読書は格闘技 (集英社) [Kindle]

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著者 : 瀧本哲史
  • 集英社 (2016年4月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (110ページ)

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読書は格闘技 (集英社)の感想・レビュー・書評

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  • 本書では、読書を「格闘技」に見なし、一方をチャンピオン、もう一方をチャレンジャーとして、好対照な2冊のベストセラーを取り上げて対比を行っている。

    著者は、書いてあることに賛同できなくとも、それが批評するに値するほど、一つの立場として主張、根拠が伴っていれば、それは「良書」としている。

    「初めて読んだときは、すごい論文だと思ったが、今ではすべての業に反論が書き込んである」

    という著者の指導教官の話にも書かれているが、倒すべき相手は乗り換える価値のある存在でなければならないという考え方だ。

    そのため、本書で取り上げられる作品は良書に限られており、好対照な2冊の考察を読めるという意味でも本書は魅力的だ。



    取り上げられる本についても、理想郷を描いたユートピア小説である『ニューアトランティス』と絶望的な未来を描いたディストピア小説である『1984』の対比や、など国語の教科書の定番である『山月記・李白』と『故郷』の対比など着眼点が面白い。

    一見似ているように思える『人を動かす』vs『影響力の武器』

    では、両者の違いを著者は指摘する。

    人を動かすが道徳的で、人として正しいことをすることを体験的に書かれているのに対し、『影響力の武器』では道徳的ではなくむしろ詐欺まがいなテクニックまで考察の対象となっているが、社会心理学的な根拠があるものを取り上げているという違いがあるという。

    本書を読んでいて、本筋ではないがこれはなかなかうまいなと感じたことを紹介したい。

    『さあ、才能に目覚めよう』という本では、心理学的な診断テストを受けられる点が大きな売りだったが、

    この本では、一冊一冊に個別のID番号が付けられていて、その番号を使って一度だけ診断テストを受けられる。

    これにより、中古品の出回りを阻止し、ロングセラーとなったという。

    ーーーーー

    本書は、批評をテーマとしていることもあり、著者の意見も強めだが、良書の内容を知り、それについて考察できるという読書の秋にふさわしい一冊であると思います。

    今日から読書週間ということでぜひ、本を読んでみてはいかがでしょうか。

  • ○引用
    成功には偶然の要素もあり、その要因は本人にもわからないことが多いのに対して、失敗は再現性がある。

    強みというのは市場と競合との関係で決まるものであって、自分の中だけでは決まらない

  • 瀧本さんのドヤ顔が目に浮かんでくるような本でした笑。
    「本をただ読んでても意味ないで、本当にそれが正しいのか?と疑って読んで、反証する中で自分の考えを固めていくという知的プロセスや、これは格闘技なんや!」という本です。

    人を動かすと影響力の武器を比較していたり、一九八四とニューアトランティスを比較していたりと、メジャーどころの古典からマイナー本、更には児童文学まで幅広い。瀧本さんの読んでいる書籍の幅広さや、それをどう読んでいるかということに触れるだけでもそれなりに面白さはあるかと思います。

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