すべての疲労は脳が原因 (集英社新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 脳科学の観点から見ても、残業はあまり効率がよくないと実感
    →脳が働かないのでミスも増える

    運動している時1番疲労しているのは、筋肉などではなく脳
    →絶えず、脈拍、呼吸を調節している自律神経の中枢を司る脳幹の一部が疲労する

    飽きた、というのは、脳の疲労の最初のサイン
    →無視して使い続けると、神経細胞のオンとオフの切り替えを行う閾値が上がる(小さな刺激では素早い情報伝達ができなくなる)
    →ぼうっとしている状態

    こうなると、しばらく脳のその場所を休ませないと回復しない
    →まとめて休みを取るよりも、少しずつ休ませたほうが脳にとっては効率がよい

    素振りとはスポーツの反復練習はなぜ飽きないか?
    →小脳が司っている(手続き記憶)
    →ボケても、影響を受けにくい。
    →年を取っても一度覚えた自転車には乗れる。

    記憶
    ①エピソード記憶→大脳
    ②意味記憶→大脳
    ③手続き記憶→小脳(身体で覚える)

    →再認(ヒントありで思い出すこと)と再生(ヒントなしで思い出すこと)がある。
    →再生が大事。

    記憶に残すコツは感動すること
    →たくさんのタグをつける
    →嬉しい、悲しい、悔しい、多面的に見る

    温泉に肩まで長く浸かると疲れる
    →自律神経を使うから(脈拍、呼吸)
    →半身浴なら疲れにくい。

    自律神経の本来
    ①交感神経→遠くを見る目のピント調節の時に使う→外敵に出会ったときに緊張する

    ②副交感神経→近くを見る目のピント調節の時に使う

    しかし、現代では、仕事をして緊張状態のときに近くのパソコンを見ることが多い
    →本来の機能とは逆。だから疲れる。
    →こまめに遠くを見ることが大事

    脳の疲労を取るためには
    ①鳥の胸肉、カツオ、サンマがよい
    →→渡り鳥が絶えず、羽を動かす筋肉
    →→カツオサンマは呼吸のため眠らない
    ②クエン酸
    →酸っぱいもの

    疲れにくい脳にするためには
    脳のワーキングメモリを鍛える
    →短期記憶を受け、長期記憶に照らし合わせて考え行動する一連の流れ
    →そのためにはいろんな人と話すことが大事

  • やはり脳だったのか!

  • 脳の機能や役割について書いている本は多いが、疲労を中心に着目しているのは珍しい。
    筋肉疲労や自律神経の疲れが、脳疲労からきていたのは、ある程度わかっていたが、研究結果などの説明で腑に落ちた。
    また、疲労回復に鳥のささみ(イミダペプチド)が良い理由が自分にとっては新鮮だった。早速試してみたい。

  • 疲労というものはどこから起こるのか、そのメカニズムを解説されています。私たちが感じるのはあくまで疲労感であること。それゆえ、実際の体の不調と疲労感がずれてしまっていることがあること。疲労感なき疲労になり、それが過労死など重大な病気につながってしまうこと。体の中で最も疲労しやすい部分は脳であること。その休息の仕方と間違った方法など。具体的に生活習慣からの改善方法についても書かれていて、疲労しないように、それを治すために効果的な方法を読んで、今日から実践できます。

著者プロフィール

梶本修身(東京疲労・睡眠クリニック院長)

「2022年 『医師が教える 疲れとりごはん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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