数学する身体 [Kindle]

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  • 新潮社
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感想・レビュー・書評

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  • 手足を使って数を数えだしたことにより、発生した数の概念。それを高度に抽象化したことで数学が始まった。つまり身体から始まった数学が、その身体を離れ・・・という話。これは実に面白い。数学だけやっている人間からは絶対に出てこないような発想で、著者の経歴を調べてみると、文系起源の数学屋さんなのである。やはり、世の中が進んでくるとハイブリットが面白いんだなー。

  • ・自然数1,2,3…は本当に自然なのか
    ・古代ギリシャの幾何学(証明のための数学)とインドの計算(実用のための数学)がアッバース朝ペルシャで出会い発展
    ・数学は数学そのものを記述するための学問へ
    ・10進法は人間の指が10本であることから。数字そのものに10進法である必然性はない。
    ・数直線を左から右に書くのは人間の都合
    ・コンピュータの原型を作ったチューリング…計算という人間の心の動きを機械に置き換える挑戦
    ・大学を離れ農業をしながら世界的な論文を書いた岡潔

著者プロフィール

森田 真生(もりた・まさお):1985生。独立研究者。京都を拠点に研究・執筆の傍ら、ライブ活動を行っている。著書に『数学する身体』で小林秀雄賞受賞、『計算する生命』で第10回 河合隼雄学芸賞 受賞、ほかに『偶然の散歩』『僕たちはどう生きるのか』『数学の贈り物』『アリになった数学者』『数学する人生』などがある。

「2024年 『センス・オブ・ワンダー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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