- Amazon.co.jp ・電子書籍 (149ページ)
感想・レビュー・書評
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うーん、私には難しい…。
僕?鼠?前にも読んだことある?って思ったら、鼠三部作の二作目なのね…。
村上さんはメタファーをよく用いられますが、私がアホすぎて想像できないというか、ピンとも来ない…。
読む順番もバラバラでしたが、順番通り読んでもわからない自信がある…。
いつのまにか村上作品も29冊を重ね、たくさん読みましたが、インタビューや旅行記の方が好きで、小説は私のマインドとは合わないなぁ。
ホント、好きな方申し訳ありません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この作品について感想を書くのは難しい。
文章自体は平易で読みやすいが、あらすじを説明してみろと言われるとなかなか容易ではない。
それは物語が25の細かい章に分かれていて.時系列はバラバラで「僕」と「鼠」の2人の視点から書かれているからだ。
簡単な説明をするとピンボールのように繰り返される自問自答の末の決別の話ではあるのだが、実際はこの作品だけを読んで完結する話ではない。
色々な作品が相互に関わりあってできる重層的な奥深さを感じ、まだ村上春樹を2作品しか読んでいない自分には安易に感想を述べることが出来ない。とにかく早く長編全ての作品(特にノルウェイの森まで)を読みたい。
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ドーナッツとコーヒーとタバコとビール。
20代の頃、繰り返し繰り返し、それこそ講談社文庫のカバーが擦り切れて破れてボロボロになる程読んだ。
文体を模倣して、その頃の、村上節にかぶれてしまった若者たち同様、自分でも大学ノートにボールペンでせっせと文字を繋げていった記憶が。
それから数十年して再び読み返してみると、もちろん二十代の頃とは受け取り方が違うものの、心の隅がちくりと痛むノスタルジーと共に懐かしい思いが蘇った。
初めて買ったThe Beatlesの「ラバー・ソウル」もうどこにいったかわからなくなってしまったが、令和の今はamazon musicですぐ聴くことが出来る。同様にスタンゲッツもバニー・ベリガンも。
すごい時代になったもんだ。あの頃は想像もできなかったな。 -
三部作の中で一番地味な印象だけれど、好きな文章がたくさん出てくる。
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いつもの村上春樹さんの独特なペースがあるけど、ちょっと暗いかんじ?
ジェイさんは好きなキャラ。
人のことをよく見ていて、かけるべき言葉をかけているところがいい。
ゆっくり歩け、そしてたっぷり水を飲め。 -
この作品は村上春樹のデビュー作である「風の歌を聴け」に続く、三部作のうちの第二弾であり、第一弾に登場した「僕」と「鼠」がこの作品にも登場する。
この第二弾がタイトルでも分かるとおり、1973年を背景として、「僕」と「鼠」のそれぞれの視点から話が進んでいく。
学生時代にハマったピンボールは、貴重な時間と引き換えに数字で表されるプライドしか与えてくれない。それでも社会人になった時に思い出されるのはそういうたわいもない時間で、取り戻そうと動いてしまうのもなのか「僕」の行動を見て感じた。
第一弾で本を読むのが嫌いだった「鼠」が小説家として働いているのがなんというかよかった。
ただ大学生活のことを社会人になってから振り返るということがまだできない年であるからか、前作に比べて感じることが少ないように感じた。
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前作、風の歌を聴けの続編。同じ雰囲気が心地よい。
2018.10.15
双子の存在が雰囲気を幾分ユニークに暖かくする
2022.3.18