- Amazon.co.jp ・電子書籍 (231ページ)
感想・レビュー・書評
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雨野さんが累にとって特別なように、天ヶ崎さんは野菊にとって、とても重要な人だなと感じた。
この漫画が、負の感情の表現がすごくて飲み込まれる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
当然、恐れていたフラッシュバックが累を襲う中で「私もあなたと一緒にその地獄を歩んであげるわ!」野菊の一言に何かを思う羽生田。他人の地獄を共にあゆむなどと軽々しく言える言葉ではなし。迂闊だな。とはいえ、累も野菊も未成年で人生経験も未熟な中で、自分たちの置かれている環境の特殊さに酔ってる部分も垣間見えて、微笑ましいような浅はかなような。「あなたの見なかった未来を、そして光を当然のものとして享受する…!」うーん。だいぶ、狂ってるけど、大丈夫か?
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ジャケットが気になって試し読みの二話で完全にハマった作品。
人に成り代わりたいと思った事って無数にあるけど、制約はあれどそれを現実にしちゃう恐ろしい話。
有り余る才能を容姿のために曝け出す機会さえ与えられない、現実でもある事。
容姿の劣等感の中でも枯れないプライド、自信。危機からなんとか立て直しても追いかけてくる罪の記憶。
心の拠り所が裏で自分を陥れようとしているなんて気付けていない物悲しさ。
もう緊張感もピークだしこの巻で終わりかと7巻を読んだときは思ったけれど違った。どんな悪い事が待っているのか気になる(ハッピーエンドにはなり得ない話だと思う) -
それぞれの思惑、持っているカードはすべて見せて、「さぁ、どうなる!」という、超王道な演出ではありますが、物語がクライマックスへ向かっている加速感が心地よい。
累の弱さが浮き彫りにされていくが、明らかに"悪"であるはずの彼女に対して「このままで終わってくれるな」という応援の気持ちを抱かせるのは凄いなーと思う。
それぞれの持つ邪悪さが美しく、物語序盤から終始"善悪"と"美醜"をブレずに描き続けているのが崇高な作品です。 -
ものすごくスリリングな展開で、ドキドキします。
いろいろなものがタイトル通り多重に重なっていき物語は大きく進みクライマックスへ。あと2巻くらいできれいにまとまりそう。
素晴らしいです。未読の方、強くお勧めします。 -
フィナーレのもっていき方がうまい。次巻最終巻を待ち焦がれちゃう。その間に、マクベスは読んでおきたい。