文學界2016年6月号

  • 57人登録
  • 3.82評価
    • (4)
    • (6)
    • (7)
    • (0)
    • (0)
  • 14レビュー
  • 文藝春秋 (2016年5月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910077070669

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

文學界2016年6月号の感想・レビュー・書評

  • コンビニ人間
    普通ってなに?決めつけてることってない?と問いかけられているような。誰もが感じているかもしれない息苦しさと諦めのようなものが伝わってきました。わかりやすく、読みやすく一気に読めました。

  • 読書メーターの登録数が 3 桁になっていて、なんで?と思ったら、ああそうかと。
    中村文則さんの『私の消滅』。主体人格の不確かさが心地よい。
    津村記久子さんの『浮遊霊ブラジル』。軽く読める。それだけ。
    村田沙耶香さんの『コンビニ人間』。軽く読める。芥川賞のカテゴリーなのかなあ。本屋大賞ならわかるけど。
    佐藤友哉さんの『離昇』。『デンデラ』を読んだことがあるが、本来純文系を書く人、書ける人なのだなと。
    与那原恵さんの紀行『台湾、記憶の島で』。台湾って魅力的な素材だ。
    佐々木敦さんの評論『ムラカミ・ケンザブロウ』。ようやく第 3 回。なんとも尻切れトンボ、次回待ち。
    巻末コラム相馬悠々さんの“鳥の眼・虫の眼”「評論のプロ vs 素人」。面白いしイイコト言ってる。

  • 『コンビニ人間』のみ読了。芥川賞受賞作。
    容姿や性別、職業や年齢などの社会的な環境や、人として普通とは何か、「変な人」ってなにが変なのかなど、読みやすいけれど考えさせられる内容。

  • 36歳未婚女性。大卒後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが、私を世界の正常な「部品」にしてくれる―。ある日、新入りの男性に、そんなコンビニ的生き方は「恥ずかしくないのか」とつきつけられるが…

    2016年上期芥川賞作「コンビニ人間」読んだ。ネット上で評価が高いため逆に警戒したけれど、結構面白く読めた。コンビニをここまで描くこだわりに感心。ただ主人公を始め登場人物のキャラが少しワザとらしすぎるような…。
    (C)

  • 中村文則の「私の消滅」を読みたくて読んだのだが…
    教団Xは良かったけど、こちらは余り私には合わなかった。ただ連続幼女殺害事件の宮崎勤への考察など興味深かった。
    それより「コンビニ人間」がなかなか面白かったなとブクログに書こうと、家に帰ってニュースを見ていたら、なんと芥川賞受賞とのこと。これを読了したその日に受賞とは、なんとなく嬉しい。家人に自慢する。
    大学中からアルバイト勤続18年!の主人公。世間の好奇・非難・蔑みの視点を、受け流しつつ若干気にしだす。そのコンビニに新しく来たバイト君。これがおよそ使い物にならない人間だったが、ひょんなことから一緒に暮らすことに。ところがそれが発覚した途端に世間が変わりだす。ラストは彼女のコンビニ愛はやはり止まらなかった。
    ニュースを見たところ、これは著者の私小説っぽい。彼女もまだコンビニに勤めているとのこと。
    この作品とこの様に出会えた偶然が面白い。

  • 中村文則「私の消滅」津村記久子「浮遊霊ブラジル」村田沙耶香「コンビニ人間」等。「私の消滅」はもう単行本化でもちろん買い。ペース早いなー。

  • 「私の消滅」と「コンビニ人間」が秀逸。
    どちらにも、先天的にもしくは後天的に、人間として持っているべき感情の欠如がある人を書いている。
    「私の消滅」ではそれを医学や機械の力によってねじ曲げようとし、自分らしさと呼ばれるようなものを消滅させていく試みが見られる。
    「コンビニ人間」では逆に、自分らしさを保ったまま、うまく誤魔化しながら生きていこうともがく姿や、人とは相容れない部分を持つ自分らしさと共生していく結末が描かれている。
    「コンビニ人間」にははっきりとは書かれていなかったが、どちらの作品もサイコパス的な犯罪性を秘めた人物を描いていて、前者ではそれが全面に押し出され、後者ではそんな自分として生きつづけることの困難さと惰性が感じられる。
    原因がどこにあるのかはわからないが、地域社会からコミュニティが失われたこともこういった病理に拍車をかけているのではないだろうか。いま書かれ、いま読まれる作品だった。

  • 「村田沙耶香 コンビニ人間」周りの人と違う私、完璧なマニュアルを纏って世界の歯車になる、「中村文則 私の消滅」

  • 村田沙耶香著「コンビニ人間」読了。主人公はコンビニで働くことによって世界と繋がっている実感が持てるベテランアルバイト。差別する時の目の描写とか、型にはめて噂話をしたがる同僚とか、とにかく観察が素晴らしい。

  • ここ数作毛色が変わったような印象でしたが、戻ってきた文則さんの反吐が出そうな読後感。
    もう単行本になるんやんけ!

  • 6月の読書。群像7月号の書評で知った。
    コンビニ人間 村田沙耶香(なんと、この人は、5月に読んだ本の作者本谷有希子と若林とボクらの時代に出てたらしい!)

    結婚する意味がわからなかったり、飼い鳥の死骸を焼き鳥にしたがったり。それを心配して「治し」たがってる家族に申し訳なく思ってるのに、何を治したらいいかわからない。そんな主人公が30代になってもずっと、恋愛の1つもせず、コンビニでのバイトを生きがいにして生きてる。
    治しかたがわからないというより、めんどくさがりなんじゃないかと一瞬思う。でもそれって自分が出来るから思えることで、この主人公と自分は似てるようだけど、何か違うんだ。そして、違くても「生きていけてる」んだ。そのことを知らない家族の環境がかわいそうなのかも。知っても世間の目は辛いかもしれないけど。精神科医に行っても治らなかった、と言っている。精神科医は社会適合者を作ってるところなのか?
    みんながみんな何かの病気って何かの番組の名前であったけど本当にそうなのかも。そう心から思える人になりたい。でも一方で今自分は、社会不適合者といわれている誰をも認めて、同じコミュニティで一緒に生活できるとは言いきれないだろう。そんな感じに頭をぐるぐるさせる本。

  • 中村文則さんの「私の消滅」を読みたくて購入。幾層にも重なったミステリ。好き。折角雑誌版で買ったので他の作品も読んでみたい。

  • 村田沙耶香さんの「コンビニ人間」目的で購入しましたが…本当に豪華。買わなきゃ損な気がするくらい。表紙に名前が挙がっている4名の作家の中編すべて読みましたが、どれも素晴らしかった。自分という当たり前が壊れる怖さがあった中村さんの小説、教団Xを読んだ時にも感じたこの人すごいを再び感じました。実は村田さんの小説を読むのは初めてだったのですが、噂通りの怖い話。さらに今回は仕事人間ということで、まったくありえない話ではないところがさらに恐怖を与えられます。

  • 中村文則 私の消滅

全14件中 1 - 14件を表示

文學界2016年6月号に関連するまとめ

文學界2016年6月号を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

文學界2016年6月号を本棚に「積読」で登録しているひと

ツイートする