ディーパンの闘い [DVD]

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監督 : ジャック・オディアール 
出演 : アントニーターサン・ジェスターサン  アスワリ・スリニバサン  ヴァンサン・ロティエ  カラウタヤニ・ヴィナシタンビ 
  • KADOKAWA / 角川書店 (2016年7月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988111249951

ディーパンの闘い [DVD]の感想・レビュー・書評

  • 「偽装家族」がテーマでそれを守るために、元兵士が闘いに挑むストーリー。

    先月まで、マイク・リー監督が描いた『家族』の絆の強さや、そこに宿る暖かさを観てきたので、この「偽装家族」というものがそれとはどう違うのかを感じてみたかった。

    日本では核家族化が進み、共働き世帯の増加、スマートフォンの所有者の増加などで家族としての実質的な絆は緩められる一方だが、ある意味新しい家族の型ちに変わってきているともいえる。それは、機能や役割や居場所に特化した薄く軽い絆だ。(自分ではそうではないと思っていても、過去の日本の家族の様子と比べればよくわかる)

    「 血の繋がりのない家族」は増えている。「血縁がなんの意味になるのか?」とその軽さが増しているとも言える。そんなことより“信頼”や“友情”、“愛情”での繋がりが重視されるべきだ。と「擬似家族」の存在が徐々に増加している。

    これは私の感覚だが、“血のつながりのある家族”は無意識下にそれを拠り所に寄添い、生まれ、育組んでいく過程で「自分の外部に存在する自分のカケラを感じ」ながら絆を編んでゆく。
    一方、擬似家族は‘キッカケ’や‘一時の気の昂り’がその誕生に繋がることが多い。だから、それぞれがお互いを必要としている意識を超えて無意識下に求め合わないと一瞬にして崩壊してしまう。‘恋愛→結婚’過程に似ているところもあるが、社会がそれを支える仕組み(法律・制度)が用意されていないところが決定的に違う。

    何れにしても人間には『家族』(‘社会’の最小単位)を作ろうとする社会的な本能が埋め込まれているようには感じる。

    映画の話に戻るが、元兵士ディーパンが戦いのなかで身につけたものは、戦闘技術や、闘争心だけではなく、「死と隣り合わせで見つめた生の輝き」だったのではないだろうか。
    そして、それがちょっとしたキッカケで演じた偽装家族を彼に最も必要な『生』の対象に引き上げたのではないだろうか。
    2017/06/23

  • 字幕: 丸山垂穂

    偽装家族を装ってフランスに政治亡命した男女+少女の日常を淡々と描いていて、ヨーロッパ移民の現実を丁寧に描いているとは思ったけど、パルム・ドール…にはちょっと弱い気がするなあ。

    ラストの設定に突っ込もうかと思ったけど、これはむしろ彼らの願望と取るべきなのかな。

  •  フランスにおける移民リアリティと擬似家族の葛藤を描く社会派人情物語なのかと思いきや、そのへんはわりとドライに描写され、予想外の緊張感と共にやや斜め上の方向に展開するドラマ。 伏線が回収される終盤の展開は意外すぎるが爽快、最後に最後に「もしかして・・・」と思わせるエンディングロールも巧い。 ちなみに映像的にもオープニングタイトルとエンディングロールがかっこよかった。

  • すごく面白かったけれども、最後、ありきたりすぎやしないか。

  • 2016/8/17 スリランカでの激戦区で家族を亡くしたディーパンが擬似家族とともに フランスに入国し、そこで新天地を求め 真面目に働きながら 擬似家族を守ってゆこうと頑張ってるが 若いギャング達が 町や住む団地を陣取って 生活が阻害され 言葉も 上手くいかない生活の中で もう闘わない
    平和な暮らしを望むも 擬似の夫婦として 女性の方は1人でイギリスに逃げたがっていて 2人の関係性もギクシャクして ままならない。
    結局最後は本当の家族になれたって事なのかな⁈
    報われたって事は良かったけど…ラストは説得力に欠け 少しスッキリした感はなかったのが残念だったけど…。

  • 面白かった。

    全般的に淡々としてるけど、一抹の不安が絶えずよぎる。それを分かっているかのように淡々と描きながら、目を離すことができない展開を見せる。

    上手いね。

    そして、最後の戦い。
    痺れたね。

  • ディーパンが漢。アクション的には前半はDASH村で後半はシティハンターだった。大声を出さずにすべきことを黙々と片付けていく様がかっこいい(武器の扱い方が地味で逆にクール)。売人のボスも100%の悪人に見えないところに、ディーパンと同じ個人ではどうにもならない運命に捕らわれた感じがあってよい。

    とはいえ、国の中で亡命者とギャングが物理的にすぐ近くにいて、折り合いがつかなくなれば殺し合いになってしまうこと、解決への手の付けようのなさが現実として迫ってきて頭を抱えた。これフランスの観客にはもっときつかっただろうな。せめてイラヤルちゃんが幸せになれたらなあ、と思いながら結末を見ていた。

  • DHEEPAN
    2015年 フランス 115分
    監督:ジャック・オディアール
    出演:アントニーターサン・ジェスターサン/カレアスワリ・スリニバサン/カラウタヤニ・ビナシタンビ/ヴァンサン・ロティエ
    http://www.dheepan-movie.com/

    内戦中のスリランカから脱出するために、偽装家族を作り一緒にフランスへ難民として移住した元兵士のディーパン(※これも偽名)と偽妻のヤリニ、偽娘のイラヤル。なんとか団地の管理人の仕事を得て、その団地で家族として暮らし始めるが、しょせんアカの他人。しかもその団地はチンピラの巣窟で・・・

    冒頭、スリランカの内戦の様子は生々しかった。無造作に積み上げられた死体、路上にたむろする人々の群れ。そこを逃れてパリへ渡っても難民としての暮らしはけして楽ではない。言葉は満足に通じず、娘は学校で仲間外れにされ、まだ若いヤリニも劣等感を感じている。妻子を失った兵士のディーパンは最初は無気力ぽいけど、もともと真面目な性格なのか管理人の仕事を黙々とこなし、次第にやりがいを感じているように見える。ヤリニのほうはヒステリックになったり、働くようになってからは麻薬の売人でインテリヤクザみたいなフラヒムに心惹かれたり、でもディーパンを誘ってみたり、娘(とはいえ他人なので)を邪険にあつかったり、何かと揺れ動きがち。まだ10歳のイラヤルが一番順応性が高いのかも。ヤリニに対する冷静な対応とかかなり賢い。しかしやがて、偽装家族として始まった彼らも心を通わせ本物の家族っぽくなってゆく、そこまでは、ほのぼの展開なのだけど。

    終盤、チンピラの抗争に巻き込まれて突然のハードボイルド展開にビックリ。さすがスリランカの内戦で戦ってきた元兵士のディーパン、そこらのひょろひょろしたチンピラなんか目じゃない。ランボーか!というくらいの大活躍を見せてくれるのだけど・・・。銃を捨てたはずのディーパンが再び銃を取らねばならない皮肉、悲哀。ラストシーンは、現実なのか願望なのか。現実なら良いなと思う反面、そんなご都合主義もないだろうとも思うので、解釈の分かれるところ。個人的には派手なドンパチいらないから、普通に家族を形成していく彼らを見守って終わって欲しかったな。

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