ルーム [DVD]

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監督 : レニー・アブラハムソン 
出演 : ブリー・ラーソン  ジェイコブ・トレンブレイ  ジョアン・アレン  ウィリアム・H・メイシー 
  • Happinet (2016年9月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4907953083196

ルーム [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • サスペンスで終わらせず、親子の社会復帰に焦点を当てている。元になった事件があるけれど、救出後の方をリアルに描こうとしているのがいい。
    子持ちの身からすると観ているだけで苦しいけれど、ジャックが賢くて良い子過ぎて救われる。
    レオの親子に対する距離感がよく、踏み込み過ぎず見守る感じなのがいい。男性不信になっていてもおかしくない状況でほどほどに接するのは難しそう。

    内容的に嫌いと言いにくい映画だろうけれど、親子もので泣くのが苦手な人は観なくていいと思う。レンタルでミステリー・サスペンスで分類されているけれど、そういう要素は薄めだったので。

  • 色々なテーマはあれど、自分はこの作品を
    内なる世界を創造するのと、
    外の世界にいかに順応していくかの話として観た。
    この物語は、子どもだけじゃなくて母親の成長物語でもある。
    鑑賞後、自分ならこの状況に耐えられるだろうかと考え込んでしまった。

    「僕は'へや'にサヨナラしたよ
     ママももう'へや'にサヨナラしなよ」

    最初にルームに戻りたいとせがんだのは、
    脱出以前のママとの密接な距離感や
    関係性を懐かむ甘えの発言なんだけど、
    最後に彼がルームに行きたいと主張したのは、
    過去の思い出からちゃんと決別して、
    次への新しい「世界」に移動しようと試みる決意の表明と受け取った。
    彼のその急成長ぶりにたまらない気持ちになる。

    ひさしぶりに実家に帰省した際に、
    やけに天井が低いし、部屋が手狭に感じて、
    「あれ?家、縮んだのかな?」と感じたことを思い出した。
    幼い自分にとっては、そこが「世界」のすべてだったんだよなあと。

    ブリー・ラーソンの迫真の演技に
    アカデミー賞主演女優賞受賞も納得。
    ジェイコブ・トレンブレイくんに主演「子役」賞をあげたい。

  • 2015年公開
    監督 : レニー・エイブラハムソン
    ==
    ある親子が、その絆と勇気で”部屋”から”世界”に飛び出して生きていくお話。

    自分にとっての世界とか社会が、いかに相対的なものなのかっていう認知の話でもあるなあと思って興味深く見ておりました。脱走の時に初めて空の下に出てそれを目の当たりにしたときのジャックのあの表情が、もう素晴らしい名演技で。あとカメラワークも素晴らしかったですね。

    陰惨な事件のお話を題材に、ここまでフォーカスポイントを親子愛に自然にずらして描いているのは面白かったなー。

  • 誰に感情移入すればよいのか迷っているうちに終わってしまった

    犯人以外誰も悪くない。だから困る。本来犯人に嫌悪感を一転集中できれば心に一種の共同体性ができるはずだ。しかしこの作品は犯人により人間性をゆがめられてしまった若き母親と、それを取り巻く悪意のあるメディアや、娘を失い壊れてしまった家庭などが混在して誰も悪くないのに幸せではない環境が出来上がってしまっている。
    いったい誰に感情移入して最後に「良かった良かった」と言えばよいのか

  • ROOM
    2015年 アイルランド+カナダ 118分
    監督:レニー・アブラハムソン
    出演:ブリー・ラーソン/ジェイコブ・トレンブレイ
    http://gaga.ne.jp/room/

    ある部屋で暮らしているママと5歳の男の子ジャック。部屋は狭いけどバストイレ完備、キッチンもあるし、テレビも見れる。子供のための絵本やちょっとした遊び道具もあり、質素ではあるが一見普通の暮らしに見える。異様なのは、なぜか男の子の髪が長いことと、壁に窓がなく天窓しかないこと、そしてどうやらこの母子は部屋の外に出ることができないということ。週に一度、オールド・ニックという男が訪問し、必要な食糧などを差し入れ、ついでに母親と寝ていく。そのあいだジャックはクローゼットに隠れている。

    観客は最初のうち、状況を把握しきれない。母子はどうやら閉じ込められているけれど、とくに酷い虐待を受けている様子はないし、オールド・ニックとの性行為も淡々とビジネスライクにこなしている感じで単なる監視役への賄賂の一種かと思われる程度。ところがだんだん母子の会話の中で明かされていく異常な内容。17歳のときにニックに誘拐されたママ=ジョイは、以来7年間ずっとこの部屋に監禁されており、ジャックのこともこの部屋で一人で産んだ、へその緒も自分で切ったetc...

    比較的早い段階で、この部屋からのジャックによる脱出劇がおこなわれる。ふつうの映画だったら、この脱出がメインで脱出できたらめでたしめでたしで終わるところだけど、この映画のメインになるのは、外の世界へ脱出した二人が、そこからどう生きていくか、そちらの難しさのほう。アメリカほどではないけれど日本でも時々明るみに出る、変態男に誘拐・監禁された女の子が救出されたニュース。犯人が最低のクソ野郎なのは言わずもがなだけど、マスコミ=大衆の好奇の目はどうしても被害者に向けられがち。そして投げかけられる「本当に逃げられなかったのか」という残酷な言葉。

    この映画でも偽善者ぶったインタビュアーが次々とジョイに苛烈な言葉を浴びせかける。部屋から出て、外の世界に戻れさえすれば幸福になれるはずだったのに、そこが元いた場所より酷いところだったら・・・?この映画の怖いところは、まるで「部屋」が安全圏だったかのように錯覚させられてしまうところ。誘拐監禁犯がクソ野郎なのは間違いないけれど、数多いるそのクソ野郎の中では、ニックは比較的「親切」で「良心的」な対応をするクソ野郎だったし、自由はなかったけれと、ニック以外の第三者と接触する必要のない閉ざされた部屋では、お金のために働く必要も、誰かと自分を比較して劣等感に苛まれることもなかった。

    ジョイは部屋の中ではとても気丈で賢い母だった。狭い部屋の中でもジャックと一緒に運動をし、栄養に気を配り、退屈しない遊びを工夫し、せいいっぱいの愛情をもって育てる。おかげでジャックは5歳にして脱走に成功するほどの勇敢で賢い子供に育った。しかしようやく解放され7年ぶりに外の世界に戻ってみれば、両親はすでに離婚しており、母親は別の男性と暮らしているし、父親のほうは可愛い孫を「誘拐犯に強姦されて生まれた犯罪者の子供」としてしか認識してくれない。かつてのクラスメイトたちは平穏に人生を送っている。なぜ自分だけが、なぜ自分だったのか、あれほど気丈だったママ=ジョイがどんどん病んでゆき、母親に八つ当たりのように本音をぶつける場面は辛かった。こんなことならあの部屋にずっといれば良かったなんて、絶対そんなはずないのにそう思ってしまうのだろうなと容易に想像がつく。

    ジャックも最初は人見知りして、ママとふたりだけでずっと一緒にいられたあの部屋に戻りたいとすら言う。こちらは一種の胎内回帰願望だろうなあ。でも子供は柔軟。だんだん「ばあば」とそのパートナー(このひと良い人で良かった!)と打ち解けて、変化・成長していくジャックの姿は救いだった。このジャック役の子がすんごく可愛くってねえ!!演技ももちろん素晴らしかったけど、何より顔が可愛い。睫毛ばっさばさ、長髪にしてることもあり女の子みたいで、ラルクのハイドを5歳にしたらこんな感じかもしれない(笑)

    ラストにはしっかりとカタルシスがあり、前向きになれる。序盤で部屋の中の家具ひとつひとつに「グッモーニン」と挨拶していたジャックのエピソードが、ここで伏線になって効いてくる。巧い脚本でした。

  • 言葉なく…。もう一度見たいかといえば、見たいとかではなく見られないと思う。

  • 久々にハラハラドキドキ、心臓が痛くなりそうな映画でした。

  • 子役が巧いは可愛いわで悶絶。なると決まっちゃいないがマコーレー・カルキンみたいになるのかと勝手に想像して切なくなった。物語も終始ハラハラしながら観られてうれしい。思いの外救出されてからを丁寧に描かれていて好感。

  • 母と子が静かに話すシーンが多くて何度か睡魔が襲う。
    トラックからの脱出のみ祈ってしまう緊張感。

  • 制作年:2015年
    監 督:レニー・アブラハムソン
    主 演:ブリー・ラーソン、ジェイコブ・トレンブレイ、ジョアン・アレン
    時 間:118分
    音 声:


    ママと5歳の誕生日を迎えたジャックは、天窓しかない狭い部屋で暮らしている。
    夜、二人がオールド・ニックと呼ぶ男がやってきて、服や食料を置いていく。
    ジャックはママの言いつけで洋服ダンスの中にいる。
    ママは「息子にもっと栄養を」と抗議するが、半年前から失業して金がないとオールド・ニックは逆ギレする。
    さらに真夜中にジャックがタンスから出てきたことで、ママとオールド・ニックは争う。
    翌朝、部屋の電気が切られ寒さに震えるなか、生まれてから一歩も外へ出たことがないジャックに、ママは真実を語る。
    ママの名前はジョイで、この納屋に7年も閉じ込められていた。
    さらに外には広い世界があると聞いたジャックは混乱する。
    電気が回復した部屋で考えを巡らせたジャックは、オールド・ニックをやっつけようとママに持ち掛ける。
    しかし、ドアのカギの暗証番号はオールド・ニックしか知らない。
    ママは『モンテ・クリスト伯』からヒントを得て、死んだフリをして運び出させることを思いつく。
    ママはジャックをカーペットにくるんで段取りを練習させるが、恐怖から癇癪を起こすジャック。
    ママは、“ハンモックのある家と、ばあばとじいじがいる世界”をきっと気に入ると励ます。
    しかし、「ママは?」と尋ねられると、2度と息子に会えないかもしれないと知り、言葉に詰まる。
    そして、オールド・ニックがやってくる。
    脱出劇は失敗しかけるが、ジャックの記憶力と出会った人たちの機転で、思わぬ展開を迎える。
    翌朝、ママとジャックは病院で目覚める。
    ママの父親と母親が駆けつけるが、二人が離婚したことを知ってママはショックを受ける。
    数日の入院後、二人はばあばと新しいパートナーのレオが暮らす家へ行く。
    しかし意外な出来事が次々とママに襲い掛かる。
    一方、新しい世界を楽しみ始めたジャックは、傷ついたママのためにあることを決意し…。

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