クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • '24年1月29日、Amazon audibleで、聴き終えました。西尾維新さんの小説、初です。

    メフィスト賞の受賞作で、本作がデビュー作だそうで…人気の作家さんですが、今まで未体験でした。

    面白かったです!オッサンが読む小説ではないかも…ですが、凄く楽しめました!

    登場人物が皆、濃いキャラで…セリフがちょっと独特で、ついていくのは途中迄大変でしたが…他の方のレビューを読むと、西尾さんの作品としては、かなり大人しいそうです。ビックリ!
    でも、ミステリーとしても、十分楽しめました。

    シリーズ物らしく…二作目も、いってみます!

  • 久々に読み直したけれど、やっぱり勢いとか心情の描き方とか好きだなと改めて感じた。

  • エピローグでのどんでん返しと、個性的なキャラクターがこの物語の軸。

  • よく名前を聞く作家さんだけど、今まで読んだことがなかったので手を出してみた。ラノベのような独特な文章に少し戸惑ったが、ミステリーとしてはとても面白かった。一度着地させた推理を、ひとつのとっかかりから更にどんでん返しさせられて驚いた。やはり名前を聞く作家さんは面白い。

  • 天才たちが孤島に集まって、なにやら事件に巻き込まれる、という展開はダンガンロンパを思わせます。というか、ダンガンロンパの方が後なのかぁ。それぞれのキャラクターが立っていて、面白く読むことができました。

    ただその中で主人公というか、語り部の「いーちゃん」にどうも感情移入できなかったです。自分が天才ではないことに引け目を感じているようなのに、妙に出しゃばるところがどうなのかなぁ、という感じ。

    あとは、なにやら思わせぶりな描写がずらずらと続くところがあって、それもやや興ざめなところはありました。それもこの作品の味と言えばそうなのかもしれないですが。

    肝心のクビキリ死体の謎や、そこからのどんでん返しはかなり良かったです。まぁ、ちょっとやりすぎな感じがしないでもないですが。ほっとしたところに、ひょいひょいっと真相を立て続けに放り込まれて、本当に驚かされました。

    主人公の過去に何があったのかなど、ぼかされたまま終わった謎もありますが、それらは続編で語られたりするのかな。そんな中で「いーちゃん」にも感情移入できるようになるかもしれない。

    なんか文句も出ましたが、それなりに楽しめました。続編も手に入れましたので、近いうちに読みます。

  • 確か二桁年ぶりぐらいの再読。一回通しで読んだはずだが、犯人も犯行手順もまったく覚えていない。我ながら便利な頭をしている。
    今度は記録を残すから覚えられるんじゃなかろうか。

    あらすじ:孤島に住む金持ちに呼び出されたら殺人事件が起きた。
    コナンのアレとか、金田一のソレとかでも多分通じる。

    なんでこんな構成にしちゃったのか、と前回読んだときも思ったに違いない。
    例えるなら、東京から大阪に向かうために成田に行って、海外に出て、色んな国経由して、関空に降り立つと思ったかふはははは馬鹿め船便だ! ……みたいなまどろっこしい展開になっている。素直に新幹線か羽田使って、最後だけひねれば良かっただろうに。

    まあそれでも美少年シリーズとかに比べれば、まだミステリーをやろうという意欲がかいま見える。

  • ピア・サポーターズDさんのおすすめ本です。
    「『物語シリーズ』、『忘却探偵シリーズ』でおなじみ西尾維新先生のデビュー作です。天才たちが集められる絶海の孤島「鴉の濡れ羽島」。天才の一人である玖渚友の付添人として訪れた主人公「戯言遣い」こと「ぼく」。そして発見される、密室現場と首なし死体。果たして「ぼく」と友は、真相を明かすことができるのかといった内容です。なぜ首切り死体だったのかなどの謎解き要素と圧倒的な表現力は、最後の最後まであなたを魅了し放しません。」

    最新の所在はOPACを確認してください。
    TEA-OPACリンクは→https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00521568

  • キドナプキディングを読みたいので、改めて。

    このときはまだ戯言遣いというよりは助手のような振る舞いで、初めて読んだときは「あれ?意外とオーソドックスな感じか?」なんて思った記憶がある。

    先の展開とか最強シリーズとかを覚えていても、このシリーズの登場人物は少しも色褪せないで個性を主張していて、やっぱりこの世界観が自分は大好きなんだと再認識できました。

    早くキドナプキディングで再会したいですね。

  • 伏線回収すごいしラストは一気読み。
    キャラがいいし言葉選びも面白く癖があってハマります!

  • Audibleにて。
    回りくどい語り口に辟易するが、だんだんそれに慣れて来る頃にミステリが始まる。
    どんでん返しもちゃんとあり、思ったより楽しめた。

  • 物語シリーズから入った身としては、ちゃんとミステリしてるなぁと思いながらAudibleで聴いてました。
    あとメタ発言がないことにも。
    ぶっ飛んでいて愛着がわく登場人物が会話しているのを聴くのは本当に楽しいです。西尾維新はAudibleに合いますね。

  • ”天才”をテーマにしたミステリ。天才や能力者の集まりで殺人が展開されるが、キャラクターは引き立っているものの、事件への対処や推理に突飛さがなく、もったいない気がした。
    同じく”天才”をテーマにしたミステリであれば、「すべてがFになる」を推す。

    トリックもおよそ解決前にわかったので、事件の内容としても突飛さに欠ける印象。
    ただ、最後に示唆される犯人の意図や登場キャラクターは個性的で面白く、次回作もいずれ読みたいと思う。

    『他人のために感情を発揮できる人間はね、何かあったときに他人のせいにする人間だからだよ。』

  • キドナプキディングが出たのをきっかけに再読。玖渚ちゃんかわいい。

  • 良くも悪くも個性的な言葉回しや文体で少し読みづらい。キャラクターも現実味はないが、空想世界の登場人物と考えるとキャラが立っていてよかった。読む人は選びそうな気がする。

  • 2002年第23回メフィスト賞受賞作。
    私当時、メフィスト賞受賞作は問答無用で買っていたので、これを初版で読んでいます。その後再読はしているけれど、それも軽く10年以上前のことなので、本当に久しぶりに読み返しました。

    西尾維新と私って5歳しか違わないのですが、初読の時、「私はもう古い人間になった」って思いましたね。
    新たな世代の放つ斬新な輝きに衝撃を受けました。

    今回、10年以上ぶりに読み返して・・・うん、やっぱりすごいな、って思いました。久しぶりの再読のためか、まるで初読のような衝撃。
    「これは衝撃受けるやつ・・・」ってわなわななりながら読了。

    すごく印象的なシーン(玖渚友と階段のところ)では思わず本当に泣いちゃいましたよね。我ながらいまだにそこにそんなに心揺さぶられることにビックリ。

    このシリーズ、最後まで主人公の名前は明記されませんでしたよね。
    1冊でも主人公の名前を出さないというのは難しいのに、シリーズでそれを貫いたのはすごい。

    西尾維新、最新を追い切れていないのですよ。
    なんと化物語シリーズが途中。伝説シリーズ途中、今日子さんも途中。やべえ。。
    デビュー作の本作から現在までを追いたいと思ったのですが、可能かしら・・・

  •  現在の西尾維新の自由なイメージと比べるとスタンダードなミステリと言っていいだろう。しかし、この感想は現在の目線でこの作品を評したからこそのものなのかもしれない。発表された2002年の他のミステリと比べれば型破りな作品の一つだったのだろうか。現在、意外と普通だと思うことこそが、西尾維新の独自性が綿々と続いていることを伺わせる。
     天才が集められた孤島が舞台ということで、必然的に「天才とはなにか」について語られていくのだが、天才を描くことができているかという点に置いてはやや怪しい部分は多い。どうしても同じように天才を描いた『すべてがFになる』が思い浮かび、比較すると本作の天才の概念は抽象的かもしれない。しかしその分キャラクター性の余白はかなりあり、西尾維新らしいキャラクターの自由度の高さは感じられる。「変人」は間違いなく描けているだろう。
     頭脳のレベルとしてはむしろ一般人の発想の延長に、全てが収まっていて、故に意外にもしっかりと固められたロジック面が楽しめる。発生した密室や首切りの謎は真面目に論じられて、合理的な解決に向けて読者は推理することができる。
     最終的な解決も含め、クローズドサークルの良作として十分楽しめる。
    メフィスト賞応募時のタイトルは『並んで歩く』だったという。この作品のテーマの一つをよく体現した良い題だと思う。

  • 何年かぶりでの再読。電子書籍での購入。天才が島に集められ、事件が起こる、というぼんやりとした構成は覚えているものの、登場人物達や話の筋道はまったく覚えておらず、ほぼ初めて読む、という気持ちで楽しめた。
    物語の吸引力は強いし、丁寧な描写があるので登場人物が多くても混乱なく読めるのは流石だな、と思ったり。フロッピーが出てきて時代を感じたりするけど、話の内容的には古びていなくて面白かった。

  • 純粋に楽しく読めて面白いです。
    主人公の一人称で進むのですが、主人公の得たいが知れないのでモヤモヤ感があります。
    このモヤモヤがいつ晴れるのか、次も早く読んでみたいです。

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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