、ごっちの死の真実に迫っていく…みたいな感じだったと記憶してるのだけど(おぼろ)、映画は終盤で急にごっちの幽霊を出してきて、二人を対話させ、結局ごっちは、前衛舞踏をやってて舞台上で自殺したお姉さん(小林涼子)のことを好きだっただけ?みたいな謎のオチ。そこで急にカラーに戻り、りばちゃんはごっちへの劣等感や呪縛から解放される的な終わり方。

    ジャニーズの先輩原作ゆえの主演だろうけど、中島裕翔はなかなか良かった。個人的には前半の、ごっちを演じていたときのほうがはまっていたと思う。あと菅田くんはやっぱり良い。前半の勢いを維持できれば、かなり面白い作品になったと思うんだけど、後半で失速しちゃったのが惜しい。

  • どんでん返しに頭はついていくけど、感情移入ができなくなっていく。

  • ずっと見たかったので
    久々に新作なのに借りてきた映画でした。

    期待が大きかっただけに結構がっかり。
    確かに開始62分の衝撃と宣伝されていただけあって、そうくるかと思わされる展開でしたが
    終わってみると、内容があるようでなく
    深いようで浅い映画だったような。

    芸能界の闇ってあんな感じなのかなって
    知れた事は面白いポイントだったのかな

    なんで
    菅田将暉に芸能界を見て欲しかったのか
    人の気持ちなんて本当のところは
    誰にもわからないということが伝えたかったのか

    そのへんがいまいちよくわからなかった
    一度で理解しきれないのかもしれないけど

    菅田将暉、かほちゃんの演技はとてもよかった。
    ジャニーズの男の子もかっこよくてはまり役!笑
    かほちゃんのサリーからの芸能人役の豹変ぶりもすごかった。。。ショックは受けるけど

  • 痩せてる時の柳楽優弥めちゃめちゃかっこいい

  • クソ映画の後に観たからか結構良かった。サラッとわかりやすい。邦画にしてはアリ。EDのアジカンは…合ってるか…?夏帆ちゃんコエーが印象的。

  • 原作は出てすぐに読んだけれど
    こちらは図書館で今更ながら借りてみる

    全く記憶に無いまま見たので1度目は分かりにくく
    2度目に 登場人物を書き出しやっと理解できた

    中島裕翔くん、夏帆ちゃんが身体を張って挑んでいた
    すごいなぁ。私の推しがこの役をやったならと
    考えると夏帆ちゃんを嫌いになりそうだ

  • ちょっと頭の中迷路になりそうな叙述トリック?(なんていうのこれ)素直に原作の加藤シゲアキさんすごいなぁと思う(あんまり存じない方ですが)

    中島裕翔さんと菅田将暉さんの掛け合いに惚れ惚れした。菅田さん眼で演技できるの素晴らしいよね、そんで後半の怪演ぷり。全部持っていかれた…
    ひとつ気になったのは、人の死が軽く描かれていて、友人の死を半笑いでインタビューに答えていたところ。でも台詞にあるように、生きていたい人もいれば、そうでない人もいるってことで、死を重く受けとめるかどうかも主観なのかなぁ。

  • あぁなるほどねー
    でもだから何?って感じ。。
    何を描きたかったのか、
    ゴッチや姉ちゃんが何を考えていたのか
    よくわからなかった。

    中島くんの変わりっぷりは良い。
    でもそれだけ演技力あるんだったら…うーん。

  • もっと衝撃的かと期待しすぎたか。

  • オワってるなぁ。終始チグハグで取ってつけたようなラスト。中島裕翔のイケメンっぷりと夏帆の美人っぷりだけが目立つ映画でした。

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著者プロフィール

1968年熊本県熊本市生まれ。映画監督。演出家。2000年『ひまわり』で第5回釜山国際映画祭国際批評家連盟賞受賞。『GO』で第25回日本アカデミー賞作品賞・最優秀監督賞を始め数々の映画賞を総なめにし脚光を浴びる。04年『世界の中心で、愛をさけぶ』が観客動員数620万人を記録。10年『パレード』は第60回ベルリン国際映画祭パノラマ部門国際批評家連盟賞を受賞。16年には『ブエノスアイレス午前零時』『タンゴ・冬の終わり』の演出において第18回千田是也賞を受賞。

「2017年 『きょうも映画作りはつづく 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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