サウルの息子 [Blu-ray]

監督 : ネメシュ・ラースロー 
出演 : ルーリグ・ゲーザ  モルナール・レヴェンテ  ユルス・レチン  ジョーテール・シャーンドル  アミタイ・ゲダー  イエジィ・ヴォルチャク 
  • Happinet
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4907953085725

感想・レビュー・書評

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  • 強制収容所でゾンダーコマンドとして労働を強いられながら、自分たちが殺される日を待つ。
    いつものように毒ガス室での死体を運んでいると、息が残っている少年を見つける。その少年の葬儀をしたいと、解剖しないでくれと医師に頼む。その真意は?彼はサウルにとって、どういう存在だったのか。自分の鏡?
    最後のシーンでの微笑の意味は。
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    (10/14*2回目、気になるところだけピックアップして観賞)
    サウルが少年に執着を持つきっかけになったのは、ある人のドイツ語での台詞な気がする。何て言っているのか翻訳されていないけど、その言葉を境に表情が変わったような…
    最後のシーンは明暗の分け方が非常に印象的

  • 絶望的に重い。重すぎて辛かった。

    そもそもあれはサウルの息子の遺体だったのか。そしてそもそもサウルには息子が存在したのだろうかと、最後までモヤモヤが残る作りとなっている。

    アウシュビッツ収容所について少しは学んだ事もあったけど、恥ずかしながらこのゾンダーコマンドという仕事の存在は全く知らなかった。
    同じ立場の人間たちの服を脱がせてシャワーと偽ってガス室に送り込み、ガス室でうめき声を聞きながら服を片付け、その後死体を処理する見るに耐えられない恐ろしい仕事。
    サウルから見るその収容所でのガス室や虐殺のシーンはぼやけており、映されるサウルの暗い表情のアップには遮断され周りのことについて判断能力すら失ったような、死んだ目が印象的に残るので、何か恐ろしい物を感じてしまう。

    あれが息子の遺体で無かったり、もしくはサウルに息子すらいないかもしれないとしたら、常軌を逸したサウルの行動は最後までユダヤ人として尊厳を保ち、人間でいるために必要な行動だったのだろう。
    そしてラストのシーン、サウルのは少しだけ救われてているのだろうか。

    極限の状態が続くため、私には全面的にサウルへ感情移入が難しい作品だったけど、そんな風に生どころか人間の尊厳すら奪う可能性のある戦争の恐ろしさは痛いほど心に響いた。

    追記
    他の方がレビューで載せていたが、マッチー町山氏が載せていた解説観たら涙が止まらなかった。
    サウルの最後の表情。これはハンガリー人の少年ではなく、私たちに向けられている。
    戦争に怯える今だから、絶対にこの作品の意図を読まなきゃいけないんだな。

  • ずっしりとつらい。

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