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- / ISBN・EAN: 4934569647979
感想・レビュー・書評
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本作を観てカープ熱が上がり、黒田観戦に広島くんだりまで乗り込もうとしたものの…売り切れ残念。(苦笑)
2016年度Japan Societyでの新作邦画映画祭JAPAN CUTS、トップバッターとして登場。舞台挨拶に沖田修一監督と前田敦子登場!…とはいえAKB世代ではない自分としては、もたいまさこに登場してもらったほうが盛り上がったかも(苦笑) 本作で前田敦子が演じるつかみどころのない今どきの20代の娘の演技が良かったことの証明なのか、スターオーラを感じることはできませんでした、ハイ。
ゆる~くげらげら笑いながら観れるコメディとしては上出来です。奇しくも前田氏がコメントした「どこのまち、どこの国に住む人にも家族はいて、だからこそそのキヅナの暖かさをふと再認識できる、そんな機会になれたら。」というのが言い得てます。
吹奏楽部部長役、いわきが産んだ新星「富田望生」の今後に期待大!(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
7年ぶりに故郷(島)へ帰った無職、バンドマンの主人公。身ごもった彼女との結婚の許しを請いに…。驚く母と弟、怒りながらも宴会を開く父。しかし、そんな矢先、父が末期ガンを宣告されて…。
人生の悲しくて嫌な、緊迫する場面が、こんなに滑稽で笑えて温かいものだとは…。悲観を楽観に変えてくれるとても素敵な映画だった。矢沢推しな父、涙もろい弟、肝っ玉の母、ちゃらんぽらんの主人公、明るい彼女、のんびりな島の人々…全ての登場人物が愛らしい。
死の場面までコミカルにしてしまうのがすごいし、そこでその曲とは!と伏線に感服。矢沢登場シーン、吹奏楽部のゆるい初シーン、彼女の初魚料理、癌を打ち明けられないのにバレバレな家族、ピザ屋の配達…にやにやと楽しい時間。
一方で、海辺の親子の会話、ネイルする彼女と義母など時折しみじみ、ジーンとする。
人生って他人からみたら全て美しく、喜劇なんじゃないかと思った。必死に生きることは素晴らしい。素直に感じた。 -
ほっこりしたー
モヒカンだけど中身は素朴で不器用な松田龍平が面白くて
素直なあっちゃんが、どんどん家族に馴染んでいくのがかわいくて
楽しかったー
嫁あっちゃんのお腹が大きくなっていくのと
父・柄本明の病状が変化していくのと
時間の経過がリンクしているのが、切なくもあり、ぐっときた
吹奏楽部の演奏がへっぽこなのがすんごく良かった(笑) -
もたいまさこのお母さんがすっごい良かった。
嫁ぎ先のお姑さんがこんな人だったら嬉しいだろうな。 -
2019/2/16
ぐるっと回って結局つまらん。 -
これ、いいです。
どのキャストも個性が立っている。
味がある。
小道具の細部の凝り方も。
時に笑えて、少し寂しくて、
とってもあったかい。 -
広島の話だというので鑑賞
親が病に倒れる、とか自分もいつか迎えることだなと重ね合わせたり
映画のおもしろさは置いといて、
この映画の登場人物のいいとこは、全員が全員生き急いでないこと
ついつい、あれしなきゃこれしなきゃで人生を急ぎがちになってしまうが、島の穏やかさがそうさせるのか、みんな感情は動きながらも、来るものをそのまま受け入れて、ただ生きている。
そこに羨ましさを感じた。 -
モヒカンはあんまり関係なく、
だた長男が帰郷したタイミングで、
オヤジがガンになるって話で、
コメディ感は、薄い。
長男と親父の家族愛。
良い話なんだけど、色々邪魔だなぁ。
どっちにも振り切ってない。 -
末期ガン父への不器用な親孝行。
この手の映画を観た直後は、親が元気なうちに親孝行せねばと思う。
モヒカンの一生懸命さと、島の人々のやさしさが伝わってくる。 -
2018.3.1
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制作年:2016年
監 督:沖田修一
主 演:松田龍平、柄本明、前田敦子、もたいまさこ
時 間:125分
音 声:日:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ
モヒカンスタイルの売れないバンドマン・永吉は、恋人の由佳が妊娠し、結婚を決める。
その報告のために故郷である広島県の瀬戸内海に浮かぶ戸鼻島へ7年ぶりに帰り、広島県出身のミュージシャン・矢沢永吉を心から愛する父・治、広島カープファンの母・春子、弟の浩二の一家が久しぶりに顔を揃える。
のらりくらりとした態度の永吉に治は怒りを爆発させ、いつもの親子喧嘩が勃発。
それでも永吉と由佳の結婚が盛大に祝われた。
しかしその夜、治が倒れてしまう。
検査の結果、治にガンが見つかり、一家に動揺が走る。 -
野呂君、わかってるね〜。がすげぇく良かったです。
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ハートウォーミングなストーリーです。
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これは緩い映画というレビューをしている方を見て、上手い事言うなと思いました。確かに良い意味での緩さがあります。一見緩やかに流れながらも父(柄本)は死に向かい残された時間はわずか。その時間の流れはとても速い。
松田のノンビリとして表情の奥に父や故郷に対する思い、家族が出来てこれからの不安や思いが感じられる。
前田のアッちゃんもそれなりの味を出していると思う。決して目立つモノや存在感は感じない。それが物足りなさかもしれないが、その物足りなさが控えめながらも夫(松田)を支える感が出ている。
もたいも地味でありながら夫を支え、子供達もしっかり見守る母親感が出ている。
それぞれが自己主張や目立った存在感はない。そこに緩さを感じてしまうのかもしれない。その緩さが良い方向に進んでいっていると思う。ただ、観ていて飽きは来てしまうもしれない。
その中で柄本の演技を含めての存在感。決して突出しているわけでもなく、全体の中で協調している。
また、そこが観る人にとっては飽きを感じてしまうかもしれない。
チョッと飽きを感じさせながらも、観終えてから良かったと思わせる映画かと思います。 -
沖田修一監督が描く調理や食事の場面は、
是枝裕和監督の描くそれとは違って、
イラつく本質は少なくて、
あくまでも柔らかく、
くすっと笑えて、
温かなものを感じられる。
それもまた本質の一面かと。
『南国料理人』や、
『キツツキと雨』でもそうだったが、
父と息子を絶妙に描けるのは、
そこに母の存在があるからなのだろう。
もたいまさこ、素敵。 -
売れないメタルバンドのボーカルが彼女の妊娠を機に結婚を決意、
それに伴い故郷の両親に伝えるために里帰り、
YAZAWA好きの父親に怒鳴られるが、
それと同時に父が末期癌だという事が発覚し‥‥。
全体的に重いテーマの連続ではあるが、
作品全体に重苦しい雰囲気はなく、
どちらかというとユーモアが漂い、締めるとこは締める。
そんな印象ではあった。
一つ残念だったのが、タイトルの由縁にもなっているモヒカン。
そこに特に意味があったのか無かったのか、
どこかモヒカンが逆に浮いていた様な気がしないでもなかった。
ただ、胸に突き刺さった言葉もある。
親って本当に死ぬんだな。
当たり前の事だし、わかりきっていた事でもあるが、
一番遠い所で捉えていた常識であった気がする。
そう、それはいつかやって来る紛れもない事実なのだ。
その事に気付かされた作品であった。