涙香迷宮 [Kindle]

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著者 : 竹本健治
  • 講談社 (2016年3月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍

涙香迷宮の感想・レビュー・書評

  • 『涙香迷宮』竹本健治 著。
    2017年このミス第1位!
    *
    最初は普通の殺人事件から始まるんだけど、途中から暗号に次ぐ暗号。
    そして、蘊蓄の嵐。
    ちょっとらくらくらするほど。
    *
    読み口はライトなのに、知識量が半端じゃなくて、暗号は全く解けないんだけど、これを全部考えた竹本健治さんて本当にすごいなぁ、とただただ感動してしまった。
    *
    いろは歌って、
    『いろはにほへと ちりぬるを…』
    ってのしか知らなかったんだけど、こんな決まりで作られているなんて。
    …えっ?
    授業で習いましたっけ??
    全く記憶にないよ…。
    *
    *
    更に都々逸の話で、
    『三千世界の鴉を殺し
    ぬしと朝寝がしてみたい』
    っていうのが聞いたことはあったけど、高杉晋作 作だってのを初めて知って、ビックリした!
    高杉さん格好良いな〜。
    ってか、これが都々逸だってのも初めて知ったし!

    世の中は知らないことばかりだわ…。
    *
    *

  • 「このミス」2017年版 国内編 1位 ですが、駄作ですというか、こういう謎解きのために作り込んだようなやつは私お好きではありません。

  • 囲碁やパズル、短歌などてんこ盛りの要素に、少し胃もたれしたか…
    日本語のバリエーションや美しさを学べる内容かなと、感じました。

    謎解きをしながらというよりは、犯人がわかって、そうだったんだという展開が、あまり好みではないかな。

  • 日本ミステリーの祖・黒岩涙香の残した暗号をめぐるミステリー小説。泡坂妻夫の『しあわせの書』など"技巧"が魅力のミステリーは数多あるけど、ここまでの"超絶技巧"は初めて!

    日本語のすべての文字を一度づつ使ってつくる"いろは歌"を48首つくり、しかもそれぞれの歌の最初の一文字が異なっているのでそれをつなげると49首目の"いろは歌"が完成。しかもそれが暗号になっていて…という何重もの"言葉遊び"と"暗号遊び”。パングラム自体が難しい言葉遊びなのに、そこに何重もの謎を仕掛けている。
    この物語は一体どこを起点にどうやって組み上げていったんだろう。スゴい。

    いろは歌は48首なので、"ん”で始まる歌もある。「んを含みゐる四十八文字 天地人のすべてなれ 眉塗り凝らせ技覺え 無碍に描きねいろは歌(んをふくみゐるよそやもしあめつちひとのすへてなれまゆぬりこらせわさおほえむけにゑかきねいろはうた)」。見事です。

    ストーリー自体は"金田一少年の事件簿"みたいな形式的なミステリー。暗号にしかけられた技巧部分と、涙香の史実を描いた部分と、ストーリーのメイン部分との描写にややギャップがある点がやや読みにくいが、それを補って余りある技巧。
    個人的にはテクニカルなだけの小説は好きではないけど、ここまで突き抜けた超絶技巧になると感動してしまう。何事も、"常軌を逸する"レベルまで突き抜けたものは心に刺さる。

    そして、本作に関しては犯人の動機も良い。"ものをつくる"ことを仕事にしていればこの犯人の気持ちは理解できてしまう。少なくとも人を恨んだり憎んだりして人を殺すことは自分の人生に起こり得るとは思えないが、これが動機ならば自分にも人が殺せるかもしれない。そう覆わせる犯人像と犯行動機。犯人が見せ、語る「諦観」と「絶望」はクリエイターの心理を穿つものだった。

  • 暗号系は弱いがこれはなかなかの名作

  • 今年のこのミス第一位なので読んでみたが、私はついて行けなかった。暗号物、パズル物の好きな人には垂涎なのかもしれないけれど。

  • このミスで上位にランキングされていたため読んだ一冊。
    少し期待していた内容と違っていた。

    殺人の動機もなんだろなーという感じ。
    いまいち。星二つ

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