SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ソフトウェアエンジニアとしてより豊かに生きてキャリアアップしていくための方法論が様々な軸で紹介されている。

    個人的に良いなと思ったのは第1部と第7部。自分のキャリアを自分で設計できるようになった上で、それにコミットできるように心を鍛える。この2つだけでもかなり良いメッセージだと思う。プロとしての心構え、専門性の重要さ、目標をどう立てるか、コミュニケーション能力の重要さ、実行するための心の持ち方、etc.

    他の章も良いとは思うが、そこまで響くような内容ではなかった。特に投資に関しては日本とかなり状況が違う上に成功者バイアスがかかっているので、投資は投資の本を読んだ方がいい。

  • 学習方法やキャリアの築き方などが特に学びになった。
    以下気になったところのメモ

    ### キャリアを築く

    - 専門特化の法則:専門性が高ければ高いほど、チャンスの数は減る。その半面、チャンスを獲得する可能性は高くなる
    - 重い責任のしごとを引き受けると、自分の地位を上げることができるようになってくる
    - 重い責任の仕事がない場合は、自分で責任を引き寄せる。例えば、みんなから無視されている/古いコードのために関わりたくないと思われているプロジェクトなどを探して、自分が先頭に立って推進していくなど
    - 上司に自分がやっていることをしらせるため、その日に何に何時間費やしたのかを記録して週報に上げて活動を認知してもらうのは効果的

    ### 効率よく学ぶためには

    - 行動をおこしたときに最もよく学べる。その学んだことを人に教えると、知識が補強され理解が深まる
    - 何をやっているのかわからないうちに行動は起こし、あるテーマについて遊べるくらいの知識がついたら、その知識をもって好奇心とともに能動的に遊ぶのが効率の良い学習
    - 新しいテクノロジーを学ぶ際には、
    1. どうすれば初められるか。学び始めるための基本知識はなにか
    2. テーマの幅学ぼうとしてるものの規模はどのくらいで、何ができるのか。細部まで知っている必要はない。
    3. 基礎。使い始めたあと、基本的なユースケースは何か、その技術を使うために知っていなければならないもっとも基本的なことは何か。 `私が学べるのは20%だが、その20%で日常の用途の80%をカバーするためには、どの20%を学べばいいか`

    ### 生産性を高める方法

    - 作業効率を下げている知識の隙間を見つけるための方法のなかでも特に優れているのは、 `作業にもっとも時間がかかっているところはどこか、繰り返し行っていることは何かを意識することである。` そのようなところでは、完全な理解ができていないために、何かをしくじっている可能性がたかい。

  • 分厚い!

    読書は、必要なところだけ読めとよく言われるし、実際こんな分厚い本はまさにそれを積極的に実践すべきなんだろうけど、まだどこが必要か分からない。

    なので、ひとまず全部読んだ!笑



    ソフトウェア開発者としてキャリアを歩んでいく上での、考えるべきことを色んな観点からアドバイスしてくれる。

    あらゆる観点からなので、今の自分に大切なことからまだ関係なことまで千差万別に存在した。

    だけど、キャリアの歩み始めに1度全体感を掴めたのは良かった。全体感って言葉大好き笑

  • やっと読んだ。人生設計の指針になりそう。

  • 読み切り2020/12/31 16:29

    知りたいこと
    ・キャリアを効果的に上げるには
    ・生産性をあげるための工夫、マインドセット
    ・良い学習方法とは

    p.14
    ・目標を立て、その棚卸しをする
    ←目標に向かって少しずつ移動できる小さな目標を適切に設定さることが大切
    ←小さな目標がはっきりしてるとモチベも上がり、軌道がずれない
    p.45
    ・地位をあげるため:
    - それまでより重い責任を引き受けること
    - 自分の働きを対外的に発信する

    ・プライドは長期的な視点で成功するために不可欠

    第2章:自分を売り込め
    p.104
    ・マーケは才能を数倍にする
    ・ブランドの構成:メッセージ,一貫性,ビジュアル,反復的な接触
    →メッセージ作成:何を伝えたいか目的決める
    ・失敗を恐れない:誰も人のことは覚えてない
    ←最後に他の人がやっちまったというのを思い出せないのと同じ
    ⚠️何をしてるか分からないぐらいでやり始めよう
    →探究心と好奇心は記憶力をあげ学習ペーすを非常に加速する
    ←遊ぶ能力を引き出す
    →その後にあらゆる疑問が出たら本を読む。答えを知りたい疑問がたくさんあるから、何が重要かわかる
    →学んだらその成果を遊びに活かす
    →学んだことを他の人に教えて知識を固める。この頃は自分の発見に興奮してて、教えたくてうずうず
    ⚠️学習の10ステップ
    知らなけばいけないこと
    -どうすれば始められるか:基本的な知識
    -テーマの幅:学ぼうとしてる規模,何が出来るか
    -きそ:使い始めたあとの基本的なユースケーすは。日常の用途こ80%をカバーするために、どの20%"学ぶべきか
    1.全体像を掴む
    2.スコープを決める
    3.成功の基準を決める
    ←いい成功基準:限定的で曖昧さがない。目指すべき目標を示して、脱線しないようにする
    4.参考資料を見つける
    ステップ7-10:繰り返すステップ
    ←LDLT方式:学習-実践-学習-教え
    7.使い始められるようにする方法を学ぶ
    ←手短に基本を覚えて遊び始める
    ←遊んだあとにマニュアルに戻ればよい
    8.遊び回る
    ←自分で色々と試して疑問になったことをまた学習する
    9.役に立つことが出来るところまで学ぶ
    ←好奇心は学習の重要な構成要素。8で疑問に思ったことを参考書などで解消しまくる
    10.教える
    ←記憶の定着もだし、吐き出す過程で、以前は見えなかった関係が見えたり、頭の中の情報が単純化される
    ・教えること:謙虚な視点から権威的なトーンで話すと良い
    ←教える:人を助けることで、自分の優位性を証明したり、承認を求めるものではない
    ・ポモドーロテクニック
    集中することもだが、作業量を見積もり,トラッキングするためのツールとして使う時に真価がでる
    ←人間は自分の時間を過大評価し,タスクにかかる時間を過小評価するから
    ・自分自身に対して責任を取る
    他人が監視していない時:外発的モチベがなくなって、生産性が上がらないのは人間としてきほんてきなこと
    →自分に対する責任を持つことで生産性を上げる努力がいる
    →自分に対する規則を作り、生活のなかに構造を作り出す
    ⚠️生活の中で時間の無駄を取り除く:何に費やしてるか、行動をトラッキングして、把握する
    ⚠️習慣を作る:良い習慣を作り、悪い習慣はなくす
    →習慣:キュー,ルーチン,褒美で構成
    キュー:習慣が現れる引き金
    ・ブレイクダウン:先延ばしを克服する方法
    ←先延ばしの要因:問題を過大視してしまうこと
    ←人:最も抵抗の低い道を選ぶ傾向(先にコーヒー飲んだり、メールみたり)
    →大きなタスクはブレイクダウンする

    第7部:負けない心を鍛えよう
    ・人生で最も影響を受けた本を1冊だけ選ぶとすれば何かと聞く
    ・成りたい自己イメージをハッキリさせる
    ・経験全体が楽しい:ある程度まで何度も失敗したが最後に成功したことを感じれるから
    ⚠️失敗を喜び,期待し,受け入れ,正面からぶつかろう
    ←失敗を人生の1部として捉える。成功するためには失敗が必要だし、失敗してるということは成長する道だということ

  • 開発者になりたての頃、空き時間に休憩として読んでました。将来の指標の一つとして参考になります。
    (総合文化学群(現:芸術文化学群)卒:呑兵衛オペレーター)

  • この本のサブタイトルでも記載されているが、
    「ソフトウェア開発」についてだけでなく
    「ソフトウェア開発者の生活」について著者の経験に基づいた
    大切な点(以下7つ)が記載されている。
    ・キャリア、マーケティング、学習、生産性、お金、健康、精神
    (マーケティングとは自分自身の売り込み方)

    特に参考になったのは以下。
    ・キャリア:
      他人が望んでいることを考える
      なんとしても議論を避ける
    ・マーケティング:
      ブログなどで自分を発信
      自分がしていることの90%はただで分け与える
    ・学習:学びの10ステップ
      以下は最初一度だけ行う
      【全体像をつかむ
       スコープを決める(範囲を絞る)
       成功の基準を決める(具体的に)
       参考資料を見つける
       学習プランを作る
       リソースをフィルターにかける】
      以下は繰り返す
      【使い始められるようにする方法を学ぶ(環境構築)
       遊びまわる(実験→疑問→解決方法)
       役に立つことができるところまで学ぶ(深く学ぶ)
       教える(学んだばかりのことを教える)】
    ・生産性:
      ポモドーロテクニック(Kanban Flow)
      クォーター(ノルマ)を設定する
    ・精神:
      正しい心構えを持つ(リブート)

    とりあえず、ポモドーロテクニックで時間管理しながら
    ブログで自己学習したことを発信することを始めてみよう、と思った。

    手元に置いておきたい本。

  • ソフトウェアエンジニアの人生におけるソフトウェア開発以外のもろもろ。
    ポモドーロとかやろうとしてた時期があったな。。。

  • ソフトウェアエンジニアとしての人生設計について参考になることが多い。

    「私の10ステッププロセス」という名の、アウトプットを重視した効率的な学習方法は目からウロコであり、さっそく導入しようと思える方法だった。

    また、日本語訳が平易な表現になっており、とても読みやすい。

    個人的には、著者がマッチョなのも親近感が湧く。

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著者プロフィール

ソフトウェア開発者。技術スキルだけではキャリアおよび人生の成功には不十分と考えて、サイト「シンプルプログラマー」とYouTubeチャンネルを創設。毎年140万人のソフトウェア開発者がこれらにアクセスしている。33歳で「引退」。現在は、シンプルプログラマーの動画、書籍、講座を通じて、成功をつかみたいソフトウェア開発者を支援している。

「2022年 『SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル 第2版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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