誰も僕を裁けない (講談社ノベルス) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • お勧め度:☆5個(満点10個)。読み終えて何かすっきりしない。エロさもさることながら、館のトリックしかり、各都道府県の条例違反等々といろいろ嗜好を凝らしてはいるが、あまりにも軽すぎる感じがしていまひとつだった。物語の筋としては悪くないのだけれど、あまりにも作り過ぎではないかと思える。特に、回転する館なんて、最初から密室トリックが見え見えの感じだし、主人公の「らいち」の推理と呼べるほどでもない推理もいかにもライトノベルという感じで、私としてはもう少し、重厚で重みがある方が好みかなという思いがする。

  • 「援交探偵」上木らいちシリーズ。前作は未読だが支障はなかった。
    メイドとして雇いたいという手紙で、異形の館を訪れたらいち。館の住人に違和感を感じる中、殺人事件が起こるが…
    らいちの新本格ミステリパートと、ある理由から逮捕された高校生の戸田の青春小説のようなパートが交互に展開し、徐々にその関係が明らかになってゆく。
    新本格と社会派とエロの融合が笑っちゃうけどお見事。”誰も僕を裁けない”理由が面白かった。

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著者プロフィール

早坂 吝(はやさか・やぶさか)
1988年、大阪府生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学推理小説研究会出身。
2014年に『○○○○○○○○殺人事件』で第50回メフィスト賞を受賞し、デビュー。
同作で「ミステリが読みたい! 2015年版」(早川書房)新人賞を受賞。
他の著書に『虹の歯ブラシ 上木(かみき)らいち発散』『RPGスクール』『誰も僕を裁けない』
『探偵AI(アイ)のリアル・ディープラーニング』『メーラーデーモンの戦慄』などがある。




「2019年 『双蛇密室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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