裁かれるは善人のみ [DVD]

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監督 : アンドレイ・ズビャギンツェフ 
出演 : アレクセイ・セレブリャコフ  エレナ・リャドワ 
  • 紀伊國屋書店 (2016年8月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4523215123792

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裁かれるは善人のみ [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • ☆☆☆☆☆
    『裁かれるは善人のみ』(アレクセイ・セレブリャコフ)
    コーリャ家が暮らす土地を奪おうとする市長ヴァディム。それに抗うためにロシアから友人の弁護士ディーマを連れてくる。しかし、この映画のタイトルが示すとおり、ストーリーは悪の権化のような市長ヴァディムが、暴力と恐怖を使ってディーマをモスクワへ帰し、法を操ってコーリャを刑務所に入れてしまう。
    この映画は宗教(ロシア正教)を説く神父の言葉と、判決を述べる裁判所の判事の語りが強烈な印象を与える。
    神父の言葉は、言葉だけ切り取れば‘神の言葉’なのかもしれないが、その言葉が何の力を持たないことを映画を観ているものに印象づけている。
    一方の判事の息を継ぐこともなく語られる長い論告求刑は、求刑の正しさの言い訳を一方的に語り続ける下っ端役人の姿で、それはむしろ法は権力に対して無力であることを印象づけている。
    この両者は「言葉」は人の心に届け、その内発性を刺激するものであり、その人の行動を変える力になることをまったく省みない。うわすべりの言葉の達人だ。
    そして、この神父や判事たちのこの職位と振る舞いもが市長ヴァディム同様、ロシアの北部の街の美しく残された自然のなかで暮らす人々の息苦しさを伝えてくる。

    人間の営みが理不尽さから徐々に解放されてきているように思えるのは実は錯覚で、ヴァディムのような悪の執行人は巧妙化し、表面的な視覚からは姿を消しているだけに映る現実社会を私たちは生きているのかと思ってしまう。
    この映画はそれをみごとに可視化して、「悪」に抹殺される「正義」の虚しさを観る者の心に訴える。

    そして、コーリャのひとり息子ロマが経験した悲劇が、この後の彼の人生にどんな反応を呼び込みながら、彼を成長していくかをアレクセイ・セレブリャコフに代わって想像のなかで映画化してみたくなる。
    2017/04/18

  • 救いのない映画を作らせたらピカ一のロシアらしい良い映画。原題が「LEVIATHAN」というのもなかなか含蓄があって良い。みんな水感覚でウォッカ飲んでるのも凄い。

  • 後味の悪さは確かに間違い無いのですけれども、しかし、そこに至る過程がいささか単調というか、どうにも感情移入できず、私の心の琴線に触れることはありませんでした。

  • ストーリー展開が気になっただけに、見終わった後味がすごく悪い映画だった。いまの現実そのものじゃないか。

  • 2016/10/2 タイトルからして 不条理なものを想像してしまうが お国柄もあるのか…最初から とても暗い陰鬱な形でストーリーは進むが、随所に何かが起きる不安な要素があり こちらの気分も 何か起きる前の不安な気持ちと恐れを導く映画だと思った。そう意味では 音楽と景色とがマッチして上手く作られてるなぁと思うけど、現実が理不尽なものだらけの中で生きてる人間の様をありありと見せられて 悲しいか虚しいか?って気分になった…良い作品ではあるけど…映画はやはり フェイクな部分があってもハッピーエンドがいいなぁって思えた 問題を提起させられた感より 不条理な世界観だけを感じた。

  • 想像以上に重く苦しく。。。
    みんなにいるのは同じ神なのだろうか。

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