「映像研には手を出すな!」の金森氏を待つまでもなく、たとえば「げんしけん」のハラグーロとか、ガイナックスの岡田斗司夫とか、とかく悪い意味で「金を集めるのがうまい」「口先だけの人」は、業界モノを見るだに見え隠れしていた。
翻って、宮崎・高畑両氏の背中にベッタリくっついている口だけオッサン、宣伝の際には腹にボコッと出てくる喋りたがりオッサン、そして押井守を追っているときに必ず出てくるオッサン、他の文化人を検索すると結構な頻度で自身のラジオ番組に呼びつけているオッサン、ということで認知していた。
が、作り手に寄生するオッサンが最も嫌いな人種だし、時代と格闘するだとか作務衣着て毛筆するだとか、そういう人物ってオヤビン気取って金をガッポガッポ動かしてるわりにはカラッポなんだよねと侮っていた。というか、侮っている。読後も。
が、その評価を、どうしても変えざるを得ないのは、この人、ただ金集めするだけではなく、作品にも口を出すのだ。
どころか、企画も言い出している。
言い出しっぺ……持ち掛け……ヤクザというかチンピラ……話題提供者……フカシ……金集め……叱咤激励者……宣伝者……と八面六臂の活躍をしている……、
というか、宮崎駿や水木しげるがスタッフを社員化して自身を永久創作機関に仕立て上げたのを、またも模倣して、取り巻きを活用して自身を永久宣伝機関と仕立て上げようとしている……その日々を、まとめたのが本書である。まあワーカホリックの歴史と言えなくもない。
決して自ら筆を動かした……PCを打鍵した……ものではない。ただ放談したものを、秘書だか側近だかにまとめさせたものだ。
という事情であるから、汗みずくの執筆の賜物では、ない。かるーい、俺こんなこと考えてたんすよー、俺はすげーし、俺の失敗も俺の思惑のうちなんすよー、という本。いわば成功者・爺の回顧録に過ぎない。
が、通史の雰囲気をつかむには悪くない。
おそらくこの爺、多分に嘘をついている。それぞれを細分化する資料もあるはずなので、もっと詳細に見ていこう。
結論。鈴木敏夫的プロデューサーは、いまや老害。とはいえこんな老害や、宮崎駿のような老害ワーカホリックがいたからこそ残っている名作が、山のようにある。
これを享受しないのは勿体ない。
そりゃそうですよね、屋根オープンのボタンを押せば、...
そりゃそうですよね、屋根オープンのボタンを押せば、座席すべてがビシャビシャになるから。でも宮崎駿は、その瞬間にそうすれば少女にとっていい経験になったのにと悔やんでいる、と言っていました。
んで昨日、4歳の娘が散歩行こうよと言ったので、今がそのときだ、と思って外に出たんですけど、傘に落ちる雨音を「トトロみたい!」と言って喜んでくれた、とまあつい日記を書いちゃいました。
何か月かかけてジブリ漁りをしていくつもりです。
私は子供の頃、「ジブリはアニメだけど良いものだ!」という大人の同調圧力が大嫌いでした笑。でもコナンもトトロも大好きです。駿ではベスト2で好きです(コナンは世代じゃないので観たのは最近ですが)。
子供は作品の本質を見抜くことが多いので、娘さんが喜んでいるのはなによりで、やっぱり良い作品だなと思います。微笑ましいっす。
大博覧会は鈴木敏夫のドヤ顔が目に浮かぶような内容でして…よくある夏休みの子供連れ狙いの内容薄いぼったくり展示会みたいな感じでした笑。資金集めなのかもとも思ったり。娘さん向けならネコバスが良かったぐらいかな。
私はレイアウト展の方を知らずに行けなかったのが残念です泣。
子供連れ狙いの内容薄いぼったくり展示会w
容易に想像つきます。
つい作り手至上主義になりがちなんですが……。
あ...
子供連れ狙いの内容薄いぼったくり展示会w
容易に想像つきます。
つい作り手至上主義になりがちなんですが……。
ある時期から駿は鈴木敏夫の操り人形に自分がなりつつあることに気づき、協力しつつも反撥していくという関係にシフトしたんだろうと。たぶん「魔女宅」以降はヒットメイカーとして半ば操られ、そんな中での散発的な反撃が「もののけ姫」と「風立ちぬ」だったのかな……とか。
オッサンになってこういう邪推を働かせながら見るジブリも、面白いものですね。
今後も御笑覧いただければ幸いです。