日記帳 [Kindle]

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  • 2016年4月19日発売
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  • 江戸川乱歩×恋

    病で弟を亡くした。兄は弟の日記帳と大切にしていた葉書から、弟の不器用な恋を知る。

    そっとしておくべき遺品を、どうにも放っておけない兄の感情は何故か......オチへ繋がる。

  • 乱歩の短編が好きで青空文庫のアプリを入れてみたので久しぶりに読んだ。

    手紙を送った日が暗号になっているのがいかにもという感じ。
    最後の一文でしっかり落としにきてる、サクッと読めて好きな本

  • 亡くなった男の子の兄が、弟とある女の子の行き違う恋心を描いた作品。
    ・三ヶ月をかけて、手紙を出した日でI LOVE YOUを示した男の子と
    切手の貼り方で恋心を示した女の子。
    ・お互いがお互いのことを想っているにもかかわらず、それが実らない。
    ・結果、男の子の死の直前にお兄さんがその女の子と婚約することになった。

    ★想いがあるなら、まっすぐに直接伝えたい。言わないとわからないから。

  • 日記を読んで、葉書を見つけて…次はどんな展開になるのかな…どう繋がるのかな…と考えながら、序盤はハラハラしながら読んだ。切ない恋物語の謎を解いたと思ったら、一転、悲劇的な結末。よくできた短編だ。

  • 最後の一行にすべてが詰まっている。
    そんな感じの小説でした。

    読み手に余韻を残す…
    江戸川乱歩ぽいなぁ、と感じる小説でした。

  • 最後の段落でぞわっときた。
    事実がわかってからの感情描写の激しさに,途中違和感を覚えたが,最後の最後でやっと納得。これは素晴らしい。胸が締めつけた。

  • ※耳読書

  • ・最後の一文で全てが分かるタイプの作り

    叙述トリック的な、最後の一文で「そういう事か」ってオチがつく短編
    主人公である兄が弟を自殺に追いやった原因を、弟の書いた想い人へのハガキから暗号を解読しつつ探っていく。

    …話だと思って読んでいたら、最後の最後で弟の自殺の原因が自分(主人公)である事がわかる。

    主人公は、弟が雪枝を好きな事を知ってたんだろうか。

  • 亡くなった弟の遺品である日記帳に記された不器用な恋心を知る兄。

    日記を読み進めるに連れ抱いた違和感に対し解明への執着が分かる納得のオチはさることながら、意中の女性の本心など読み手に想像を膨らませるような物語で良かった。

  • 解読への執念すご......
    そこまでやらなくてもよくないですか??

    と思っていたけれど、読み進めていくと、納得。
    サクサク読めて面白かった。

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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