分水嶺さがし (月刊たくさんのふしぎ2016年8月号)

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  • Amazon.co.jp ・雑誌 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 4910159230868

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  • 分水嶺さがし ー 月刊たくさんのふしぎ
    2016年8月号。字の大きさは…大。
    今月号の特集は、分水嶺です。

    約4週間前に借りて来ましたが、少し読んでは、積んで、また読んでは、積んでの連続でとうとう返却期限になってしまいました。なかなか、分水嶺という言葉、考えになじめず困っていましたが、なんとなく理解できたような気がします。
    峠だと考えれば、その峠に降った雨は、北に南に流れていく地点を分水嶺というと、考えました。

    本では、例として中国山地の「谷田峠」に降った雨は、分水嶺である谷田峠を境にして、北は日野川を流れて日本海へ、南は高梁川を流れて瀬戸内海へ流れて行きます。
    分水嶺が何度も移動した例として、地形の変動によって地形が変わって分水嶺が移動した広島市の北にある「上根峠」です。ここは地形の変化で何度も分水嶺が移動しています。

    東京では、江戸時代に江戸に水を引くために多摩川の羽村取水堰から江戸(四谷大木戸)まで「玉川上水」を作りました。この時、関東平野はあまり高低差が無いため分水嶺どおしを結んで43キロの水の道を作り江戸まで水を引いて来ました。

    【分水嶺とは】
    分水界(ぶんすいかい)とは、異なる水系の境界線を指す地理用語です。山岳においては稜線と分水界が一致していることが多く、分水嶺(ぶんすいれい)とも呼ばれます。
    水は高いところから低いところへと流れる。したがって稜線のどちら側に降るかで流れ込む川が変わり、注ぐ海が変わってくる。山岳においてはこのような違いが大変明瞭な形で現れてくるが、一見平坦な地形のところでもこのような営みが行われている。

    例えば、広島県安芸高田市向原町戸島の「分水界泣き別れ」は平坦な水田の中にある。これより北側は江の川に流れ込んで日本海へ注ぎ、南側は太田川に流れ込んで瀬戸内海に注ぐことになる(なお、安芸高田市には八千代町上根峠にも平坦地での分水界がある。これは日本における河川争奪の代表的な例である)。

    もうひとつ平坦な地形での分水界の例を示す。それは武蔵野台地の場合である。武蔵野台地では残堀川や野川、仙川など多摩川水系の河川と、黒目川、柳瀬川、空堀川など荒川水系の河川とが流れている。
    当然、双方の水系の接するところ、すなわち分水界が存在するわけだが、玉川上水がほぼそれにあたる。最も高いところに上水を通すことで分水を自然に流下させることができ、灌漑面積を効率的に拡大できるのである。
    ←Wikipedia
    2021.03.28読了

著者プロフィール

野坂勇作 1953年、島根県松江市生まれ。広島で育つ。多摩美術大学工業デザイン科中退。その後、佐渡島で農業に従事するかたわら、ミニ・コミ誌「まいぺーす」を編集。絵本『ちいさいおうち』(岩波書店)に再会することで、絵本を描きはじめる。主な作品に『あしたのてんきは はれ? くもり? あめ?』『しもばしら』『どろだんご』『でんちゅう』『オレンジいろのディーゼルカー』『あめのひのディーゼルカー』『すすめ ろめんでんしゃ』『分水嶺さがし』(以上、福音館書店)、『うたえ ブルートレイン』(金の星社)など。鳥取県在住。

「2018年 『にゅうどうぐも』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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